第28話 合宿2日目





初日の練習が終わった後、大浴場で風呂に入り初日はみんなが眠りについた。そして二日目、朝の六時に起床して身支度を済ませて朝食をいただく。


そして歯を磨き朝の八時から練習が始まる。今日は八時から十二時までは個人又はパート練習にあてられていた。そして十二時から一時まで昼食の時間がありその後三十分音出し、そして午後一時半から基礎合奏、課題曲の合奏を四時までやり六時まで課題曲の復習・自由曲の練習そして七時まで夕飯、そして三十分音出しをして九時半まで自由曲の合奏して練習終了、一日中吹きっぱなしだ。


「ゆうこちゃん、いーくん、九時からパートで基礎やって九時半から課題曲を一時間くらいやって残り自由曲にしていい?」


涼葉先輩が僕の近くにいたいーくんさんに尋ねるといーくんさんは了解と即答していた。それを聞いてチューバは今日パート練習するのかな?と思っていると後ろからゆめみん先輩が僕に声をかけてきた。


「りょうちゃん、今日パート練習したい?」


パート練習したくない。と言われているような聞き方をされている気がして少し傷つく。


「あ、出来ればしたいです」

「わかった。何時からやりたい?」

「え、えっと…九時半くらいからでいいですか?」

「わかった」


ゆめみん先輩は僕にそう返事をしてさっさと練習に向かった。僕も練習を始めるために楽器ケースから楽器を取り出して練習を始める。まずは基礎練習、そして基礎練習が終わるとまずは課題曲から練習に取り掛かった。



個人での練習を始めてからしばらく経過するとゆめみん先輩がチューバを持って僕の側にやって来た。僕は自分のチューバを椅子に立てかけてゆめみん先輩の椅子を用意する。ゆめみん先輩は僕にお礼を言いながらチューバを椅子に立てかけて譜面台などを取りに近くの部屋に戻った。


そして譜面台などを持って戻って来たゆめみん先輩は僕の真横に置かれた椅子に座り僕の方へ顔を向ける。二人だけでパート練習なので距離はかなり近いいつもゆめみん先輩と練習する時は広いホールでやっていたためある程度の距離があったが今日はいつもより狭い部屋なので必然的に距離が近くなった。こんなに近くでゆめみん先輩の顔を見るのは久しぶりだった。やっぱりすごくかわいい。


「りょうちゃん?顔赤いけど大丈夫?」

「え、あ、はい。大丈夫です。ごめんなさい」

「じゃあ、まずは軽くチューニングしようか」

「わかりました」


僕はチューナーをチューバに付けてゆめみん先輩に続いてB♭の音を鳴らす。ゆめみん先輩の音をしっかりと聞いてゆめみん先輩の音と音色を合わせる。そしてピッチを合わせてチューニングは終了。そしてそのあと軽く基礎練習をして一旦休憩をする。






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