登場人物・設定まとめ(27話まで)
地名や人名などは極力固定する事を避けて情報量を制限していたつもりではありますが、それでも増えてきたので一旦まとめておきます。読まなくても今後の読書体験には全く問題ないです。「こいつ誰だっけ」と思った時にここを参照すればOKです。 ※おまけとしてアルファベート表記を追記しました。
【地名】
・プリューシュ - Prüsch
地域名。イリス曰く「プリューシュ語を話す人たちが住んでる地域」。
・神聖レムニア帝国 -Heiliges Römnisches Reich
国名。大枠で主人公達が住んでる国。国家元首は皇帝(現在名称不明)。
・ノルデン辺境伯国(領)/ ノルデン選定侯領 - Markgrafschaft Norden / Kurfürstentum Norden
国名。狭義で主人公達が住んでる国。国家元首はノルデン辺境伯・選定侯フリードリヒ・フォン・ブラウブルク。
・ブラウブルク市 - Brauburg Stadt
主人公達が住んでいる街であり、ノルデン辺境伯国の実質首都。ブルクは城・要塞の意なので、主人公が見てないだけで居城があるのかもしれない。少なくとも城壁はある。
・青い山 / ブラウベルク - Brauberg
ブラウブルク市のすぐ東にあり、この山から流れる川は市の水源になっている。名前がややこしいのは、作者が「1文字変えるだけで地名が増えるじゃーん!」と横着をした結果です。ごめんなさい。
・エルデ村 - Eldedorf
ブラウブルク市から徒歩1日半の距離にある森の中の開拓村。人種の多様性があるらしい。
・ハイデ村 - Heidedorf
エルデ村からさらに徒歩1日の距離にある中規模の村。統治者は代官であるリッター・フォン・アルバン。ここで行われた迎撃戦は「ハイデ村の戦い」と呼ばれ、その後住民は一時ブラウブルク市に避難した。
【人名】
・"鍋の"クルト - "Pfanne" Curt
主人公、ブラウブルク市冒険者ギルド所属、【鍋と炎】のメンバー。元の名乗りは"ディーターの親戚の"だったが、ディーター氏が死亡したため特徴的な得物である"鍋の"に改名した(させられた)。
・"平坦なる"イリス - "Flache" Iris
ブラウブルク市冒険者ギルド所属、【鍋と炎】のリーダー。エルフの血を引く火炎魔法の使い手で、火球を飛ばすファイアボールと、炎の刃を生成する魔法を披露した。そのバストは平坦である。なお「イーリス」と読んだほうがドイツ語的には正しい気がするが、日本人の感性的に違和感が生じるためイリス表記。
・"追い立てる" ルイーズ(ルル) - "Zurücktreiben" Luise (Lulu)
ブラウブルク市冒険者ギルドの見習い、【鍋と炎】に編入。小さな村の出身らしいが、戦災で村が焼けたためブラウブルク市に避難していた。森番の娘で、槍が使える。そのバストは豊満である。
・ゲッツ・フォン・ブラウブルク - Götz von Brauburg
ブラウブルク市冒険者ギルドの団長。ノルデン辺境伯の弟、貴族(爵位不明)。判明してる装備はブリガンダインに盾、剣。卓抜した剣術を操るが、他の武器も扱えるうえに魔法も披露した。ドイツ語的にはゲッツはゴッドフリートの短縮名だが、彼の本名がそうなのかは不明。
・ドーリス - Doris
ブラウブルク市冒険者ギルドの事務員。長命種ドワーフで、40年は所属しているらしい。岩石魔法の使い手。
・マルティナ - Martina
ブラウブルク市冒険者ギルド所属、【素晴らしき一撃で死の救済を与える美しき者達の集い】、通称【死の救済】のメンバーにして牧師。回復魔法を使う。得物はメイスだが、何らかの魔法を使って素手でホブゴブリンを殴り殺した。
・ヴィルヘルム - Wilhelm
ブラウブルク市冒険者ギルド所属、【鷹の目】のリーダー。弓使いにして吟遊詩人(自称)。30mの距離から指2本分の隙間を射抜き、曲射で人の頭に正確に矢を当てる。ナイフ術も卓抜しており、クルトは全く歯が立たなかった。なお英語読みはウィリアム。
・フリードリヒ・フォン・ブラウブルク - Friedrich von Brauburg
ノルデン辺境伯、同選定侯。
・アルバン・フォン・バーデン - Alban von baden
エルデ村の代官。同村義勇兵を率いてエルデ村の戦いに参戦。爵位は騎士。
・ディーター - Dieter
ブラウブルク市の甲冑師。クルトを市に引き入れた上に鍋を造った張本人らしいが、ブラウブルクの戦いで死亡。
・ヴィム - Wim
ディーターの息子、甲冑師見習い。無愛想だが悪い奴ではなく、クルトの金策に乗った上に彼の甲冑を製作中。
【設定】
ややこしい通貨制度だけ取り扱います。
・銅貨
穀物価格が正常なら、4枚で1日ぶんの食費。なんで4枚にしたかと言えば、当時の中世の都市市民は1日2食で済ませる事が多かったので、銅貨2枚=1回の食費にしたかったからです(1枚だと銀貨導入する動機が薄れるかなと思ったので2枚)。「朝食をとるのは貴族だけ」という時代もありましたが、それでも肉体労働者は朝食をとる事も普通でした。クルトら冒険者は、おそらく朝に銅貨1枚ぶんの軽い食事、昼に銅貨2枚ぶんのがっつりした食事、夜にまた軽めの食事……というローテーションでしょうか。なお、時代が進んでいくと1日3食の食事が標準化されていくので、その過渡期とみなす事も出来ます。
日本価格で、食費が1日1500円とすれば銅貨1枚は375円くらいの価値でしょうか。
・銀貨
銅貨28枚ぶんの価値。つまるところ1週間ぶんの食費が銀貨1枚です。冒険者ギルド見習いの週給が銀貨1枚というのは、食費を保証する事で犯罪に手を染める事を防止する狙いがあるのでしょう。
日本円に直せばおよそ1万500円。
・金貨
銀貨48枚分の価値。一ヶ月を4週間とすれば、4×12ヶ月=48週で、金貨1枚は1年ぶんの食費になります。
日本円に直せばおよそ50万4000円。
・その他の貨幣
作中でちらりと触れる予定ですが、上記3種以外にも貨幣があります。というのも、銅貨1枚375円だとそれ以下の取引が不便ですし、銀貨も1万500円ぶんの価値と銅貨と間が開きすぎて取引が不便だからです。また金貨も額が大きすぎて使いづらい事でしょう。
よって、銅貨よりも価値の低い「小銅貨」、銅貨と銀貨の間を埋める「大銅貨」「小銀貨」、さらには銀貨と金貨の間に「大銀貨」「小金貨」があるはずです。作中では計算が面倒になるので具体的に出てくる事はないでしょうが、クルトら市民らはこういった貨幣を使いこなし、日常の買い物をしています。
何故こんな複雑でわかりづらい貨幣制度にしたかと言うと、現実の中世の貨幣はたとえ同じ国が発行したものでも、貴金属価格の変動によって銅貨-銀貨-金貨の交換レートが変わり、現代日本のように10円玉×10枚=100円玉のような綺麗な交換が出来なかったのです(日本の硬貨は1円玉以外は全て銅合金ですけどね)。こういった複雑で綺麗ではない交換レートを表現するために、本作品ではこのような貨幣制度を導入しました。流石に貴金属の価格変動による為替変化まで再現すると必要以上に複雑になるので、その点はパージしましたが。
ちなみに中世の貨幣価値は主に貴金属の含有率で決まります。政府の信用度によって価値が決まる現代通貨制度との大きな違いですね。つまり金属の含有率が多いものほど価値が高く、したがって含有率が同じならば(物理的に)大きな貨幣ほど価値が高くなります。よって「小銅貨」「銅貨」「大銅貨」などは、銅の含有率は同じだけど単純に大きさが違う=使用されている銅の量が違うので価値に違いが出るという事でしょう。
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