第27話 守りの極意

とりあえず、剣だけで魔族を倒すことに決めた

魔族の数は無限ではない、有限だ

それなら、時間がかかるが一体一体始末していけばいい

だが、SPを使う技は使えない

SPは温存しておきたい


「愛香、SPを使わずに魔族を倒せ、できるか?」

「ちょっと難しいかもだけど、何なとかなるよ」

愛香は俺と違って短剣だ、いつもは瞬間移動で近づいていたがそれが使えないと、魔族は退治しづらいのだろう

だが、退治しないといけない

たった二人だけでも、それ以上は無理なのだから


俺達は魔族を切って切って切りまくった

それと同時に、疲労もたまり、動きも遅くなっていった‥



一方そのころ、翔は盾で凪と繁を守っていた

「俺だって、戦いたい」

「師匠だけに、戦わせたくない」

そう思っていた、しかし、盾で守るのは俺しかできない

この二人は師匠達と違って一般人だ、しかも師匠の大切な人だ

それを守るのも、師匠のためだ

そのような心境だった


魔族の攻撃はどんどん過激になっていく

盾で守るだけの翔でも、疲労が溜まっていた

このままじゃ、ダメかもしれない‥

翔の手は汗だくになっていた

翔は、この二人が動けるようになれば、遠くに逃がすことができる

この戦いに巻き込まないですむ

そんなことを考えていた


「君達なかなかしぶといね」

「なら、これならどうだい?」

男は高らかに笑ってまた魔族を呼び出す

今まで見たことない魔族だった

火山にいたドラゴンのような魔族に似ていたが、それより強者の貫禄を放っている


「さ、爆発させな」


男がそう言うと、魔族は火を吹いた

その火が地面にあたった途端、大爆発した

盾の後ろにいた翔は無事だった


「師匠、愛香、無事ですか!」

大声で叫んだ

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