第3話 猫の恩返し

「ふわぁぁぁ」


欠伸をしながら布団から出て時計を確認する。


「………1時だと」


昨日は確か家に入ったのが1時だったよなそこから疲れて寝たけどあれから丸一日経ってるんですけど。


にゃー


鳴きながら紙皿の前で待機している。


「ごめんな、昨日1回しか食べてれないよな」


これからは朝と晩に1回ずつやるからな。


ドライフードを食べる猫を撫でながら俺もネットからパンを買い食べる。


「ふぅ、食った食った」


さすがにクリームパンとあんぱん2個ずつはキツかった。


にゃー


猫が鳴き声を出すので猫の方を見ると猫が昨日俺が使ったと同じ虹色の石を転がしながら俺の元へと運んでくる。

俺の前へと置くとにゃーと鳴き目の前に座る。


「くれるのか?」


にゃー


こいつやっぱり言葉分かってる?と思うくらい俺の言葉に答えるかのように鳴くんだけど。

恩返しのつもりなのかもな、そんなわけないか。


「ありがとな」


猫の頭を撫でてやると気持ちいのか喉を鳴らす

片手で撫でながらもう片手で石を持つ。


《スキル『経営者』が獲得できます。獲得しますか?Y/N》


勿論YES


《ザザーーーーザザーザーピコン》


《#%*:スキル『経営者』を取得しました》


最初だけバグってたよ、ちゃんと教えてくれよ。


「そういえばスキルがあるのならステータスもあったりしてな」


名前 橘 海斗 年齢24

種族 人間 Lv2

職業未設定


HP22/22

MP16/16

筋力8

耐久9

敏捷6

器用7

SP15 JP15


#%*:スキル

経営者Lv1


固有スキル

ネットLv- 努力家Lv-


スキル

痛覚軽減Lv1


「ファ!?」


急に目の前に現れた文字に驚き変な声が出てしまった。これが俺のステータスすごいのか分からねぇ。


「SP?なにそれ」


試しにタップしてみる


SPスキルポイント

スキルのLvを上げる際に使う。またスキルを取る際にも使う。


JPジョブポイント

職業を決める際に使う。Lvをあげることも出来る。


「なんかでたんだけど、ふむスキルか」


初期獲得可能スキルという欄がでてきた。

タップするとスキルが結構出てくる。


恐怖耐性Lv1

ストレス耐性Lv1

疲労耐性Lv1

観察Lv1

陰密Lv1

暗算Lv1

記録Lv1

視線察知Lv1

アイテムボックスLv1

歩行Lv1

威嚇Lv1


試しに何か取るか


《恐怖耐性を取得しました》


《ストレス耐性を取得しました》


《疲労耐性を取得しました》


《アイテムボックスを取得しました》


《記録を取得しました》


《観察を取得しました》


《視線察知を取得しました》


《残りSPは1です》


SPの欄を見るとSP15→1となっていた

次にJPを使ってみる


市民

冒険者

苦労人

社畜

密偵

引きこもり

ニート

売人

交渉人

料理人


この中から選ぶならやっぱり冒険者だな!

冒険者を押そうとしたのだが押すところを間違えて隣にある苦労人を押してしまった。


《個体 橘 海斗が苦労人へとジョブチェンジしました。残りJPは13です》


「やっちまった」


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