第4話「宙川ミルキという努力家」

「マネージャー、あたしと一緒に……死んでくれる?」

「おもちゃのナイフで物騒なことを言わないで下さい」

 フカミ宅の玄関に上がり込むなり、フカミは両手にナイフ(おもちゃ)を両手に持ち、ぷるぷると震えていた。

「今度は何があったんですか?」

「……星占いで最下位になっちゃった」

 なんだ、そんなことで――


 僕はそう言い出しそうになるのを堪えた。


 女の子にとって占いはSNSの次に欠かせないツールだ。あまり話したことのない相手でも、占いならば共通の話題になりやすい。加えてフカミは思い込みが激しい方で、占いでの結果に影響されやすい。


 ただし……

「あなたの場合、運勢が最高でも信じないじゃないですか」

「だってそうだもん。占いで最高とか言われても、実際にその通りになった試しがないんだし」

「でも、最下位だと信じるんですね」

「だってそうだもん。最下位になったら本当にロクなことないし」


 僕は眉間を指で揉んだ。


 プラス思考で考えれば、いつも通りのフカミではある。


「ミルキの運勢は最高なのにぃ」

「あ、ミルキさんの星座を把握しているんですね」

「ミルキだけじゃないもん。アルミのも、マネージャーのもしっかり覚えてるもん。こう見えてあたし、誕生日とか忘れないし」


 それは本当のことだ。誕生日が来ると、フカミは二人にしっかり贈り物をしている。僕にはお祝いの言葉だけだけど。


 ついでに僕は知っている。フカミの手帳には必ずといっていいほど、今までに会った人たちのプロフィールなどを書き込んであることを。「あたし、忘れっぽいから」というのがフカミの弁だが、単なる照れ隠しだろうと僕は勝手に思っている。


 こういうところが憎めない。


 だから真面目にお礼を言っておく。

「僕の誕生日も覚えていてくれてありがとうございます」

「……ぶぅ」

「なぜそこで、『ぶぅ』なのですか」

「マネージャーにはわかんないことだもん」


 僕は苦笑しつつも、フカミの朝の準備を手伝った。というよりは僕が一方的に世話をしているのが近い。ただ、フカミの担当をするようになってからすっかり慣れた仕事であるため、別段苦労には思わなかった。

「ねぇ、マネージャー。今日はレッスンの後にミーティングだよね?」

「そうですね。今度のライブで打ち合わせをしていこうと考えています。なかなか広い会場を借りられませんが、それでもライブはライブですから。きちんとイメージを固めて、準備をしておくに越したことはありません」

「マネージャーに言われなくても、わかってるもん」


 ぶぅ、と再びフカミは膨れた。


     〇


「おはよう、フカミ」

「おっはよう、フカミっちぃ~!」

 レッスン場にて顔合わせ。


 アルミはいつも通りだが、ミルキはいきなりフカミの頭を腕で抱え、ぐりぐりといじり回した。いつになくハイテンションだ。

「ね、ね! 今日の占い見た!? あたし運勢最高だって!」

「良かったねぇ~……」

「フカミっちは最下位だったっけ? お気の毒様!」

「ありがとうねぇ~……」


 恨めしげにミルキを睨む。


 ミルキははっはっはと豪快に笑い、それでもフカミから腕を外そうとしない。フカミが逃げようとすればすぐさまもう一方の腕を体に巻きつかせ、決して逃げられないようにする。さながらアナコンダだ。


 さすが合気道経験者。


 いや、合気道って腕を絡めて逃がさないやり方ってあるんだっけ? 僕の勝手なイメージだと、相手からの攻撃を受け流すのがメインなのだが……。


 それはさておき。

「ミルキ、そのぐらいにしておきなさい」

 見かねてアルミがそう言うと、やっとフカミを解放した。「いやぁ、ごめんごめん!」と後頭部を手でさする。

「なんていうの? 占いが最高だと今日はバラ色って思わない?」

「占いなんて非科学的よ。あまり妄信するのも考えものだわ」

「そんなこと言って~。アルミっちだって、鞄にキーホルダーつけてるじゃない。しかも緑色のイルカって……どこで見つけてきたの?」

 

 うぐ、とアルミが言葉に詰まる。


 どうやら今日のラッキーカラーは緑色らしいが、本当にどこで見つけてきたのだろう。

 

 僕はいつも通り三人の間に割り込み、ぱんぱんと手を叩いた。

「はいはい、そこまでです。今日はミーティングがあるんですから、時間が惜しいんです。早速レッスンに励んで下さい」

「「ぶぅう~」」

「はい、わかりました。マネージャー」

 

 不満げなフカミとミルキ。そして真面目なアルミ。


 この三人は今度のライブでステージに立つことになる。

 

 大きな会場というほどではないが、それでも気を抜くわけにはいかない。それは三人ともわかっているはずだ。

 

 レッスンに赴く三人の背を見て僕は腕を組み、軽く唇を噛んだ。

 

 できれば三人にはもっと大きな舞台で輝かせたい。別のグループとの合同ライブも悪くはないのだが、フカミたち〈KIRAKIRA〉での単独ライブをやりたいという気持ちもなくはない。

 

 ただ、今の段階ではまだ早いのかもしれない。

 

 いくらフカミたちに実力があっても、それだけでのし上がることができないのが芸能界なのだ。運もコネも財力も必要になる。

 

 そして僕たちの所属している芸能プロダクションは、そこまでの力を有しているとは言いがたかった。

 

 だからこそ歯がゆい。

「はぁ……」

 

 こればかりは僕個人の思いでどうにかなるものではない。

 

 首筋を掻き、僕はついうつむいていた。


     〇


「ミルキ、また同じところで間違えてるわよ」

 コーチの叱責が飛ぶ。

「もう少し腕を開いて」

「ステップが少し早いわ」

「ターンのキレが甘いわ。腰のひねりを意識して」

 

 その叱責のほとんどはミルキに向けられたものだった。フカミは言うまでもなくパーフェクト、アルミもいい線だ。

 

 しかし、ミルキは――

「はぁっ、はぁっ……」

 

 額から汗を流し、膝に手をつけている。先ほどの余裕が嘘のように、その顔には焦りが浮かんでいる。心配そうにしているフカミとアルミに気づいたミルキは、すぐに「えへっ」と笑顔で応えた。

「だーいじょうぶ、大丈夫! ごめんね、足を引っ張っちゃって!」

「ううん、いいの。ミルキ、無理をしないで」

「無理はよくない。ほんとよくない」

「やだなぁ、フカミっちもアルミっちもそんな顔をしないで! こっちまで暗くなっちゃうじゃない!」

 

 ミルキの笑顔とは裏腹に、コーチの顔は険しかった。

 

 見かねた僕はこっそり、コーチに耳打ちする。

「あの、大丈夫そうですか?」

「ちょっと厳しいわね」

「そう、ですか……」

「こんな時でも笑顔でいられるのは立派だけど、それだけではダメなのよ。ダンスが苦手なのがミルキの困ったところね。いくらレッスンに取り組んでも、フカミみたいにはなれないのはあなたにもわかっているはずよ」

「ん……」

「それでも、ここで弱音を吐かないのがミルキのいいところ。ただ……」

「ただ?」

「弱音を吐かない子は時としてもろいの。だからレッスンが終わったら、しっかりフォローをお願いね」

「承知しました」

 

 丁重に頭を下げる。


 なんだかんだ言っても、コーチが三人のことを案じてくれているのは嬉しい。だからこそ三人とも、コーチの厳しい指導についていけるのだろう。それがわからない彼女たちではない。

「とりあえず五分休憩。それからまたレッスンよ」

「はぁ~い……」

「はい」

「はーい!」

 

 ミルキが一番元気よく答えたが――僕は気づいていた。彼女が私物のバッグに飲み物を取りに行く時、その表情に陰が差していたのを。

 

 僕から見て、ミルキは決してフカミにもアルミにも劣っているとは思わない。常に笑顔でいられるのは天性のものだと思うし、レッスンも欠かしていない。元気の良さでいえば三人の中で一番だ。

 

 だけど時々、無理をしているんじゃないかと思うことがある。笑顔の裏でミルキが何を思っているのか、計り知れないことがある。

 

 気のせいであってくれればいいのだが……。


     〇


 レッスン終了後、僕たちはライブ会場の関係者も交えてミーティングをすることとなった。相手は女性で、割とフランクな方だ。

「やっぱり、掴みは重要だと思うんです!」

「お客さんたちを飽きさせないように、中盤でしっとりした感じを入れましょう。アルミちゃんのしっとりダンスとか!」

「それじゃあラストは一斉にパァンとやる感じで!」

 

 こんな感じで話が進む。勢いとノリは時として重要だが、万事が万事この調子だとやや不安になりかねない。

「じゃあ、よろしくお願いしますね!」

 そう言って立ち去ると、フカミたち三人はほっと息をついた。

「疲れた~……」

「レッスンの後にはちょっときつかったわね」

「だはー。あたしもうへろへろ~」

 

 三人とも疲労の色が隠せないようだ。僕は「お疲れ様です」と言い、マイバッグから紙パックのジュースとお菓子を取り出した。

「こんなこともあろうかと、買っておきました」

「マネージャーっち、有能!」

「ありがとうございます」

「シュークリーム……ないの……?」

 

 フカミは文句を言いながらも、一番早くポッキーとりんごジュースに手を出した。吸い込むように飲んだせいで、むせてしまっている。

「もう、フカミったら」

 ぽんぽんとアルミが優しく背中をさすってあげる。アルミだって甘いものが欲しいだろうに、いつも人を優先してしまう。

 

 ミルキはというと――

「どうかしましたか?」

「え? ああ、なんでもないっ!」

 

 プリッツを手にしたまま固まっていたミルキは、とっさに笑顔を見せた。この瞬発力は魅力的ではあるのだが、今日のレッスンを見る限りあまり良い方向に働いているとは思えない。

「んー、うまいっ!」

 

 プリッツを次から次へと口に放り込んでいく。合間にぶどうジュースを飲み、すべて平らげた後には「ふぃ~……」と親父っぽい息をついた。

「マネージャー、相変わらずいい仕事しているねぇ!」

「お褒め頂き、光栄です」

「そんなマネージャーにはあたしからマッサージしてあげよう!」

「結構です。どうせついでに腕を締めるんでしょう」

「あ、バレた?」

 

 てへ、と舌を出す。古い。

 

 ようやく落ち着いたフカミはアルミと共にお菓子に手を出した。二人とも満足そうにしているので、僕としても嬉しい気持ちになる。「シュークリーム欲しいなぁ」というフカミのぼやきは、この際聞こえないフリをした。

「あのさ、マネージャー」

 

 そう聞いてきたのはミルキだ。さっきとは一転して、顔がこわばっている。

「さっきのあたしのダンスなんだけど……」

「ああ、はい」

「あたし、三人の中でも一番下手だよね?」


 僕は言葉に詰まった。いきなりこんなことを言い出されるとは思っていなかったためだ。


 フカミとアルミもお菓子を持つ手を止めている。

「そんなことはないです」と僕は否定した。

「ううん、そんなことあるよ。フカミっちみたいにパッと気持ちを切り替えられないし、アルミっちみたいにキレッキレでしっとりした感じのダンスも踊れない。コーチにもめいっぱい叱られたし……」

「それは、あなたに期待しているからですよ。何も言われなくなってしまったら、向上のし甲斐がありませんから」

「あたし、何も言われてないけどー」

「フカミさん、ちょっと黙っててくれますか?」

 

 ぶぅ、と不満げな声を出し――それから気遣うようにミルキを見た。どうやらフカミもミルキがダンスのことでコンプレックスに感じていることを察しているようだ。アルミも深刻そうな顔をしているということは、彼女も気づいているのだろう。

 

 フカミもアルミもわかっているけれど、言わない。

 

 それは彼女たちなりの気遣いなのだろうが――ミルキにとってはそれが辛いのかもしれない。

「ミルキさん」

「マネージャー、あたし……努力が足りないのかな?」

「…………」

「実はさ、帰った後もダンスの練習をしているんだ。もっと二人みたいに踊れるようになりたいって。でも、なんでかうまくいかないの。こんなんじゃダメだって思ってるのに、どうしてもできないの。ダンスのことばっかり意識してると、今度は笑顔がなくなっちゃって、あたしじゃないみたいになる。あっちを立てればこっちが立たずっていうか、うん……難しいって思っちゃう」

「行き詰っているのね」

 

 アルミが慎重に言葉を投げかけた。

 

 ミルキはうん、とうなずく。

「これまでも散々コーチに叱られてきたけど、なんか今回はさすがに凹む。もうすぐライブもあるのに、こんなんでいいのかなって。今まではノリと根性で乗り切ってきたけれど、なんか……それじゃ誤魔化せないなって気がしてきた」

 

 ミルキはテーブルに額をつけた。

「あたし、中途半端なんだ」

 ぽつりとつぶやくように言う。

「ダンスも歌も合気道も、勉強もスポーツも……アイドルとしての魅力も中途半端だって思ってる。ファンだってフカミやアルミの方が多いし、あたしって……なんだろうって思っちゃう。こんなあたしに価値があるのかなって」

「それは違います」

 

 僕は即答した。

 

 ミルキは面を上げない。


「価値がある、ないで人は測れません」

「人じゃなくて、アイドルだよ。中途半端なアイドルなんて価値がないじゃん」

「そうかもしれません。ですが、アイドルである前にあなたは人間です。今のように落ち込むこともあるし、中途半端かもしれないと悩むこともある。それでいいんです。そうやってしっかり悩んで考えるのが、ミルキさんの魅力です」

「魅力……価値じゃなくて?」

「あなたは価値というものにこだわりすぎです」


 僕はあえて、厳しい口調で言った。


「そもそも価値というものは他者から決めてもらうことがほとんどの場合が多いです。でも、その前に自分で自分の魅力に気づかないと誰も価値を見出してくれません。まずは自分の魅力に気づくこと。それが何よりも大切なのではないですか?」

「…………」


 ミルキは額をつけたまま、動かない。


 僕は吐息をつかないように、軽く唇を噛んだ。

「ミルキさん」

「……なに」

「あなたはたいへんな努力家です」


 ぴく、とミルキの肩が動いた。


「先ほどあなたは言いましたね。帰った後もダンスの練習をしていると。発声練習にも一生懸命取り組んでいるし、何より笑顔で周りを明るくする。笑顔でい続けるというのは、実はとてもエネルギーを要することなんです。疲れを出さず、周りをしっかりと盛り上げられるというのは才能だけではできないことです。しっかりと意識して振る舞わないと、とてもできない芸当なんですよ」

「そうよ、ミルキ」


 それまで黙っていたアルミが、僕の言葉に続いた。

「あなたはいつだって私たちを元気づけてくれる。率先してフカミのことを気遣ってあげているし、労いの言葉も忘れない。あなたは自分が中途半端だと言っているけれど、私はそう思わないわ」

「あたしも~……」


 フカミは気だるげに口を開いた。


「ミルキ、いつも甘いものの情報とか拾ってくれてるじゃん。あたしもアルミもマネージャーも知らないこととか引っ張ってくるじゃん。簡単なよーだけど、それって日頃から情報収集してないとできないことだよね? なんとなくじゃできないよ、たぶん。あたし、ミルキのそーゆーところ、好き」


 ぶるり、とミルキの体が揺れた。その揺れはどんどん大きくなり、ひくっと押し殺したような声が漏れる。


 僕は気にしてないフリをして、話を続けた。

「今のアルミさんとフカミさんの言葉がすべてですよ。ミルキさん、あなたは常日頃から努力を怠らない方だ。継続は力なりという言葉もあるように、続けるというのはそれだけでたいへんなことなのです。僕の記憶している限り、あなたは何かしら物事を途中で止めたことなど思い当たりません」

「…………」


 ミルキは震えていた。ひくっ、ひくっ、と声がどんどん大きくなる。


 フカミはのっそりと席を立ち、ミルキの背中にもたれかかった。アルミもそれに続いて、今度はフカミの上からもたれる。二人分の体重を背に受けているミルキは、特に抵抗しなかった。

「あたし……あたし……」

「大丈夫だよ、ミルキ」

「うん、大丈夫。私たちはあなたが大好きよ。ミルキ」

「……ほんと?」

「ほんと」

「本当よ」

「……信じる」


 ミルキはテーブルに額をつけたまま、嗚咽を漏らした。


 僕はひとまず部屋から出ることにした。女の子が泣いているところに男が立ち入るのは野暮だと思ったから。マネージャーとしては放っておくのが正解かどうかはわからないけれど、ミルキはアイドルである前に人間なのだ。


 ならばここはフカミとアルミに任せておく方がいいのだろう。


 無言でドアを開き、静かに閉める。困ったなぁと内心でつぶやき、うっかり首筋を掻きそうになった。


 彼女たちが重荷なのではない。


 マネージャーとして彼女たちを支えられているのかどうか、それを考えてしまう僕自身に不安を覚えるのだ。


     〇


「おっはよー!」


 翌日のレッスンにて。毎度のごとくフカミを引きずり出してきた僕の耳に、ミルキの声が飛んできた。背中から叩かれ、僕たちの脇をミルキがすり抜ける。腰に両手をつけ、えっへんと胸を張るミルキの顔は晴れやかだった。


 けれど、目元はちょっとだけ赤かった。


「フカミっち、マネージャー! 今日もよろしく!」

「はい、よろしくお願いします」

「よ~ろ~し~くぅ~」


 フカミが気だるげに返事をすると、ミルキはすぐさま彼女の前に立ち、いきなり両の頬を引っ張った。

「元気ないぞ、フカミっちー! ま、いつものことだけど!」

「わかってるなら、ほっといて……」

「いーや、ほっとけないね! ホットケーキだね! おうりゃ!」


 僕の手からフカミを無理やり引き離し、ぐるりとフカミの体と頭に腕を回す。若干コブラツイストになっている。

「ほどほどにしときなさい、ミルキ」


 アルミが苦笑しながら、レッスン室から出てくる。


 するとミルキは獲物を見つけたと言わんばかりに目を光らせ、今度はアルミの首に腕を巻きつかせた。

「アルミっちも今日も可愛いなぁ! ポニーテールもジャージもよく似合う! おニューでジャージーな感じ!」

「意味がわからないわよ……」

 あはは、と屈託なく笑う。


 僕たちの誰も、昨日のことについて触れなかった。それがいいのだろう、と僕も……いや、フカミとアルミも思っているはずだ。


 そして、ミルキも。


 アルミから手を離し、一瞬だけ真顔になったミルキは――次ににっと口の両端をつり上げた。

「よっし、今日も頑張ろうか! 負けないぞー!」


 そう言うや、レッスン室に飛び込んでいく。


 僕とアルミは顔を見合わせ――お互いに苦笑した。


 フカミだけは目をとろんとしていたけれど、口元にほんの少し笑みが浮かんでいた。

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