会話50.辛いカレー

「オウカー、今日暑いからご飯はカレーで良いかなぁ?」


「カレー? 暑いのにカレー?」


「そ、からーいカレーにして暑さを吹き飛ばすの!!」


「俺、辛いの苦手なんだけどなー……」


「ふっふっふ……そういうと思って、対策は万全だ☆」


「ポーズまで決めて自信満々ですねアスカさん」


「辛いカレーに、フルーツポンチを一緒に作りましょう!! 缶詰のシロップたっぷりで白玉も入れて!!」


「ほう!! それは魅力的!!」


「さらにはお手製のヨーグルトドリンクも作りましょう!! カレーの辛さを緩和してくれます!!」


「なんと!! 至れり尽くせり!!」


「あ、フルーツポンチって逆さに……」


「それは止めろぉ!! 恥じらいを持て女子高生!!」


「すると零れるよねー? って言おうとしただけなんだけどぉ? 何を想像……」


「またデコピンするぞお前……」


「ま……まぁ、最初は辛いカレーとオウカ用の辛くないカレーを作ろうかと思ってたんだけどさ」


「二つ作るってめんどくさいだろ……」


「そうなんだよねー。いつものオウカ好みのカレーも良いけど無性に辛いカレーが食べたくなって……でもオウカは辛いカレー苦手だし……悩んだ結果」


「甘いものとかで中和することを選んだと」


「そ。まぁ、初挑戦ってことでさー。付き合ってよー」


「別に良いよ。前にも言ったろ。たまにはアスカ好みでも良いって」


「ありがと。まぁでも、オウカでも食べられて私でも満足できる辛さを見つけたいからさ、味見にも付き合ってね」


「あいよ。他には何すればいい」


「玉ねぎたくさん炒めるとか、料理も手伝ってくれると嬉しいかなー」


「んじゃ、昼飯食いがてら買い物行くか……。あ、アスカ。着換えてからにしろよ」


「わかってるー。さすがに私も、キャミのままでは出かけないよ……」


「俺の前でもちょっとは自重してくれ……」


「それは無理ー☆」

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