第60話「衝突」

 敵のクロスボウ兵が前進してきた。ついに会戦が始まったのだ。ゲッツは不敵に口角を釣り上げ指示を飛ばす。


「クロスボウ兵前進!その後射撃開始!弓兵にも支援させろ!」

「はっ!」


 伝令を飛ばし、クロスボウ兵と弓兵を前進させる。クロスボウ兵は置き盾を設置するやたちまちの内に苛烈な射撃戦を始めた。敵は射撃戦力において劣勢にも関わらず果敢に攻撃を仕掛けてきている。負けるのは目に見えてるにも関わらず、だ。であればこの動きは――――


「敵中央、傭騎兵隊と民兵隊が前進を開始!」

「あの動きを支援するためッてか。クロスボウ兵をゆっくり退かせろ!」


 指示を受けたクロスボウ兵が全線に渡って小隊ごとに相互に支援しながら退き出す。それを追うようににして敵のクロスボウ兵と、その背後の傭騎兵隊と民兵隊が前進する。射撃戦力において優勢にも関わらず押し込まれた形だ。あの傭騎兵さえ居なければもっとじっくり射撃出来たのだが、ザルツフェルト伯は騎兵戦力の優位を存分に活かして来た。


「簡単には勝たせてくれないか」


 だがこの動きは想定済みだ。


「中央と南翼のクロスボウ兵を馬車要塞ヴァーゲンブルクに収容せよ!北翼は丘の中腹で中央を支援せよ!」


 中央には民兵隊が築き上げた馬車要塞ヴァーゲンブルク――――馬車を円形に並べ、その中に兵士が籠もる即席陣地――――がいくつも築かれている。そこにクロスボウ兵を籠もらせれば、文字通りこの陣地は要塞と化す。反面ここから打って出るのは時間がかかる事になるが、会戦の焦点はここではないので問題はない。敵の中央を引きつけてくれればそれで良い。


 敵はそのまま馬車要塞ヴァーゲンブルクに対し射撃を加えているが、ゲッツ派軍が狭い馬車要塞ヴァーゲンブルクにクロスボウ兵力を集中させた事で猛烈な反撃にさらされている。あれが壊滅する寸前に民兵隊を投入してこちらを拘束するつもりだろう。それと同時に――――


「南翼、敵騎士隊が前進!」

「来たか!」


 本命が動いた。槍組――――1人の正騎士の周りを騎馬クロスボウ兵と騎馬魔法兵、さらには盾と槍で武装した軽装歩兵で囲んだ――――を組んだ騎士隊が前進を開始した。


「ここが勝負所だなァ!おい、俺は射撃隊と下馬騎士隊を直率してくる!カエサル、後を任せていいか!」

「承知」


 返事を聞くや否や、ゲッツは馬を駆り南翼へと向かった。旗手がノルデン選定候の旗をなびかせながら後に続く。南翼、そこが会戦の焦点だ。絶対に崩される訳にはいかない。故に総指揮官が直率し、士気を保たねばならない。



「総大将がのこのことお出ましとは!」


 ザルツフェルト伯は中央の丘に本営を起き、手をひさしにノルデン選定候の旗が南翼に移動するのを眺めた。そこには槍組を組んだ騎士隊が南翼のクロスボウ兵に支援されながら前進している。敵の下馬騎士隊の前にはクロスボウ兵が構えて応射しているが、もう少し騎士隊を近づければ退くだろう。……そのはずであったのだが。


「……大した度胸ではないか」


 徒歩のクロスボウ兵が撃ち負けて退却するや、騎馬クロスボウ兵が急速に接近してから下馬し、射撃戦を引き継ぐ。そのすぐ後ろに騎馬魔法兵と騎士、さらに軽装歩兵がおり、いつでも突撃を仕掛けられる体勢を維持しているというのに退かない。それどころか果敢な射撃で騎馬クロスボウ兵が次々と射倒されてゆく。


「死兵か?厄介な……とっとと突撃で刈り取らせろ!」



 冒険者ギルドはクロスボウを装備したブラウブルク市民兵隊のすぐ後ろで待機している。色々と機動訓練をした結果、彼らの退却を援護するのが僕らの役目という事になった。僕たちの後ろには下馬騎士隊が6mはあろうかという長槍、パイクの穂先を天に向けて掲げ待機している。その隊列は横幅20人、縦深4列の1個中隊ごとにジクザグになっている。射撃隊はこの中隊と中隊の間の狭い隙間を通って撤退する事になる。


「よォ、やってるか!」

「団長!」


 団長が馬に乗ってやって来て、冒険者ギルドの列の中に加わった。馬は旗手に預け、彼は「総大将ここにあり」とばかりに高らかに旗を掲げている。


「摂政殿下が見ておられるぞ!」「殿下のお膝元、ブラウブルク市の意地を見せてやれ!」


 じりじりと接近する敵騎士に腰が引け始めていた射撃隊の士気が持ち直し、射撃を継続する。総大将の存在ってこんなに大きいんだな。


「……さて、僕たちの出番は」

「もうすぐみたいね」

「緊張します……」


 見れば、槍組から分離した軽装歩兵が中央に集団を形成して前進してきた。敵の陣形は中央に軽装歩兵、その両翼に騎馬クロスボウ兵、さらにその両翼に騎士と騎馬魔法兵という形になっていた。中央を歩兵で抑え込み、両翼をクロスボウと魔法で支援された騎士で突き崩すという算段だろう。


「歩兵に構うな、クロスボウ兵を撃ち続けろ!」


 団長の命令で射撃隊は歩兵は無視し、騎馬クロスボウ兵を射竦いすくめる。さらに弓兵が曲射でそれを支援すると、ばたばたと矢に倒れ始めた。こちらが圧倒している、しかし。


「第2、第3小隊後退せよ!」


 中央に陣取っていた民兵隊が下馬騎士中隊の間を通って後退する。最早歩兵との距離が50mを切っていたからだ。これで射撃戦力は半減した事になるが、それでも民兵隊は執拗な射撃で騎馬クロスボウ兵達に損害を与え続ける。こちらにも損害が出始めるがお構いなしだ。その間に、ついに中央で軽装歩兵隊が突撃を開始した。しかしその足並みは乱れがちで、ほとんどバラバラに突進してくる。


「……練度が低い?」

「槍組ってのはなァ、ようは徴兵単位よ。カネのある騎士はああいう軽装歩兵なり支援兵科を引き連れて戦場にやってくるが、実際に戦闘する時は臨時に兵科ごとにまとめ直すんだ。だから統制も取れんし複雑な機動も出来ん」

「なるほど」

「だから、こうなる」


 下馬騎士隊が、絶妙なタイミングで槍を振り下ろした。


 6mのパイクはそれ自体の重量も凄まじく、そこに重力と遠心力が加算して振り下ろされるのだ。頭にそれを受けた兵は兜を着けていてもあまりの衝撃に昏倒こんとうし、肩に受けた兵は骨を砕かれ沈んだ。足並みが乱れたが故に結果的にこの初撃を避ける形になった兵も、突如として形成された槍の壁に前進を阻まれた。……それどころか、次々と突き殺されてゆく。


 下馬騎士隊の縦深は4列で、しかもパイクはその長大さから最後列からでも穂先が前に届く。無理に進もうとした兵は、一度に4本のパイクを相手取る事になるのだ。素直に遠間に留まっていれば良いのだが、後続の兵が突撃の勢いのまま前の兵を押し出そうとするため無理矢理に前進させられてしまう。突撃を途中で止める等という高度な芸当は、寄せ集めである彼らには出来ない。結果、グラインダーに手を突っ込んで指先からどんどんすり潰されていくような形になってしまっている。


「対歩兵戦闘は上々と。問題は……」


 敵騎士とそのすぐ後ろについた騎馬魔法兵が120mほどの距離からゆるゆると歩いてくる。何事か号令がかかると、その速度が1段階上がった。


「まだだ、まだ退くな!クロスボウ兵を狙い続けろ!」

「騎士は良いんで!?」

「構わん、下馬騎士隊があの歩兵どもと同じ、いやもっと酷い目に遭わせてやる!」

「承知!」


 民兵隊は騎馬クロスボウ兵を撃ちまくる。置き盾が破壊され馬に乗って退却を始める者も出始めた。


 その間にも敵騎士は近づいてくる。歩速がさらに早まり、殆ど走るような速さになる。まだ距離は100mはあろう。間に民兵隊も居る、だというのに僕は恐怖を感じていた。


 鋼鉄の甲冑に身を包み、5mはあろうかというランスをこちらに向け前進してくる騎士。彼らの乗る馬もまた鋼鉄の馬鎧をまとっており、その圧倒的重量を受けた蹄鉄ていてつで地面をえぐりながら駆けてくる。あのランスで突かれたら。あの蹄鉄で踏まれたら。馬体がかすめるだけでもトラックにはねられたのと同じくらいの衝撃があるだろう。


 鋼鉄の塊が突っ込んでくる。脳裏に日本で死んだ時の光景がフラッシュバックする。おいおい、ウーランの時は大丈夫だっただろ。ちょっと鉄をまとっただけだ。そう自分を叱咤しったするが、歯の根がカタカタと鳴り出した。


「……ちょっと」


 イリスが僕のギャンベゾンの裾をちょいちょいと引く。


「生きて帰るわよ。しっかりしなさいよね」


 そう言って笑うイリスも膝を震わせていた。……ああそうだ、少なくとも彼女は守らないとな。震えている場合じゃない。


「……そうだね、ありがとう。生きて帰ろう」


 僕がそう言うと、イリスは笑みを深めた。彼女の妖精の如き美貌びぼうが、今は勝利の女神のそれに見えた。歯の根の震えは止まっていた。


「来ます来ます!」


 ルルが声を上げたので前に向き直れば、敵騎士がさらに加速していた。全速力に向けて加速しひづめが力強く地面を叩く音は、最早臓腑ぞうふを揺らさんばかりに大きくなっていた。僕は鍋の柄を握り直す。


「第1、第4小隊撤退せよ!」


 両翼に残っていた民兵隊が一斉に退き始める。格子状に並んだ下馬騎士の中隊と中隊の間をすり抜け、後方に下がる。


「踏ん張りどころよ!【鍋と炎】構え!」

「「了解!」」


 いくつもの集団に分かれて撤退する民兵隊を遮蔽しゃへいするように冒険者ギルドの各パーティーが展開する。結局、冒険者ギルドはその柔軟性からこのように運用するのが最適と判断された。僕は盾を構えルルとイリスを、そのさらに後ろを機動する民兵隊を守りながら後退する。


 その時、民兵隊の射撃から解放された騎馬クロスボウ兵達が太矢を放った。幾つかが下馬騎士隊を捉え仕留めるが、まばらな射撃は彼らの士気を挫くには至らなかった。


「うわっ!?」


 太矢が僕の盾に突き刺さる。当たりどころ次第でプレートアーマーをも貫く重クロスボウの太矢は、盾を貫通し革の胸鎧に当たって止まった。思い切り殴りつけられたかのような衝撃が内臓を揺らすが、動けなくなる程ではない。反撃とばかりにイリスがファイアボールを騎士に向けて放つが、胸甲に当たって爆散し肺を焼くには至らない。


 敵騎士達が迫る。ランスの穂先が、鋼鉄の馬体が、蹄がこちらに突っ込んでくる。僕に衝突するまであと何秒だ?民兵隊の撤退はまだか?焦る僕をあざ笑うかのように、敵騎士の間から騎馬魔法兵が放ったファイアボールが僕に向かってきた。


「邪魔するな!」


 それを鍋で打ち返す。その飛行軌道を確認する前にイリスが叫んだ。


「【鍋と炎】、撤退!」


 即座に振り返って駆け出し、ジクザグに並んだ下馬騎士の中隊と中隊の間に滑り込もうとする。イリスとルルは民兵隊に続いて無事に駆け抜けた。首筋に寒気が走る。ファイアボールを打ち返していたその一瞬のせいで間に合わない。


「伏せよ、少年!」


 誰かがそう言った。声の主を確認するよりも早く僕はヘッドスライディングするようにして伏せた。直後。


「対騎兵戦、構えーーーーーーッ!」


 団長の号令を受けて下馬騎士隊が一斉にパイクを振り下ろした。そうして前に突き出されたパイクによって格子状に並んだ隊と隊の隙間が塞がれる。歩兵に向けた時と違い、第一列は石突を右足で踏んで斜め上方に穂先を突き出す。第二列から後ろは高さに差をつけながら真っ直ぐパイクを突き出す。突っ込んでくる者を自動的に殺戮さつりくする死のトラップが一瞬にして出来上がった。僕にとっては槍の傘が出来たようなものだが。


 その槍の傘の下をって逃げながら、先程伏せるように指示してくれた騎士を見上げた。その鎧には見覚えがあった。ハイデ村の代官、アルバンさんだった。ヴァイザーの奥の目が笑った気がした。



 歩兵で中央は拘束し、敵クロスボウ兵を退かせる事には成功した。あとは両翼を突き崩すだけだ。だがアデーレ派軍の騎士隊指揮官は一瞬迷った。こちらはまだ騎馬魔法兵がおり、衝突の寸前に一撃加える事が出来る。しかし敵の装備は全縦深に渡ってプレートアーマーだ、どれほど効果があるかはわからぬ。このまま一旦退いて突撃し直しても良いのではないか。だがそうすれば、またクロスボウ兵が出てきて背中を撃たれるか。であれば突撃を続行し、あの槍衾やりぶすまに突っ込むしか無いが……。


 ではないか。馬上の騎士同士の戦いとはランスを突きつけ合っての通過攻撃だ。凄まじい相対速度でランスがぶち当たる恐怖、それに耐えるために日々訓練しているのだ。


 そもそも鋼鉄をまとった人馬がランスを構えて突っ込んで来て恐怖しない者は居ない。それに歩兵は足が遅い。馬の速度から逃げるには早い内から逃げ出して距離を稼がねばならない。それは下馬騎士とて同じで、徒歩になった事で恐怖は増しているはずだ。衝突の寸前にでも心が折れて逃げ出すだろう。これは度胸比べだ。先に怯んだほうが負ける。


「よもやあの長槍に怯む者など居るまいな!?このまま突っ込むぞ!」

「「「了解!」」」


 騎士隊の士気は旺盛おうせいであった。やれる、そう確信した。


 馬は尖ったものを怖がる。それは歩兵が使う通常の長さの槍であっても変わらない。いくら加速したとしても、槍の手前で止まってしまう。故に突撃とは列を重ね、前の馬が止まろうとしても後続の馬に押し出されてそのまま突っ込んでしまうように行われる。ザルツフェルト伯軍において「押し出す役」を担うのは騎馬魔法兵であった。騎士の馬を押しながら、隙間から魔法を打って敵の隊列を崩す。揺れる馬上から魔法を正確に当てるのは難しい。それでも装備不十分な民兵であれば身体のどこに当たっても殺せるのだ。


 衝突の3秒前、騎馬魔法兵が一斉に魔法を放った。


 しかし相手は騎士であり、例外なくプレートアーマーで鎧っていた。幾つかが運良く顔面に当たって下馬騎士を仕留めるが、殆どが鋼鉄の鎧によって防がれてしまう。クロスボウ兵の撤退を援護していた歩兵に防がれたものも幾つか。それどころか鍋らしきもので打ち返してくる狂った者も居た。


 効果不十分。士気にダメージを与えられていない。だがこちらの威迫が減ったわけではない、このまま突っ込めば必ずや敵の士気は崩れる。そう信じる他ない。既に突撃を停止出来る距離ではなかった。


 そして衝突が起きた。


 パイクの穂先が馬上の騎士を捉えた。猛スピードで突っ込んだ騎士達は、兜を突かれた者は首をへし折られて絶命した。胴鎧を突かれた者は落馬し、あるいは粗末な鎧を着ていた者はそこに穴を穿うがたれ中空にい留められた。馬も非装甲部位を突かれたものは死に、そうでないものはパイクをへし折りつつ下馬騎士を何人か踏み潰したが、隊列を抜ききれずに止められた。


 突撃が完全に止められた。下馬騎士達は全く動じなかった。幾人かがランスで貫かれたが、隊列を保ちきった。



 下馬騎士の誰かがそう言った。騎士であるのだから当然であった。むしろ、乗馬戦闘ではもっと速い速度でランスが突っ込んで来るのだ。そして今回は。その程度ので怯んでいては騎士などやっていられない。そういう理屈であった。


 最も悲惨だったのは騎馬魔法兵であった。まず、自分の馬が落馬した騎士を踏み殺してしまう。これはままある事だ。しかし通常であればこうして前が詰まったとしても自分の所まで槍が届く事はないが、パイクは暴力的に長大であった。彼らは殆ど生身でパイクに突き刺さりに行く事になった。


 たった一瞬で、騎士隊が壊滅した。


 運良く鎧がパイクの穂先を逸した者だけがまばらに戦闘を継続していたが、足を止めた騎兵というものはもろい。パイクを捨てた下馬騎士に馬から引きり下ろされ、次々と殺されていった。


「退け、退けーッ!」


 突撃の致命的失敗を悟った騎士達が退却を始める。未だ馬が健在だった者は幸いであった。しかし馬を殺された者、落馬してしまった者は恐怖に駆られた。下馬騎士隊が突撃準備をしているのを見てしまったのだから。降伏の意志を示す者も居た。しかしそれらを無視し、ゲッツは号令をかけた。


「ノルデン選定侯国に栄光あれ!突撃!」

「「「勝利万歳ジーク・ハイル!」」」


 両翼の下馬騎士隊がパイクを手に、それを失った者は剣を抜いて突撃し、逃げ遅れた者を殺戮した。捕虜を取るつもりは無かった。これは頼みの綱の騎士隊が負けたというなのだから。既に大損害を負っていた歩兵隊も、この殺戮さつりく劇を見てついに士気が挫けた。馬に乗って逃げる騎士を追うようにして敗走を始める。撤退を支援すべき騎馬クロスボウ兵はこの敗残兵の波が邪魔で援護射撃すらままならず、接近してくる下馬騎士隊を見て彼らもまた敗走の波に加わった。


 南翼が崩壊した。

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