切り抜き10本マジかよ
アリアの悩み相談で作戦会議を行っている。
「まず、私に足りないものは何かしら?
怒らないから、適当に打って頂戴」
アリアは自分の弱点を知りたくて、必死に訴えている。
この配信を取った理由はその弱点を知るためで、第3者の意見を聞くことはとても有効である。
ちなみに、魂である私も気になる。
ドラゴン先輩:クソゲーでバズった時に思ったんだけど。アリアちゃんを知るすべがないじゃん。上がっているのが、歌ってみたと自己紹介しかないし。
にゃんにゃん丸:テンプレあってもいいかもね。あの時の洗脳ソングみたいな
収束した週末に終末した:バズった後の受け止める方法がないのは確かだね。歌ってみただけだと弱い。でも、歌ってみたは伸びているから、あと一手だと思う。
水饅頭:キャラクターの癖は正直野暮だと思います。長所を同時に消してしまいますから。
アルファ:クソゲーを定期的にしていただけると、クソゲー板に宣伝しますよ。
クソゲーマニア:クソゲーは今YOUTUBEの流行りですね。クソゲーファンですけど、ずっとやらないでほしいですね。
ソードマスター大ちゃん:コラボですかね。
メンタルブレイクサタン:コラボは有効的って言いますからね。
魂である私は、コメントから出てきた問題点を3つに整理した。
①バズった後の受け止める方法が少ないため、その後のリピーター率が低い。
②テンプレ芸がない
③コラボが行っていない。
正直、その3点とも私も考えていつ問題点だ。
それを解決する方法はすべて自分の力のみでは難しい。
「名前を知ってもらった後、別の動画への誘導あるいは次の生放送への誘導か。
そこから、積極的に行動してもらうのってきついよね
大手の場合は、いろいろ準備されているからね。
個人勢はバズったら、バズはそこでストップされるじゃん」
アリアはがっかりしながら突っ込んでいた。
「負担になるけど。
自分で切り抜き動画作っていくしかないかな。
それだと、生放送に影響は間違いなく出るしね。
歌ってみただけ伸びてもしょうがないよね。」
アリアはこれから行う作業にがっくりしている。
面白いポイントを探したり、字幕を付けたりと切り抜きも意外にバカにならない作業量に荷が重くなってしまう。
魂である私もがっくりしてしまう。
水饅頭:実は、切り抜き動画を10本ほど作っていまして。いつ、打ち明けようかなと思ってですねw
ドラゴン先輩:すごいじゃん。
収束した週末に終末した:水饅頭さんはガチだからなw
にゃんにゃん丸:この規模で10本ってすごくないw大手になれるかもね。本当に。
クソゲーマニア:やばいですねw
ソードマスター大ちゃん:水饅頭さんが一番のガチ勢ってことを理解しました。
メンタルブレイクサタン:ここまで囲えるにもすごいな。
切り抜き10本マジかよ。
小規模なチャンネルなのに、ありがてぇ~よ。
水饅頭さんに謝礼を払いましょうか。
魂である私は感謝の気持ちが溢れており、目がウルウルしており泣きそうだ。
「水饅頭、あんた。やるじゃない。
王族として、謝礼を払うわ。
個人情報漏洩につながるから、裏でしましょうね。」
アリアも、どうやらうれしいみたいでにやにやが止まらない。
水饅頭:私の謝礼は重いですよw
たくわん:1万円かなw
野田係長補佐の紋次郎:お金ではなさそうw
クソゲーマニア:何を求めるんだw スケベなことかw
ソードマスター大ちゃん:すごいことって何だろう。
アルファ:紳士ならスケベなことかw
紳士である水饅頭さんは、エッチな要求でもしてくるのであろうか。
アリアちゃんの母親みたいな立場として変な責任感が湧いてくるな
まじで、ガチ囲いである水饅頭さんは何を求めているんだ。
本当に怖いんですけど・・・
水饅頭さんはそんなやつではないよ。
「水饅頭、何を求めているの?
体なの。
そんなのいやだから~~~!!!」
アリアも貞操の危機におびえているのか。
いつもより大声で焦っている。
水饅頭:そんな性的なことは求めないですよ。Vに求めるものではないですよ。ただ、続けてほしいだけです。せめて2年ぐらいですかね。個人勢Vが消えることは日常茶飯事です。元々追いかけていたVも1か月で消えましたからね。私みたいな鬱陶しい存在に2年間付きまとわれるのはつらいでしょうw
たくわん:お手本のような視聴者だった。すみません。
野田係長補佐の紋次郎:水饅頭さんは、神の域まで行っているなw
クソゲーマニア:スケベとか言ってしまいません
ソードマスター大ちゃん:神の領域まで行っているんだよなw
アルファ:すごいなw
ドラゴン先輩:囲いのレベルが大手レベルなんだよなw
収束した週末に終末した:ある意味残酷な謝礼かもね。それは、俺らにとってありがたいことだよな。
にゃんにゃん丸:そのお金はVとして成功するために使わないとね。
「水饅頭の忠誠心はそんなに甘くないわね
わかったわ。残酷な契約ね
でも、水饅頭も私の下僕としてついていきなさい。」
アリアは高貴でかつ傲慢に演じようとしても、涙が止まっていなかった。
過疎だから分かる。ありがたみ。
アリアはそのありがたみに感謝してしまい、本来の自分に成り切れていないことは罪であることはわかる。
水饅頭:本気で泣いてくれるのはうれしいです。
野田係長補佐の紋次郎:人として100点だけど、演者として0点だね。
でも、好きだよ
クソゲーマニア:いいですね。
ソードマスター大ちゃん:なんかいいですね。Vの配信も。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます