第2話 桜庭家

翔の伽耶にすらいえない秘密。

それは、家族のことだった。

翔の父、浩介は表向き外資系の職についている。母、瑞希は現在パートアルバイトとしてとある大企業のはいるビルの清掃員をしている。姉の真希は現在ドイツに留学中だ。

この一家の大きな秘密。それは、Shadowという組織の一員であるということだ。

Shadowとは呼んで字のごとく影であり、いわばスパイである。

浩介は現在外資系の会社から、依頼のあったマルサシ株式会社についての内部文書を入手するべく勤務、瑞希のアルバイト先にある

大企業は、大物政治家と金のt取引があったとされていて、検察から直々に依頼が来ている。真希は言語留学中だ。そして翔は現在特に依頼はない。


彼ら一人一人に依頼が来ている、しかも、検察などの公的機関からも依頼が来ていることには理由がある。

それは、家族それぞれにはある特殊能力を持っているからだ。

浩介は、言語理解能力と暗号解析力、

瑞希は、透明化能力と隠密能力、

真希は、言語理解能力と閃き瞬発能、

翔は、隠密能力となりかわり能力。

それぞれが自分の能力にあった依頼をこなしていく。これらの能力はShadowの訓練場で磨かれる。

Shadowに所属している人員の数は世界中で

約250名。しかし、家族で受け継いでいるところは全体でも翔達桜庭一家のみで、その世界では有名な一家だ。


浩介の暗号解析能力は自らの言語理解能力も

駆使して、世界でもトップレベルである。

祖父から受け継いだものだと聞いている。

瑞希の透明化能力は凄まじく、一度見失ってしまうと、もう見つけることは不可能だ。

真希の閃き瞬発能力は普段あまり目立つことはないが、一家で依頼を受けた際に彼女の閃き能力に何度も助けられたものだ。彼女には直感が良く働くようだ。

そして、翔のなりかわり能力はまだ、完成していないものの、完全な状態になると、その者の全てを受け継ぐことができる。だが、それを記憶するのが難しいため、現在、記憶媒体を自身で制作中だ。ちなみ伽耶には、パソコンオタクと思われている。

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