このゲームには慈悲なんてないのだ。
中世ヨーロッパ風の剣と魔法のゲーム『ファンタジーソード』をプレイするも、
専門学生が作った言われてもおかしくない技術の出来のひどいゲームだ。
魂である私、アリアちゃんもゲーム開始前で心が折れている・・・
そんな気持ちなんて知らずゲームの主人公は自宅にいるみたい。
部屋も木造の作りになっており、キャンプの小屋と似ている構造。
主人公はベッドから起きて、父が待っている食卓へ向かった。
『おはよう。アリア。母を苦しめている病気を治すために危険な森に向かうのか。』
『そうか。止めても無価値なんだな。』
「えっ。
どういうことなの?
It is useless to stopをそのまま訳しちゃっているの。
ここは“止めても無駄なのか“だったら通じるけど・・・」
アリアは、ガバな和訳に対して苦言を呈している。
ちなみに、アリアちゃんのキャラ設定を守るために英語の勉強をすこしかじっているため、
介護福祉士の私でも、すぐに英語は出たわけだ。
勉強といっても高校生レベルの単語を覚えただけだが。
収束した週末に終末した:wwwwwwwww
水饅頭:アリア様、英語能力があってすばらしいです。
野田係長補佐の紋次郎:wwwwwwwwwwwwww
にゃんにゃん丸:wwwwwwwwwwwwwwwww
こんなガバな和訳は草しか出ないわ
もういやだ。このゲームは冒険に出すつもりなんてないのだろう。
『様々な病気に有効な秘薬であるエルフの秘薬は、落葉樹に奪われているから。
落葉樹を倒さないといけないぞ』
――――落葉樹!!!
ほかのところの役も若干怪しいが、この落葉樹強すぎてそこしか見れないのだ。
リアルオークである山田も、落葉樹みたいに止まってくればいいのだが・・・
オークという言葉を思い出したためか、ここの正式な和訳が分かった。
「落葉樹の一種にオークってあるんだけどさ。
そのオークを落葉樹って訳するなんて
スペルも若干違うし。どうすればこんな間違いするのよ
本当に落葉樹が敵で合ってほしいわ。早くクリアしたい。」
水饅頭:漫才でも見ているんですかねw
野田係長補佐の紋次郎:オークはいい木です。結構つかっているしね。
オークは強い確信
収束した週末に終末した:wwwwwwwww
たくわん:よく細かいところに込めるなw 普通のVなら分からないぞw
ドラゴン先輩:早くクリアしたいという本音は草
『少ないお金だが、これで武器を買っていけ。』
会話文のガバガバすぎて、ほかの問題点を見ることができなかったが、
画面をふと見続けて、気付いてしまった。
主人公が父親と視線が1度も合っていない。
主人公の視点がおかしいことに気が付いてしまった。
「おい、主人公。
一度は、父親と顔合わせなさいよ。
父親と不仲を疑ってしまうから、もっと視線に気をつけなさいよ
そして、父親との子会話が終わり、主人公を自由に動かせるようになっている。
少しだけ動きがガタガタしており操作性は少し悪いが、このゲームにとっては些細なミスでしかないのだ。
これは流行りのオープンワールドのアクションRPGで、ローリングなどで攻撃は回避できるみたいだ。
「さっそく、武器を買ってくるわ。
オープンワールドのアクションRPGって時点で面白いわよ
今までの少しのガバは、大目に見ていくわ。」
和訳ガバ、専門学生レベルのCG、もたつく操作性などのクソ要素をすべて忘れようとアリアは必死である。
収束した週末に終末した:無理やり、奮起しているところが面白い。
水饅頭:健気なアリア様が美しい。
野田係長補佐の紋次郎:wwwwwwww
にゃんにゃん丸:wwwwwwwwwwwwwwwww
ドラゴン先輩:wwwwwwwwwwwwwwww
草しか生やさない視聴者の気持ちが分かってしまうのが嫌な魂の私・・・
こういう系のゲームは、最初以外盛り上がらないんだよね。
村の中はやはり無音で、本当に寂しい気持ちになってしまう。
ゲームでのBGMの大切さを痛感させられる。
さっそく、店に入ると。
―――BGMが鳴り始めた。
なんとなくだが眠たくなりそうな耳心地のよいBGMで、今までのクソ要素を一つ忘れてしまいそうだ。
「ここのBGMがいいわね。
まるで、子守歌みたいだわ。」
アリアは、汚れた心をBGMで打ち消されたみたいだ。
収束した週末に終末した:パクリwwwwwwwwww
水饅頭:アルダの子守り歌のままですねw
野田係長補佐の紋次郎:パクリというよりそのまま取ってきていているwwwwwwww
にゃんにゃん丸:wwwwwwwwwwwwwwwww
ドラゴン先輩:wwwwwwwwwwwwwwww
魂の私が小さいころに遊んでいたゲーム
『アルダの伝説~シンデラックス神々の神殿~』
のBGMをそのまま盗作されたのものと知らされた時、心が折れそうになった。
アルダの名曲を聞き逃す自分、このゲームがこの名曲を作れたと思えた自分が情けない。
アリアちゃんもコメントを見て、呆然として、突っ込む気が完全に失っている。
このゲームには慈悲なんてないのだ。
褒められる点が、パクリいや、盗作した部分しかないってやばすぎでしょ。
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