会話15.ラーメン

「で、結局タピオカは止めてラーメンにしたと」


「そうだね。でもホラ、タピオカもラーメンも似たようなものじゃない?」


「意味わからんぞアスカ」


「だって、タピオカって汁の中にモチモチとしたコシのある炭水化物の塊が入ってるんでしょ?」


「汁て。まぁ、間違ってはいないな」


「で、ラーメンも汁の中にモチモチとした麺が入っているじゃない。炭水化物の麺が」


「そうだな」


「あ、言い方はシコシコの方が良かった? 男子高校生的に?」


「セクハラ発言止めろ」


「なにがセクハラなのかなぁー? シコシコした麺って言い方は普通じゃないかなー? オウカはエロイなー」


「……」


「怒んないでよ、ごめんって。オウカはエロいけど紳士なのは知ってるからー。一緒の部屋に居ても、私に手ぇ出してこないもんね?」


「いいから、話を進めてくれ……。ようはあれだろ、同じ汁の中に炭水化物が入ってるからタピオカは実質ラーメンとか言いたいんだろ?」


「そうそう、さすがオウカ。良く分かってる。ぶっちゃけ、カロリー的にも同じくらいみたいだしさー」


「値段はラーメンの方が安いか、トッピングによっては同じくらいか」


「そうなんだよね、授業中もタピオカとラーメン比較して考えたら、ラーメンの方がコスパ良いなって結論になった」


「たぶん、タピオカとラーメンを比較してラーメンの方がコスパが良いとか言う女子高生、アスカくらいだな」


「そんな、世界で唯一無二の巨乳美少女だなんて……」


「言ってない言ってない」


「それじゃあ、今日の夕飯はラーメン食べにいこー。餃子はどうしようかなぁ?」


「食えばいいじゃん。餃子好きだろお前。炒飯も頼んで半分こしようぜ」


「えー? だってほら……餃子食べるとお口の臭いが気になるじゃなーい? 例えばキ……」


「今更俺等の仲でそんな程度のこと気にしないだろ」


「……ス……」


「どしたアスカ?」


「……オウカはズルい」


「……? 何言ってんだお前?」

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