第3話 愛娘


私には今1歳になったばかりの娘がいる。

コロナが流行する前に生まれた娘を最初に見た時は本当に驚いた、というのも、赤ちゃんとは私はちっちゃくて頼りないようなイメージを当時持っていたからである。

私の娘は明らかにデカかった。体重3496g。巨漢である。そして、声がでかい。私の母方の親族は声がでかいのであるが、完全にその血を引いているのであった。産まれたばかりの彼女はとても可愛かった。とにかく可愛かった。みんなに自慢してしまったほどである。最初の頃は泣き声が酷く、妻もノイローゼ気味であったほどであるが、今は慣れた。

首がなかなか座らずに心配したこと、初めて笑ってくれた日のこと、笑うとヤンチャな男の子にしか見えないこと、そして、私の妹の幼い頃にそっくりなこともあってもう溺愛してきた。

乳児発疹がなかなか治らなかったこともあったし、排便が上手く出来なくて悩んだこともあった。また、寝つきが悪く、いつも寝る前に徘徊するし、泣くし、子育てとはここまで大変なものだったのかと、思う日々である。


それでも、全部ひっくるめて私の大好きな娘である。

娘は今ベネッセのしまじろうに夢中である。CMも好きでずっと見ている。あんまり良くないかもしれないのであるが、ちょっとテレビに子守りを任せることもある。

この子が来てから毎日が楽しい。愛しい。

生まれてきてくれたことに感謝である。


これから苦労させてしまうこともあるかもしれないけれども、たくさんの愛情を注いでいこうと、ただただ決意している。

ようやくあんよができるようになった彼女からまだまだ目が離せないが、私は彼女のためにも生きて生きて生き抜くのだ。

妻も娘も含めて、私の家族を守っていく、改めてそう決意した。

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