第32話 ゴマか塩かの違い
俺らのことを襲おうとしていた男を倒した
「終わった」
笑顔で皆に伝えた、一仕事終え楽になった
皆もその言葉を聞いて安堵した
「お前そんなすごかったんか?」
凪が尋ねた、本当のことは言えないので、はぐらかしておくことにした
そのとき、愛香が大事なことに気づいた
「ところで、どうやって帰る?」
皆今このことに気づいた、確かにこの男は倒した、しかし、これで元の世界に帰れるというわけではない
皆が悩む、そのときに翔が声をあげた
「これに帰り方書いてませんかね?」
翔の手には手帳が握られていた
「これ、あの男のポケットに入っていたものです」
男が動けないことをいいことにポケットを漁ったのか‥
だが、今は助かった
翔から手帳をもらい、それを見る
手帳にはこのようにかいてあった
任務内容
中央中学校の赤い階段から異世界に行き、そこで魂の石を8個集め、共鳴させてそこからエネルギーを集めること
しかし、魂の石はSPが低い人が触ると効力を失うので気をつけろ
あの男は任務を受けてこの世界に来ていた、しかし自分では魂の石を触れないから中学生にさせていたということか‥
そこから手帳を読み進め、ついに帰り方が記されているページにたどり着いた
元の世界への帰還方法
屋上へ行く扉の前で「開け塩!」と言えば元の世界に帰れると思われる
開けゴマみたいなノリだが、手帳に記してあることを信じるしかない
俺達は扉の前に行った
「開け塩!」
すると、扉が開いた、階段ではないところにつながっていた
「これで帰れる」
皆でその扉に入った
入ると、いつの間にか移動していた
元の赤い階段の近くに
「帰ってこれた!」
皆嬉しいからか喜んでいた
七不思議を調べに来ただけなのに、こんなことになってしまった
疲れたが、収穫もあった
この手帳だ、これを調べればアンダス団のことももっと分かるかもしれない
「私達は少ししてからここから出る」
繁が言った、そう言って、繁と凪は階段を上がっていった
もちろん、赤い階段を避けて
「俺達は帰ろう」
「はい」
帰ろうと、廊下を玄関に向かって歩き始めた
そのとき、石山さんからメールが来た
“七不思議解明できた?”
俺は“七不思議は解明しました”と返す
すると、“調べたところ、8個目の不思議(トイレの花子さん)があるからそれも調べておけ、終わったら寿司奢るから頑張れ”と返信が帰ってきた
本当にやりたくない、今日はもう終えたい
だが、寿司食べたいので8個目の不思議を調べに行った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます