第2章 中学校でも警察業!

第14話 仕事が学校に影響をもたらす

「このようにして、分母に根号がない形に表すことを有理化という。ここテストに出すから」

「おい、神代、おい起きろ!」

「す、すいません‥」


俺達異少課が火山に行った次の日、学校にて

「お前最近どうしたんだ?授業中寝てばかりで」

「いや、昨日夜ふかししてしまってな」

任務で夜ふかししてしまったので、正確には俺は悪くないのだが

「ちゃんと家で寝ないと評定危なくなるぞ。ただでさえお前評定ヤバいんだから」

「わかったよ、凪‥」

彼の名前は根高凪

3年前にひょんな事で出会った俺の友達

少し不思議な行動をとることがあるが、頭の良さと仕事ぶりからクラス中の人から頼りにされている

「ほい、これが今日のノートだ」

「いつもありがとうな」

「困ったときはお互い様っていうだろ」

俺のほうが助けられてばかりなのだが


それから数時間後

「じゃ、俺はバスケ部行ってくるから」

「今日俺の料理部顧問がいないから、俺先に帰ってるな」

「じゃ、待たな」

凪と帰りの挨拶をし、体育館に急ぐ

今日は俺がバスケ部の準備の当番で、早く準備しないといけないからだ

「先輩、遅いですよ」

「すまん、先生の話が長くって」

「すぐ準備するな」

「私も手伝いますね、そっちのほうが早いですし」

「分かった、ありがとう」

彼女は根高繁

友達の凪の妹

この中学校は人数の問題でバスケ部が男女分かれていないので、先輩後輩の仲である

バスケは男勝りに上手く、他のバスケ部員からもその上手さは認められている


「お兄ちゃんから聞きましたよ、先輩最近よく眠れてないんですって」

「いや、単純に夜ふかししただけだから」

「夜ふかしなんてだめですよ、一日の疲れが取れません」

「最低でも8時間は寝てください」

「と言われてもね、色々忙しいんだよ」

ほぼ石山さんが急に振ってくる無茶な任務のせいだが

「ならこれ使ってください」

「この、アロマスプレーを」

「アロマスプレー?」

「眠っている間も香りが脳に届くので、熟睡できるらしいんです」

「でも、こんなものもらっていいの?」

「大丈夫です、手作りですから。中のオイルも貰い物ですし。何より先輩に安眠してほしいんです」

優しいな。

「分かった、ありがとう」

「ところで先輩、バスケの準備終わりましたね。でもなんで誰も来ないんでしょう?」

「さあ、俺もわからん」

「君たち、そこで何してるの?」

とある先生が来た

「いや、バスケ部の準備を‥」

「バスケ部、今日はないじゃないか」

「?」

「どういうことですか」

「バスケ部の顧問の先生が子供のワクチン接種のためにと早退したから今日のバスケ部なくなったじゃないか」

「聞いてないんだが」

顧問の先生が親バカで、授業中に子供の話をするほどだということは知っていたが、急に早退するか普通?

「とにかく、早く帰れ」

「はい」

「分かりました」


繁と別れ、警察署に行く

「あれ、今日早くないかお前」

「急に部活がなくなったので」

「まあ都合いい」

「ちょっと今から任務だ」

「お前の学校の七不思議を調べてこい」

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