第5話 あとがきのような言い訳

『ゲームで遊ぶな』という言葉があります。



これはTVゲームで遊んでばかりいる子供を躾ける言葉……ではなくて、開発者の想定外の遊び方をしている人をいじる(褒める) 、動画のコメントです。

出典元は「シドタイマー」でwebニュースにもなった『Final Fantasy VI (FF6)』の、低歩数クリアのニコニコ動画です。

FF6には操作キャラクターが、各種マップ上を歩いたかを示す歩数というパラメータがあり、その数値を基に技のダメージが変わると言った要素がありました。

それを利用した『ゲームクリアまでどこまで少ない歩数でイケるのか?』というテーマの動画なのですが、上述した『シドタイマー』の様にシステムの穴をつくようなやり方をとことん極め、歩数というFF6固有の要素をテーマに据えた遊び方は、天災……もとい天才の一語に尽きます。

圧倒的な間違った方向への努力と、何一つ現実的な価値が無い成果に全てを費やして遊ぶ姿は、感動すら覚えます。遊ぶどころかゲームの概念を覆す程に壊すとまで言われるほどです。

FF6の開発者側も低歩数で遊ぶ可能性は考えたかもしれませんが、ここまでやりつくされるとは思いもしなかったでしょう。


レトロゲームで有名なところでは、『スーパーマリオブラザーズ』においての

・階段でのノコノコ連続踏み付けによる無限1UP

・あえてクッパ(偽)にぶつかりながらクリアすることでの、ちびファイアマリオ化

・ワープのバグを利用したワールド-1

なども恐らくですが、開発者の規定した路線から外れた遊び方でしょう。

囚われの姫をクッパから助ける道中で、寄り道を楽しむような遊び方でマリオを使って遊ぶのですから。


説明する必要もない程の、名作RPG『ドラゴンクエスト』シリーズにおいても(詳細は省きますが)、『仲間モンスター2体で楽々レベルアップ』や『はかぶさの剣』などの制作側にとっては想定外の裏技が存在していました。

今考えると昔のテレビゲームは、バグやシステムの悪用ともいえる裏技で溢れていて、仲間内でそうした道を外れた裏技を探したり情報を検証してみる事も、当時のプレイヤー達のゲームの楽しみ方だったでしょう。


TVゲームに限らない話をすると「将棋倒し」「将棋崩し」や「(百人一首の)坊主めくり」も本来のゲームの規則から外れています。

特に将棋崩しは本来の将棋のルールとは、全く関係ない。だのに各々の駒の大きさが異なり、状況の変化が発生して戦略が生まれ、崩さずに駒を取るための際どいテクニックが必要で、完全な運否天賦によらないゲーム性のあるれっきとした遊びになります。

「(将棋崩しなら)藤井プロにも将棋で勝てる」という言葉も冗談として通じるネタになるでしょう。




一方で、近年のソシャゲと呼ばれる括りのゲームには、こういった要素は余り期待出来ません。

昔のゲームと違い、バグに対して後からアップデート修正出来るという「強み」は、バグで遊ぶすき間をなくしたようにも思えます。

そもそも一般的なソシャゲのプレイスタイルが

ガチャを廻す→鍛える→クエスト出る→イベントに参加する→またガチャ回す

というループが基本で、自由さが無い (偏見入ってますが) ものです。

なにより開発側にとってはバグの修正は急務でしょうからバグ利用の裏技なんて、すぐ無くなります。


人がゲームで遊ぶ時、同時に未知の方向へ進むことへの喜びを見出しているのかもしれません。

制作側の意図に縛られない世界を開拓し、本来は得られる事のない成果を得る事が、何より面白いと感じる心があるのでしょう。

そんなワケでこの話が、アナザーエデンというゲーム――――昨今のソシャゲの中でも特異なほどオープンなRPG――――の可能性を、つまり開発者の想像を超えて『ゲームで遊ぶ』要素を、考する一助になれば幸いです。

(もしかしたら皆様にも同じようにヤマネコをハメようとした方はいらっしゃるかもしれません。あとどこかに纏まった情報が乗ってたりしたら何だか自分が間抜けですが。)



















































ごめんなさい。上の話は、適当に考えた言い訳です。

本音はヤマネコを変な場所に出現させてスクショとって掲示板とかに、のっけて見たいと思っただけです。

あと、鼻からうどん出してるエルガと、リーゴに猫パンチされてるアルドを書きたかっただけです。

くだらない話にお付き合い頂き有難うございました。


(※ あと、ヤマネコをハメる事が出来る場所の情報お持ちの方は、ぜひ教えて頂けますようどうか宜しくお願い致します。)

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時空を超える猫 境界を超える瞬間を求めて 羽地6号 @haneti-kaku

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