周囲8.見守る女
「はぁ……
「
「うぴゃあっ!?」
「うお、ビックリした」
「ビックリしたのは……こっちよ
「いや、背後からこそこそと鳥谷部先輩を凝視していたやつの言葉とは思えねーんだけど」
「ほっといて……。あぁ、カッコいい鳥谷部先輩……しゅきぃ……ウフフ……」
「好きならさっさと告白しろよ。んでスッパリとフラちまえよ」
「えぇい! うるさいき!! ちっくと黙っちょって!! フラれるのを望まんで!!」
「おい、素が出てるぞ。お前、素を出さないためにダウナー系装ってんだから。剥がすなよ仮面を」
「剥がしたのはおまさんやろう……。もう……いいから黙ってて……」
「つか、日紫喜それストーカーじゃね?」
「ストーカーじゃないわ、純愛よ……。その証拠に……鳥谷部先輩のご迷惑にならないように……半径数メートル以内には近寄らないようにしてるわ……」
「えぇ……? せめて話しかけたり、一緒に帰るの混ぜてもらえば? 存在を認知してもらえよ」
「そんなことしたら……緊張で死んじゃう……」
「つーか、花野木先輩の事はいいのか? あの人っていつも一緒にいるだろ。今も一緒だし」
「花野木先輩は……風の噂で付き合ってない……らしいから……私にもワンチャン……」
「……話しかけられない時点でノーチャンだと思うんだけど?」
「うっ……。いや、私のセクシーさで……迫れば……」
「どこがセクシーなんだよ。お前、まな板だろ。寸胴のお子様体型だし、ロリ校生だろ。合法ロリだろ。いや、高校生なら違法なのか?」
「そがなん言われいでも分かっちゅーわ!! われぶっ殺すぞ!!」
「ほら、また素が出た。だからさ、俺にしとけよ日紫喜」
「好き好き言うてくれるのは嬉しいけど……うちを好きな理由は?」
「……ちっこくて可愛いから?」
「死ね、このロリコン」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます