会話62.パジャマ

「第二回!! パジャマファッションショーの開催をここに宣言します!!」


「わー……ぱちぱちー……ってならんぞ……。ゴロゴロするんじゃなかったのかよ」


「ゴロゴロするのにパジャマは必須!! そして、今ならオウカもパジャマを着てる!! いつやるの? いまでしょ!!」


「びみょーに古いな」


「まぁ、オウカの替えパジャマがもう無かったんだよね」


「え? そーなの? 結構汗かいて着替えたからな……」


「うん。だから、うちから持ってきたよ。オウカのパジャマ」


「なんでアスカの家に俺のパジャマがあるかは……前聞いたか……。お泊り用だっけ」


「そんなわけで、私もパジャマに着替えます」


「目の前で脱ぐな!!」


「だいじょぶだいじょぶ、魅せる下着だから。おとなしめだし、可愛いっしょ?」


「うん可愛い……。じゃねえよ、風邪ぶり返さんか?」


「そのために部屋もあったかくしてるから」


「万全すぎるな。そんなにしたいかファッションショー」


「まずはこれー。どう? どう?」


「シンプルなピンクのか。前も見たけど可愛い可愛い。似合ってる」


「次は……これー」


「グリーンのタンクトップに短パン……。ちょっと肩とか足とか出し過ぎじゃないか? 身体冷えそうだぞ」


「それじゃあ、こっちはどうかな?」


「だからそれスケスケの奴だろが……。なんで段々露出が上がる。下着丸見えだぞ……そのためのあれか、魅せる下着か」


「うん。ほら、これなら可愛いっしょ」


「前は流石に恥ずかしかったと……?」


「うん……前は普通の下着だったから……実は恥ずかしかった……」


「後先考えてから着ろよ……」


「それでさぁ……オウカに相談なんだけど……」


「ん? なんだ?」


「これ一緒に着ない?」


「男でそれは勘弁してくれ……」


「あぁ、ごめんごめん。スケスケのじゃなくて。こっちね」


「……着ぐるみパジャマ?」


「私が兎で、オウカが狼だよー」


「まぁ……これならあったかそうだし、今の寒そうなやつよりマシだし良いかな」


「うんうん。あったかいよコレ。……よし、計画通り」


「なんか言ったアスカ?」


「なんも言ってないよー」

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