会話37.膝枕
「ん……。あー……寝ちまってたか……。ちょっと寝不足続いてたからかなー……ってあれ?」
「スー……スー……」
「……なんで俺、アスカの顔を見上げてんだ?」
「んん……うっ……うん……」
「アスカも寝てるし……なんか妙にあったかい……毛布に膝枕?」
「うー……オーちゃあん……えへへ……」
「どんな夢見てるんだよアスカ……」
「うー……あぁ……オーちゃん起きたぁ……?」
「起きたよ。アスカ、呼び方が昔に戻ってるぞ?」
「んー……オーちゃんはオーちゃんでしょー……むにゃ……今日は何するー?」
「完全に寝ぼけてるなこいつ……。最近テスト勉強続いてたからなぁ、疲れてるのかな」
「オーちゃん……アスカちゃんって呼んでくれないのー……なんでぇ?」
「いや、アスカ……どんな夢見てたんだよ。俺らもう高校生だぞ」
「んー……こーこーせー……? こーこーせーって結婚できたっけぇ……?」
「できねぇぞー。相当寝ぼけてるな。最近は根詰めてたからなぁ。こいつ、地頭良いのに勉強嫌いだからな」
「こいつー……じゃなくてー……アスカちゃんって呼べー……」
「はいはい、分かった分かった。アスカちゃん。まだ寝るかい?」
「んー……寝るぅ……。オーちゃん、膝枕……してー……」
「あー……昔はよくこうやってお互いに膝枕交代でしてたっけ……その頃の夢見てやがんなこいつ……」
「んー……? オーちゃぁん……?」
「はいはい、アスカちゃん。少し寝ようか。ほら、膝枕交代な」
「んー……オーちゃんのおひざぁ……。なんかオーちゃんのお膝硬くなったぁ……?」
「はいはい、寝ましょうねー」
「オーちゃん……スキィ……スゥ……」
「俺もだよ、アスカちゃん。しっかしアスカが起きてコレ覚えてたら、面白いことになりそうだな……」
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