一話一話、五十音順に妖怪や悪魔が登場する、短いお話の連作です。 知っている名前もあれば、全く知らないものもあるかと思いますが、読んでみれば、そういった前知識や基本情報を必要としない物語であるとわかります。物語も恐怖を感じさせるものではなく、怪異を感じさせるもので、当然、残酷描写は存在せず、すらすらと読めました。