応援コメント

10話 VS.ハルト part1」への応援コメント

  • 「自分の小説のどこをどう直したらいいかみんなで意見交換してみよう」企画参加ありがとうございます。

    ここまで読ませていただきました。
    率直な感想を。

    独自世界でのファンタジーって難しいですねえ。もろもろの衣食住や身分制度などを開帳する際に、「世界観を知るのが面白い」という楽しみを読者に提示するか、あるいはパワーのある読者を読ませたいと思う魅力、期待感を用意して世界観は説明に思われないように小出しにするか、工夫が必要となります。

    それはさておき、この物語は文章としてはよく書けている反面、既存の他作品になんとなくあるようなお約束(女神がいるのが当たり前、転生が当たり前、チートスキルもらえる展開が当たり前)に乗っかかりすぎてメタ認知が弱く、そのために主人公その他の思考への説得力が低くなっているきらいがあるように感じました。

    例えば、1話、2話。現れた美貌で謎の女に対して「もしもこいつが魔王だったら? 言っていることはどこまで本当でどこまでが嘘なのか?」というような仮説思考を主人公がせず、白紙委任状に近い形ですんなりと相手との契約を交わした理由はなぜなのか?

    考えられる理由としては「他人の言葉をすぐに鵜呑みにするお人よし(≒馬鹿)だから」もしくは「その方が作者の考えたストーリーを展開しやすいから」のどちらかで、前者ならばお人よしぶりの理由、人生経験が少ないとかいい仲間に恵まれたからとか、を出して欲しいし、それはさておいて「どうして魔王を討伐せんといかんの? 何やらかしてるの?」の確認くらいはせめて欲しいかなと。人が人を殺せっていうのって相当に強い動悸が必要ですし、「魔王だから討伐すべしでみんな納得する世界設定」としたとしても読者はそもそもその世界の都合なんか知りませんし・・・。

    また、記述について。
    1話の「禍々しい装飾」というのなら、どう禍々しいのかの具体的な描写が欲しいです。何もわかりません。次に、「何もない真っ白な空間」であるならば、「彼はいた」というのは矛盾になります。「彼以外何もない真っ白な空間」としないと。いや、彼だけは例外だからいいの、とするのも50歩譲って認められますが、じゃあ「そこにいる女神は”何もない空間にいるよね”」となりますし・・・。

    ちょくちょく、細かな記述はきちんと整合性をとり、嘘は大きく派手につっこみどころをはねのけるくらいパワーを持たせると説得力も面白さも増すと思います。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    細かなところまで見ていただき大変参考になります。

    細かな情景描写や各人の心理描写にしっかりとした説得力を持たせられるように努力していこうと思います。