木のうろにナニを突っ込んだら抜けなくなった系ファンタジー

@geckodoh

オナホトレント

「なんてこった……」


 月明りだけがさす暗い森の中、まだ少年と言って差し支えのない年齢の男性、コバヤシケンジは絶望していた。


 ケンジは高校二年生だったが、不慮の事故に巻き込まれてこの世を去った。そこは物語の本題とはずれてくるので大胆に省略させてもらうが、いわゆる『転生トラック』というものだ。ナンバーのところに『転生』と書かれていたからこれはもはや間違いない。異世界転生などもはやこの令和の時代においては常識である。なんてことない日常風景の一つに過ぎない。だが問題なのはその転生先だ。正確に言うと召喚先だ。いや実を言うと問題はもっとその先だったのだが……


 トラックにはねられて意識を失った後、目を覚ますと彼はどこか中世ヨーロッパの王宮のような豪華な石造りの建物の広間に横たわっていた。状況を把握しかねていたケンジに、中央に位置する玉座に座っていた、女王と思しき者が話しかけてきた。


 曰く、この世界は悪の大魔王に滅ぼされかけている。魔王の呪いによって世界中の男性が存在を抹消されてしまい、因果律ごと消された『男性』という存在をもはや誰も思い出すことすらできない。どうか異世界より召喚した『勇者』たるケンジにこの世界を救ってほしい。そして、世界を救った後、ここに残り、この世界の女性たちと子を成して、滅びかけたこの世界を復興してほしいと。


 まさかのハーレム展開である。女王の言葉にケンジはにわかに興奮をあらわにした。見渡せば玉座の周りを囲んでいるのはうら若き美しい乙女ばかりである。世界を救えばこの女たちを好きにしていいというのだ。しかし同時に恐ろしくもあった。世界を破滅に追い込むほどの力を持つ魔王とどう戦えばいいのか。だが女王はその冷静な表情を崩さずに言った。


「問題はありません。あなたにはこの国にいる十人の『神々の巫女』を従者として付けます。あなたはただ彼女らに『加護』を与えてくれればそれで充分です。それだけで彼女らは戦えます。ただし……」


 問題はない。何も問題はなかった。女王の提案に童貞のケンジは二つ返事で世界を救うことを了承し、すでに王宮に揃っていた『神々の巫女』と魔王を討伐するたびに出立した。


 旅の途中、魔王の配下であるドラゴンを倒し、すでに魔王の支配領域となっている村々を開放し、順調に旅を続けた。十人の巫女の魔力はすさまじく、向かうところ敵なしと思われた。これならば存外に早く魔王を打ち倒し、世界に平和が訪れ、あとは種付け三昧だ、と取らぬ狸の皮算用をしてにやにやと毎日笑みを浮かべていたケンジであったが、一つ問題があった。




 月明りの森の中、ケンジは目の前の大木を見上げ、そして視線を自分の腰のあたりに落とし、絶望の色をその表情に浮かべた。


「木のうろに、マイサンを突っ込んだら、抜けなくなってしまった……」


 そう、性欲処理である。


 女王から提示された一つの制約、それは決して魔王を倒す前に童貞を失わぬこと、そして自慰もしてはならないという事であった。


 女王曰く、彼女らに勇者が与える加護、それはすなわち童貞だけが持つ妄想力と、そして命。


 命という言葉に一瞬ケンジはおののいたが、しかし女王が言うには捧げる命は彼のキャンタマーニの中、すなわちオタマジャクシのような彼のジュニア達でよいという。ケンジが力を授けた巫女たちの力は凄まじく、森を切り開き、海を割らんと言えるほどの神の如き力であった。

 ……しかし、いくらジュニア達を捧げても、彼の性欲はたまっていく……ましてや見目麗しき若い乙女たちが常に周りにいるのである。さらに旅の先々でも各地のバラエティーに富んだ美しい女性たちが我も我もと力を貸すと言い出して、勇者パーティーは現在総勢三十名を超える大所帯となっている。しかも何を狙ってなのか、仲間になる奴仲間になる奴みんな露出度が異常に高い。ケンジが旅をしていると、視界のうち約7割が肌色である。そして残りの2割は褐色である。


 とにかく、ケンジは今それだけの美少女に囲まれ、その全員に魔力を供給すべく精子工場をフル稼働させているのだ。王子製紙もびっくりの工場稼働率は100%、稼働時間は日に24時間にも上る。無駄撃ちはできないのだ。さらに女王によって両手にリングがはめられ、一定時間以上の上下運動を検知したり、無理やり外そうとすると爆発するというセルフバーニング貞操帯までもつけられている。ちょっと扱いが雑すぎやしないか。


 そんな性欲を持て余しているある日、森の中で野営中に一人でぶらぶらと歩いていると、ある大木を見つけた。その木には腰よりも少し低い位置にがいくつか開いており、中には薄桃色の肉のようなものがうぞうぞと蠢いていた。


「なんだこの木……? 植物? それとも動物? いや……」


 植物でもあり、動物でもある。そんなモンスターに彼は遭遇したことがある。木のモンスター、トレントである。木に擬態し、人や動物を捕まえ、その生気を吸うといわれる木の精霊。しかし目の前にある樹木は以前に見たトレントとはだいぶ違いがある。前に見たモンスターはもっと活動的に動いて獲物を捕らえていたし、邪悪な魔の気配を漂わせていた。しかし目の前にある大木は見た目は普通の木にしか見えないし、邪悪どころか穏やかな気配に満ちていた。


「なんだろ? トレントの亜種?」


 そう呟きながらケンジはなんとなくその木のうろに指を入れてみた。普通に考えれば軽率な行動であったが、木のうろは彼の指を一瞬ぎゅっと強く締め付けたかと思うと後はぐにぐにと蠢くばかりであった。ケンジは指を引き抜いてよく観察してみる。


「別に指に異常はないな……むしろ……すこし、気持ちいい、というか……」


 そう言ってケンジは顔を少し赤らめる。日本にまだいたころ、実家暮らしだった彼はオナホと言うものを買ったことはないが、きっとそんな感じではないか、と思った。そして、木のうろはちょうど、腰の高さ辺りに空いている。


 そして、今に至る──


 ケンジはズボンとパンツをももの辺りまでおろして、ケツ丸出しで木に抱きつくようにしたまま立ち往生している。いや、丸出しなのはケツだけではない。木のうろに隠れて見えない状態ではあるが。


「なんてこった……うかつだった……」


 うかつすぎる。


「だって……木のうろにティンティンを突っ込んだら抜けなくなるなんて、普通は思わないじゃないか……」


 普通はまず木のうろにティンティンを突っ込もうとも思わないが。しかしケンジは涙を流しながら後悔をする。もはや引き返すことなどできない。彼はここで木と合体したツリーファッカーとしてその生涯を終えるしかないのだ。そう考えていた時、近くの草陰からがさりと音がした。


「お種さま……何してらっしゃるんですか?」


 突然聞こえてきた女性の声にケンジの全身の毛が逆立った。そこには黒いショートボブの髪型に気弱そうな垂れ目の瞳、その童顔な顔に反して非常に大きな胸を聖職者の服装に包んだ少女が立っていた。しかしその服は紺のローブに金の縁取りで聖職者っぽいのに胸の谷間の部分だけが大きく開いてたわわな果実の存在を強烈に主張している。ホントに聖職者なのか、生殖違いじゃないのか。


「フリージアか……その『お種さま』って呼び方本当にやめてくれないかな……ああ! 待って!! それ以上近づかないで!!」


 何とか冷静さを取り戻したケンジがフリージアと呼ばれた少女の接近を制止する。あまり近づかれて状況を把握されるのも恥ずかしいのだ。当然であるが。


「どうしたんですか? お尻丸出しで木に抱きついて……アホみたいですよ? 何してるんです?」


 彼女の遠慮のない物言いにケンジは一瞬反論しようとも思ったが、やめた。実際アホだからだ。


「何してるって……何してるんだろうな……本当に」


 彼は常に論理的思考に基づいて行動しているわけではない。実際振り返って考えてみれば自分が何をしているのかはよく分からない。ケンジは改めて目の前の木を見上げて、少し考えながら答える。


「その……怪しい木が生えてて……モンスターじゃないかと思って確認してたんだが」


 ティンティンを突っ込んで確認するな。


「まあ、体の一部が木のうろから抜けなくなってしまって……この有様さ」


「え……? ちょっと意味が分からないですけど、モンスターってことならとりあえず皆を呼んできますね」


「ま、待て! 呼ぶな!!」


 慌ててケンジは彼女を呼び止める。フリージアには知られてしまったが、これ以上の被害の拡大はせき止めたい。知られるにしても最小限の人数にしたいのだ。フリージアは立ち止まって怪訝な顔でケンジの方を覗き込むような表情で尋ねる。


「え? 呼ぶな? ……『呼ばないで下さい』ですよね?」


 なんとこの少女、この数分のやり取りだけで現況の力関係を把握してしまったのだ。大層頭の回る女のようである。


「すいません……呼ばないでください。あと、この事を他の人には言わないで欲しいです。そして、できたら、助けてほしいです」


 そしてケンジもその力関係を理解して、彼女に助けを懇願するが……


「土下座は?」


「え?」


「それが人にものを頼む態度ですか? 木に抱きついて、お尻丸出しで……日本じゃ人にものを頼むときってお尻を丸出しにする習慣があるんですか? 以前魔族が命乞いしてきたときに言ってましたよね? 日本じゃお願いをするときは土下座をするもんだ、って」


 このくそアマ……とケンジは口から出かかった言葉を飲み込む。


「すいません……出来たらするんですけど、出来ないからこそのこの事態なわけで。なんとかして、ここからの脱出方法を一緒に考えていただけないでしょうか」


 あくまで下手に出るしかないケンジ。フリージアは近寄って彼の体の状態を確認する。もはやケンジはそれを止めようとはしない。もう、『今更』である。


「うわ、がっつり食い込まれてますね……なんでこんなことに?」

「なんでというか……」


 ケンジは苦悶するような表情を見せて少し考えこんでから答えた。


「女性にですね、月に一度『女の子の日』があるように、実は男性にもですね、『男の子の日』というものがあるんです……その日が来ると……男性はバーサク状態になってしまう、というか」


「木と合体するんですか?」


「いや……」


「まあ、普通はしないですけども……今回私は、結果的にこうなってしまった、というか……」


 そのへんのところは正直言ってケンジにも論理的には説明できないのだ。フリージアは今度は反対側に回り込みながらケンジに尋ねる。


「ふぅん……大変ですね、その『男の子の日』っていうのも月に一度来て、一週間くらい続くんですか?」


「いや、女性と違って『ある行為』をすると一日で収まるんだけど、まあだいたい、週に一度くらい来るね」


「そんなしょっちゅう来るんですか!?」


 フリージアは大げさに驚いて見せたが実際この辺は周期も症状も個人差がかなりある。ましてや木と合体する奴はなかなかいないだろう。フリージアはしばらく辺りをうろうろしながら考え事をしていたが、今度は立ち止まって「う~ん」と唸ってから改めてケンジに話しかけてきた。


「で、私にこの哀れな生物をどうしろと? 後ろから思いっきり引っ張ればいいですか?」


「『哀れな生き物』とか言うのやめてほしいな」


 しかしケンジも考え込んでしまう。実際どうしたものか。試しに自分の力で少し強めに腰を引いてみたが、がっちりホールドされてて抜ける気配はない。数センチ動いただけで、それ以上は痛くて抜くことは無理であった。時間が立てばだんだん彼のたけのこも萎れてきて自然と抜けるかもしれない、とも思っていたのだが、トレントは絶妙な動きで刺激を与え続け、それを許さない。捕らえた得物を逃がす気はないようだ。トレントからの脱出にはトレント自身からのホールド力だけではなくもう一つ懸念点がある。


「くそっ、逃がすつもりはないみたいだな……なんて恐ろしいモンスターだ」


 恐ろしいのはお前の性欲である。


「本当に抜けないんですか? 私をからかって遊んでるだけじゃないんですか?」


 不意にフリージアが顔を近づけて怪訝そうな顔で話しかけてきた。そう、もう一つの懸念点とは、この女の存在である。最初は大層驚いて恐怖を覚えたケンジであったが、時間経過によるディスペルを考えていた彼にとって彼女の存在は障害にもなる。

 大きく胸元の開いた服装に整った顔立ち。そして鈴の音のようなかわいらしい声。彼はもはや、このシチュエーションに興奮すら覚えていた。ケンジは顔をそらしながら、少し紅潮して呟くように答える。


「バカいうな……演技のわけないだろう……本当に抜けない……ん? ……ヌく?」


 その時彼の脳裏に妙案が浮かんだ。


 思えばトレントは彼のジュニアをがっちり咥え込んではいるが、それ以上のことはしてこない。ならこのモンスターはいったい何のためにこんなことをしているのか? その答えは一つ、『セイキ』を吸い取るため……彼の中に神の言葉が浮かんだ。



もし奪わんと欲すれば


まずは与えるべし


もし弱めんと欲すれば


まずは強めるべし


もし縮めんと欲すれば


まずは伸ばすべし


しかして


もし抜かんと欲すれば


まずは 差し込むべし



 欲するものを与える。さすれば彼の息子は本来の姿を取り戻し、たやすくその拘束から抜け出せるはずである。逃げるのではない……与えるのだ。生気を欲するのならば、思う存分自分の分身をぶちまけれやればよい。ちょうど彼も我慢の限界だったのだ。

 抜くのではない……むしろ差し込むのだ。いややっぱり抜くのだ。そして差し込むのだ。抜く、差す、抜く、差す……しばらくケンジは夢中になって動く分だけ数センチ、腰を前後させる。


「くっ、この、この……へへ、コイツ、欲しがってやがる……このメスブタめ……」


「何やってるんですか……」


「ひゃあっ!?」


 急に声をかけてきたフリージアに情けない声を上げて驚いてしまうケンジ。彼女の存在をすっかり忘れていた。


「大人のオスがこんな情けない声で鳴くんですね……」


 ジト目で、汚らわしいものでも見るように見下してくるフリージア。普段であれば力関係から彼女がそんな視線を送ることは許されないことであるが、しかし木のうろに体の一部を突っ込んで抜けなくなった生物に反論の機会など許されるはずもない。ケンジは彼女の態度に怒るどころか、むしろほの暗い感情を抱いてすらいた。


「やっぱりお種さま今なんか冷静じゃないですよ。……まったく、仕方ないなぁ……」


 フリージアは少し胸を張って、見下ろすような視線を彼に送りながら言う。


「勇者パーティーの要たるこのフリージア様がなんとかしますか!」


「何とかできるのか!?」


「ええ、もちろん! とはいえ、私はヒーラーなので直接そのトレントを倒すとかはできないですが……」


「知ってるよ……うちのパーティー、ヒーラーだけで10人くらいいるんだよな……」


 あまり今回の件とは関係ないものの、女性ばかりという事で彼の勇者パーティーには後衛職ばかり充実しており、中でもヒーラーがその三分の一を占めるという偏りようである。フリージアはそのうちの一人なのだが、しかしヒーラーである彼女がどうやってこの危機的状況を脱するというのだろうか。


「えいっ! アンリミテーション!!」


「どわああ! いたたたたた、痛い痛い! 止めて! いったんそれ止めて!!」


「『止めてください』ですよね?」


「いいから止めろやああぁぁぁ!!」


 尋常でない彼の剣幕に驚いてフリージアは魔法を止めた。


「お種さま、こわ……やっぱりまだバーサク状態なんでは……? 礼儀もなってないですし……」


「礼儀がなってないのはおまえもだろうが! ていうか普通『今からなになにをします』とか事前に説明しない? なんの説明もなしにいきなりやる奴があるかよ!!」


「やっぱ態度がでかいですね……自分の立場を分かっていない、というか……お種様自身の力を魔法で強化してあげれば馬鹿力で抜けるかと思って、『精力増強』の効果がある魔法をかけたんですけど……」


「……精力増強?」


 ケンジは思わず片手で顔を覆って天を仰ぐ。やはり彼女は分かっていないのだ。男の体の仕組みというものが。この状態で精力を強化などすれば、ますますお種様のお種様はパンプアップして、木のうろから抜けなくなるのである。

 ケンジは少し考えてから、あることを思いついて彼女に尋ねる。


「ちょっと待てよ? もしかして逆の効果の魔法とかもあるの? それ……」


「ありますよ。精力が減退して一生回復しなくなる魔法があります。 えい! リミテーショ……」


「止まれやあぁぁぁぁぁああ!!」


「ひっ、なんなんですか、お種様……こわい……」


 はぁはぁ、とケンジは荒い呼吸をしている。どうやらもう彼も限界のようだ。


「おまっ……ホントに……もうちょっと考えて行動しろや……」


「あのなあ! 一生回復しない、って!! 俺はこの戦いが終わった後、国の復興をしなきゃならないんだぞ!? その時立たなかったら困るだろうが!」


「『立つ』って何がですか?」


「え?」


「え?」


 しばし二人の間に沈黙が流れた。


 まさかとは思っていたが、しかし『男性』という存在の消されたこの世界、フリージアは男女がどうやって子を成すのかも知らないとは。


「前々から思ってたんですけど、魔王を倒した後、どうやって子供を作るんですか? 赤ちゃんってどこからくるの?」


「……お前が……」


 ケンジの口から思わず言葉が紡ぎ出された。


 予想だにしていなかったフリージアから問いかけられた言葉、全く考えもよらなかったその言葉が、彼の心の中の『何か』に火をつけたのだ。


「お前がママになるんだよオラッ!!」


 言うなりケンジは夢中で腰を降り続ける。まるでそうするために生まれてきた機械であるかのように。


「はぁ……?」


 フリージアは間の抜けた疑問の声を上げるが、しかしケンジは答えに向かって一直線、必死で腰を振る。トレントに捕まってすでに一時間、彼の体力ももう限界に近いのだ。これがラストチャンスである。


「その動きはなんか意味あるんですか? なんかこう……意図は分からないけど、無様というか……」


「ゴメンちょっと黙ってて!」


 しばらくそうして人間発電所と化していたケンジであったが、やがて雷にでも打たれたかのようにビクッと背筋をのけぞらせ、その動きを止めた。


「ぬふぅ……」


 ケンジは気色悪い笑みを浮かべながら、その場に膝から崩れた。


「あ……抜けた」


 そう、抜けたのだ。やはり彼の睨んだとおりトレントは彼の『生気』だけが目的であり、命まで奪うつもりはなかったのだ。

 女達は知らず、男達だけがその存在を知っている、人間の雄と共生関係にあるモンスター、男が消失する中で、その存在を忘れられた、オナホトレント。


 男というものが全くいないこの世界。ここで、ケンジは初めてともに戦う『仲間』を手に入れたのであった。


 余談であるが、この日よりケンジは仲間である『神々の巫女』から『ヘコヘコバッタ』と呼ばれるようになった。

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