飴屋坂伝説

 昔、松門より内の坂の下に1軒の飴屋が営業を続けていた。大名行列は坂の上の道を坂を横切って城より松門へ列を乱さず過ぎて行く。帰って来るのは逆に横切ってるのだが。

 さて、何れかの夜より毎夜、女の人が1つづつ買って、道の上の寺へと消えて行く様になった。


 しばらくそれが続いた夜、その女の人の後ろをついてゆくと墓に着いた。そこに女の人は居らず、赤ちゃんが寝てた。


 その赤ちゃんを店に連れて帰って育てると、15歳になった冬に立派な士となって大名の学問の師となったとさ。

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アレンジ 源 綱雪 @tmyk

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