会話14.タピオカ

「タピオカミルクティーが飲みたい……!!」


「今更? アスカお前ブームの時には『タピオカってお汁粉にした方が美味しいんじゃ?』とか言って飲もうとしなかったじゃねえか」


「何言ってんのオウカ、ブームが去ってから飲むのが楽しいんじゃない。ブーム中なんてみーんなやってるから逆に楽しくない」


「お前はひねくれすぎだ……」


「まぁ、友達と行った時には飲んでたんだけどね」


「飲んでるのかよ」


「タピオカの無い、甘くない抹茶とか飲んでたけど」


「タピオカ飲んでねぇじゃん」


「もー、いいじゃん。行こーよーオウカー」


「俺も行くのかよ」


「一緒に行ってくれたらー、タピオカチャレンジ見せてあげるからー」


「何それ、タピオカチャレンジ?」


「うん。おっぱいの上にタピオカ乗せてストローで飲めるかどうかチャレンジするの」


「……ごめん、よくわからん」


「オッパイの上にコップ乗せて、ストローでタピオカ飲むの」


「言い方をカタカナにして、二回説明されても良くわからん」


「まぁ、男子高校生の目に優しい、眼福なチャレンジだと思ってくれれば」


「それ、失敗したらミルクティーどうなるの?」


「倒れて零れるね」


「普通に飲め。食べ物で遊ぶな」


「言うと思ったー。じゃあタピオカチャレンジしないから一緒にタピオカ飲みに行こうよー」


「分かった分かった。一緒に行くよ」


「やったー。じゃあ今日はタピオカ飲みに行こうねー」


「でもあれって、カロリー高いんだろ? 確かラーメン一杯分くらいあるとか」


「あー、ラーメンも良いね。甘いの飲むくらいならラーメン食べにいこっか」


「秒で変えるな。タピオカはどうした」


「オウカと一緒に行くならどっちでもいーかなーって」


「……どっちでもいいから放課後まで決めとけ。つきあってやるから」


「わーい! オウカやさしーい」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る