第3話 絶対にアイツらは許さない

「と、言いますと?」

「異世界対策少年課は、少年しかそこの刑事になることはできないんだ」

「お前、さっき電気使ったろ」

ああ、たしかに電気の技をした

あれのおかげで俺は死の運命から逃れることができた

「異世界の武器は全てその武器特有の力があって、お前の場合は≪電磁≫で、さっきのように電気の力を使うことができる」

つまり、俺は聖剣拾ったことで助かったという訳か、それなら運が良かったでは済まされないほど運が良かったのか

「だけど、武器の力は大人より少年の方が良いんだ」

「何でですか?」

武器特有なら、使用者によって変わるような技ではない気がするのだが…

「異世界の武器の力は想像力、略してSPが必要だが、SPは少年少女の方が多くて、そっちのほうが効果が大きくなるんだ」 

「そういうわけですか‥」

俺は少し納得した。


「それで、少年課に入るのか?」

「嫌です。他の人を頼ってください」

先程も言ったが、俺は危険なことをしたくない

それに三年前に魔族が来たのに、俺はそのことを今まで知らなかった

魔族はそこまで人を襲わないのか、そこも踏まえると俺がわざわざやる必要は完全になくなる

「頼むよ、君しか今いないんだって」

「いや、だからそんな危険なことは‥」

もう逃げようか迷った、そのとき


「アンダス団、知っているよな」

アンダス団、暗黒神ネウスを崇める教団、日本国内で暗黒神ネウスのために様々な人を殺している組織

そして

アイツを殺した組織


「アンダス団は、魔族を従えて犯罪を犯している」

は?

「魔族は大抵おとなしいんだが、奴らによって人を襲うようにされている」

は??

「だから、異世界対策少年課に入るとそいつらを潰してヒーローになれるんだぞ」


正直ヒーローには興味ない、だが、

アイツを殺した組織は絶対に破壊してやる

「分かりました、入れてください」

「お、やる気になったか」

「俺は石山准だ、お前は?」

自己紹介、まあ名前だけで良いだろう

「俺は神代新、よろしくおねがいします」

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