第9話 人工知能と王女
チーム名が決まった
修羅の世界に行くのは、グレースとエミール、フレイヤにアポロンそれにロキだ、シーラは亜空間でお留守番だ。
というよりもし冒険者として仮拠点にしている宿屋に誰かが訪ねてきた場合の対応の為である。
もし何者かが攻撃してきたとしてもグレースと同じステータスを誇る人工知能が負けるはずがないからだ。
そんな
「ねぇグレースほんとにドラゴンなんているの?それにほんとにここは、修羅の世界なの?」
興味なさそうに訪ねてきたのはエミールだった。
「ここはすでに修羅の世界だぞ、なにか勘違いしていっるようだから説明しておくと、修羅の世界は現世
とほぼ変わりはない、ただレベルが違うだけだ。」
「そういわれたって...空は赤黒くないしそこら中でドンパチしてる音も聞こえないし...」
「昔はもっと荒れていたが今は統治者がいるからな」
「へぇその人のおかげで今は平和なんだ~」
「エミールさん、その統治者がマスターなんですよ」
クスクス笑いながらエミールに耳打ちしたのはフレイヤだった。
雑談をしながら一行はさらに森の奥へと進んだ。
「エミール、ここが本当に修羅の世界か疑ってるならそこの狼と戦ってみるか?」
グレースたちの前に現れたのは6匹の狼だった。
「ちょっと待ってよ、あんたがここは修羅の世界って言ったんでしょ。それで戦わせるって正気!!?」
「俺の言葉が信じられないなら試すのが手っ取り早いだろう?」
「べ、別に信じてないわけじゃ.....ないっていうか...」
「安心しろ今のお前には聖なる光の導き手の加護があるだろ」
「そうね、女神さまの加護があれば...って」
少し後ろに離れたところでフレイヤが顔を赤くしていた。
「私の信者なのはうれしいですが少し...恥ずかしいですね...」
「いや、そのそうゆう意味じゃなくて!!もう!!どうするのよグレース!!]
言った本人のエミールでさえ照れてしまっている。
「フレイヤあいつの推定レベルはどれくらいだ?」
「恐らくレベル3500くらいの
狼の正体は
「ねぇマスターこの子達私のペットって言うか部下にしたいんだけど」
提案したのはアポロンだった。
「部下にしたい?急にどうしたんだ?」
アポロンから聞いたこともないセリフに一同は驚いた。
「さっきちょっと用事があってシーラちゃんに話しかけてたんだけど、部下が必要になるかもだから自分の好きな種族を自分んオ配下にしといたほうがいいって、シーラちゃんが」
「「「え...」」」
「ほんとなの?僕はなんも聞いてないけど」
「私も何も聞いてないですが...」
「俺にさえ連絡しないとは...今どうゆう状況なんだ?」
グレースたちが修羅の世界にいった後、シーラは亜空間でマスターであるグレースの望みを叶える為にはどうしたらいいかを考えていた。そんなとき仮拠点にしている宿屋に反応があった。
感知に引っかかったのはノエル王国の王女でもある、プラン・ノエル女王陛下だった。
護衛の四騎士を引き連れ宿屋に来ていた。
宿屋の周辺はちょっとしたパニックになっていた。
部屋の前に四騎士を待機させ部屋の扉をノックもせずに入った。
そんな王女をシーラはまるで待っていたかのように出迎えた。
「プランチェス・ノエル女王陛下、どういったご用件でしょうか?」
「あなた、いったい誰なの?」
「私はシーラ・シュテルケ、
「あいつに妹なんていたの?」
「もしかしたらもう一人...いえ、なんでもありません、ただの可能性の話です。」
「話についていけないわね。まぁいいわお兄さんがいないのならまた出直すわ」
「それには及びません。来客が来たときの話は私の判断に一任されているので私とお話ししましょう」
「そ、そう、まぁ確かにあいつよりは貴方のほうが頭良さそうですものね」
その言葉にシーラは少し怒りを覚えた。
「あまり兄様のことを悪く仰らないで貰えますか?つい...―――殺してしまいたくなるので...」
「・・・・・・・・・」
軽く殺気を向ける、きっと陛下は今、喉元に刃物を突き付けられている様な感覚を味わっている事だろう
その証拠に、陛下の目には大粒の涙が溜まっていた
「ごめんなさい。お兄さんのことを悪く言うつもりはなかったの...」
「こちらこそすいません、ついからかってしまって」
「え?からかってたの?」
「多少....」
「もう....ダメかと思ったんですよ...」
「これで涙を拭いてください」
シーラはそっとハンカチを渡すとノエルは涙を拭いた。
「女王様といってもやはり中は子供ですね」
「子供じゃない...これでも私は15歳なのよあなたも似たようなものじゃない」
「それもそうですね、王女様は魔法学院にご入学されるのですか?」
「あたりまえじゃない、自分の身は自分で守らないと周りに心配をかけるだけですから」
「なら同じまたご一緒する機会があるかもしれませんね」
「それってもしかしてあなたも魔法学院通うってことよね?なら仲良くしましょ!」
「まだ決まったわけではありません。分岐した未来の一つの可能性の話です。」
「未来?分岐?どうゆうことかしら?」
「まだ陛下には関係ないことなので大丈夫ですよ。そんなことより今日来た本当の目的を聞いてもいいでしょうか」
話がずれにずれたところでようやく本題に戻った
「――――――――――――とゆうのを伝えに来たのよ。」
「いいですね、ですがそれなら王国の西側にある森林地帯を貰えないでしょうか?」
「でもあそこは魔物も多くて整備なんてされてない魔獣の森なのよ?」
「なんの問題もありませんこの世界の魔物などたかがしれてますから」
「そう...ならそれでいいわ。大臣たちには私から説明しておくわ」
「ありがとうございます。兄様には私から伝えときます。」
王女が今日来た目的は冒険者ランクがゴールドになったグレース達は恐らく冒険者ランクがダイヤモンドになると想定しての事だった。
領地を手に入れれることになったことで、グレースの望みを叶えるためには個の強さよりも軍隊としての強さが必要だと考えた。
「―――そうかならばどこかの種族を統治し部下とし、繁栄を約束させ神たちに忠誠を誓わせる...」
「―――――――各種族を領地で生活させればいずれは作れるでしょう...マスターの為の
そんなことを自問自答し答えに行きついたころアポロンからテレパシーが飛んできた。
「どうされましたか?アポロンさん」
「あぁシーラちゃん?
「そうですね
「そっか、それなりかぁ」
「アポロンさんその
「ん~とりあえず部下にしてみるさ!!]
「ほかの方々にも配下としてどこかの種族を統治してもらいたいのですが」
「ん~まぁみんないけるんじゃないかな?」
「では、お任せしますね」
「おう!!]
「―――――――――――というわけですマスター」
「そうか大体はわかった。それを先に俺に伝えてほしかったんだけどな」
事の顛末をアポロンから聞いたことを頼りにシーラに教えてもらった。
「まぁお前の選択に間違いわない、なら俺の配下はやっぱりあの種族だな...」
グレースは不敵な笑みを浮かべた。
「マスター僕も探した方がいいの?」
「もちろんだロキ。ロキに合うのは獣人族とかいいんじゃないか?」
グレースはロキの猫耳のようなフードを見てそう思った。
「ちょっと~これは別に耳じゃないから。でもそうだね獣人族はいいかもね。」
と言いつつも、ロキは猫耳のフードをピクピクさせる、その様子に思わず微笑ましくなる
「なら私は
「おぉ確かにフレイヤには似合ってるね」
「よし話がまとまったところで狼たちを解放してやるか」
「じゃあ
「そうだよマスターだからこの子たちは私に任せてほしい」
「そうだなじゃあお前に任せる。俺たちは先に龍王のとこに向かってるからな」
「え?グレース行っちゃうの?見ててあげようよ!!」
普通に行こうとするグレースをエミールが引き止めた
「単純にアポロンの戦いが見たいだけだろ?」
「う、うん」
「なら戦いだけは見ていくか」
種族名
Lv 3500
種族設定
6匹以下にも6匹以上にもならず同時に6匹倒さなければ即座に再生される厄介なスキルを持ち、その6匹は視界を共有できるのでかなりの連携攻撃を繰り出してくる。
また、飢狼族の中で稀に生まれる
修羅の世界のみで誕生する特殊な個体である。
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