第6話 意味のない面接は無意味
ドアを開けて入ってきたのは、小学5年生程の身長の美少女だった。
「あの、小学生はここお断りしているんですが‥」
「私は中1です」
「あ、すみません」
なんか石山さんがコンプレックスっぽいことを言ったがそれはいい
面接が始まり、俺はメモをとりはじめた。
「受験番号と名前を2回言ってください」
なぜ2回? 1回でよくね?
「受験番号1番 波山愛香です。受験番号1番 波山愛香です」
言うんだ、一回でいいのに‥
「趣味は何ですか?」
「ハッキングです」
「はい、分かりました」
いやいや待て待て、え、趣味ハッキング、え、どういうこと?
「もし日本が怪獣によって破壊される映画を見るなら、そのときに食べるポップコーンの味はバター醤油ですか? それともキャラメルですか?」
え、何この質問? こんな質問答えられないだろ
「そのようなときには、バター醤油が芳ばしい香りでいいですが、やはり私が好きなのは辛さとコクがあるわさびマヨです。抹茶があれば抹茶一択です。」
何でこの人そんな瞬時に答えられるの?
よく答えられるな
そんな感じで面接は進んだ、9割ぐらいいらない質問で、警察関連の質問は一回もなかったが‥
「これが最後の質問です、あなたは胸がまな板ですが‥」
ドスッ
一瞬のうちに、近くの本棚にあった大量の本が石山さんの頭上に落ちてきた
「えっ 今何が起きた?」
石山さんは混乱している、そしてこの子は‥
「おい今言おうとしたこともう一度言ってみろお前が何も話せないようにしてやる」
なんかマジ切れして本の下の石山さんを睨みつけていた
まあ、これは石山さんが悪い
なんで本が落ちてきたのか謎だが
「ちょっ、助、助けて‥」
とりあえず助けた
「まあ、とりあえず面接は終わります。次に実技試験に移ります。おい、神代、お前も来るんだぞ」
「いや、聞いてないんですけど‥」
「ああ、言ってないからな」
「それより早く行くぞ」
言えよ
「あの、実技試験の場所ってどこにあるんですか?」
「ああ、あそこに見える公園だ」
そう言って、ここから2kmほどありそうな公園を指差した
「遠くね?」
「俺は車で行くから、お前達は走ってこいよ」
「殴るぞ」
そうして、俺は走って行く羽目になった
はあ、2kmとか長すぎだろ‥
「あれ?」
少しの間目をつぶって考えていると、いつの間にか公園にたどり着いていた
警察署を出て数分もたっておらず、500mも走った覚えはないのに
「そういえば、お名前なんていうんですか?」
波山さんが話しかけてきた、このことに違和感を抱いていないようだ
「俺は神代新だ」
さっきのことは気のせいだとおもった、波山さんが不思議に感じてなかったから
「私は波山愛香っていいます よろしくお願いします」
「波山さんね、よろしく」
「愛香って呼んでいいですよ、神代先輩」
「ああ、分かった、愛香でいいんだな」
「早速呼んでくれましたね、神代先輩」
こんな話をして数分後、石山さんがやってきた
「あれ、お前らなんで先にいるの?」
「ああ、それは‥」
「まあそんなことより試験するぞ」
「試験内容はチャンバラだ」
「この風船3個を付けて戦い、先に3個全て割ったほうが勝ちだ」
「神代、お前が戦うんだぞ」
「聞いてねーよ」
マジで伝えろ。
嫌だったが石山さんに言われ渋々やることになった
「神代先輩、私の短刀の力見せてあげますよ」
そういって短刀を出した、おそらく彼女の武器なのだろう
「スタート!」
石山さんの威勢のいい声が響いた
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