第5話 真綿の部屋

四畳半の小さな部屋

白い壁紙 クリーム色のフローリング

私はそこに

たくさんの たくさんの綿を敷き詰める

それはもう ふわふわ もふもふ

そこに飛び込んでも痛くない

真っ白な綿を敷き詰める


弟と妹がやってきて

真綿の中に飛び込んだ

弟と妹は 真っ白な綿に 色つける

青色 ピンク色 黄色 黒色

何でもかんでも色つけた


カラフルになった真綿の部屋

私は心も踊り出して

弟と妹と 転げ回って 遊んだ

静かな部屋 少しづつ眠くなってきて

真綿が心地よくなってきて

私と弟と妹 静かに グーグー 眠り出す

カラフルな真綿の部屋がまた一つ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る