6人と1の者

「まあたカインズのガキどもかい……」


-正騎士堂 大聖堂ドラゴンペイン-


ティーカップのように、深く円形に、ふちどられた城壁は、大鬼ドラゴンの牙を型どった城ドラゴンペインを呑み込むように、包み隠す。


「まあたカインズのガキどもかい……で……今宵の議題は、なにかね?サーペイン」


顔と身体を深く覆いかす漆黒の闇夜のようなフードを目深にかぶった卓上左端にすわる者は、癖なのか首をすこし左に傾けそういった。


「…………」


卓上、上座に、座る目付きが異様に、鋭い男、サーペインは、一瞬左に、鋭い目をむけ、正面に、型どられた額縁を見つめる。


「けっ無視かよ……」


左端に、座る者は、そう言い、悪態をつくように、漆黒のフードに、おおわれた顔を、サーペインとは、逆に、背けた。


「おい」


こんどは、卓上、上座から右端に座る、ひときわ身体の大きな者がそう恫喝するかのように、いった。


卓上、上座に、座るサーペインは、それを静止するかのように、右手を上げる。


「はぁ~これだから古株おじさんさんたちは……」


卓上、今度は、上座から一番遠い席、右端に、座る、ひときわ身体の小さな者が卓上に足を乗せ悪態をつく。


「おじさんたちさぁいい加減その顔を隠すその制度辞めない?同じ人間なんだからさぁ~」


「やめろ……」


卓上、上座サーペインの言葉に、あたりは、再び正常を取り戻す。


首を左に傾けた者ハート……先に、お前がわたしに、問うた答え……本日の議題……それは、ハートお前自身のことだ」


「あ💢」


首を左に傾けた者は、身を乗り出すように、立ち上がる。


「こにゃにゃちわ~」


その者は、大きなみどりの瞳をギョロギョロとさせ、小躍りするかのように、その場へとあらわれる……

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