第5話 ゴブリンの進化

俺の反撃を喰らい少し驚いていたがすぐに顔で分かるほどにキレ始めた。


グギャギャギャギャと叫びながら俺を指さしてくる。

何となく「お前絶対許さない」と言っている気がした。


「ゴブリン君喧嘩はやめようぜ、な?」


俺の言葉を無視してゴブリンは走ってくる。


「やっぱり言葉通じないよな!!」


ゴブリンはさっきと同じスピードで俺を棍棒で殴ろうとしてくる。

俺が横に避けると俺がいた場所に棍棒が飛んでいった。


ゴブリンの方を見てみるとグギャ!?と自分自身でも驚いていた。

しかもその棍棒がたまたま路地から出てきた別のゴブリンの頭に当たった。当たったゴブリンは··········御愁傷様です。


「こんなことしたら同族殺しとかいうスキル貰えそう」



ーーゴブリン視点ーー


やってしまった。なかまをころしてしまった


《ゴブリンのLvが10になりました。ゴブリンがホブゴブリンへと進化します》


しんか?しんかとはなんだ?


ゴブリンを黒い光が覆う

黒い光は10秒程で消えた。辺りに変わりはなかったがゴブリン・・・・はいなかった。そこに居たのは身長が110cmしか無かった身長が170cmになり筋肉量も増えたまた違った生き物だった。


つよくなった、これであいつころせる


ーー海斗視点ーー



は?嘘だろ、あいつ絶対強くなってるだろ。

危ないとか関係なく殴りに行けばよかった。

あいつとの距離は3m逃げてもいいけどスピードがどうなっているかが分からない。


「オマエコロス」


喋ったよ?あいつ今絶対喋ったぞ!?


「ここはお互いこんなことやめよう、な?」


「コロス」


あいつ言葉話すくせにこっちの話し通じないとかそんなのありかよ!!


ゴブリンは「コロス」しか言わないけどパワーがおかしくなってる。


ドンッという鈍い音が辺りに響く。

何故か避けないとと思ったので避けると俺がいた場所はクレーターができていた。

あいつあそこから飛んできたのか?3m位離れてるんだぞ?


俺は元ゴブリン君に殴り掛かる。

結果としては殴った俺の手が折れそうなくらい硬い。


「化け物かよ」


にゃー


「お前なんでここにいるんだ、早く逃げろ!」


俺が猫を家の方に押すと驚いたのか家に逃げていく。


ゴンッという音が鳴った途端急に目眩が起き始めた。

頭を触ると生暖かいものが手に当たった。血だ、しかも俺の。


「今攻撃は反則だろ」


「コロス」


「はっ、お前はそれしか喋れないのか?お前を産んだやつはそれだけ馬鹿だっ――」


俺がそこまで言うと俺は10mほど吹き飛んだ

急いでポーション(中)を飲み干す。

痛みは消えて俺は立ち上がる。


俺の視界にひとついいものが映ったこれさえ入れば勝てる。

俺はアイテムボックスにそれを入れれるか試す。


入った!!


俺は吹き飛ばされた所で、気絶した振りをする。ホブゴブリンは俺が気絶したと思っているのか警戒もせずに近づいてくる。


まだダメだあいつとの距離は5m


4m


3m


2m


1mここだ!


俺はホブゴブリンの頭上に車を出す


「コロス」と言い俺の元へと向かうホブゴブリンは車に押し潰され死んで行った。


《経験値を獲得しました》


《橘 海斗のLvが2から3に上がりました》


《橘 海斗のLvが3から4に上がりました》


こんなのはもう懲り懲りだぞ。







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