　ど、どういう心境の変化だ……！？

　俺も雪宮さんもアルティメット奥手って感じだと思ってたけど、実は違うのか！？

　いや……でもありがたい！

　こっちはラインでメッセージを送るのに覚悟を決めなきゃならない程のクソザコメンタルだ。

　雪宮さんが俺にそういう感情を向けてくれているのが分かっても、そう簡単にアクションはできない。

　多分ラインでメッセージを送る事に成功したとしても、そういう感じが暫く続いていくと思う。

　そんな中、突如抉じ開けられた圧倒的風穴……！

　本当にとてもありがたいし……何より。

　今は心を読んではいないけど、雪宮さんがそういう風に誘ってくれた事自体がとても嬉しい。

「お、おう……そうだな。受験生だしな俺達。少し一緒に勉強……するか」

　正直ほんと、どういう心境の変化でそんな事を言ってくれたのかは分からず終いだけど、それでもそう答える為に心を読んでその意思の裏を取る必要も無いし、そんな事はあまりしたくない。

　今までそういう風に生きてこなかったし、これまで何度か心を読んだのも俺にとってはイレギュラーだ。

　色々と不思議で仕方がないんだけど素直に、聞いたままに言葉を受け入れて喜びたいと思う。

　っしゃああああああああああああッ！

　やったぜえええええええええええッ！

　……で、そうと決まれば。

「じゃあどこでやる？」

　図書館とか……もしくは勉強できそうなどこかの店に入るか。

　と考えていたら、雪宮さんが言う。

「……私の家、今日誰もいない」

「あ、そうなんだ」

　へー。

「……」

　ちょっと待てぇッ！

　いや、えっと……雪宮さん！？！！！！？？？！！？？！？！？！？？！？！？！？！？

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