第3話 全てが燃え尽きる場所から、奈落の側、矮小なる者達の住処へ




◆◆古代 ミグレイナ大陸 ナダラ火山◆◆



次元の狭間では、釣り場もウクアージの部屋もダメで、ヤマネコを虚空の闇の上に立たせることは出来なかった。


それからアナダンの扉の後ろで試していた時、元・名無しの少女―――ソフィからの、理解できないものを見つめる視線がとにかく痛く、心がチクチクきた。(最もこのアングルでは扉が邪魔でどうなっているかわかりゃしねぇが、位置的に多分地に3本足ついてる)

こんな馬鹿やってる馬鹿アルドの為に生み出された存在である彼女ソフィの事が心から憐れになる。

破滅の未来を殺す世界の「光」とはなんだったのか、自身の存在理由とは一体……と、彼女の名前通り哲学的な問いが生まれていただろう。


(何しとんねんお前。シバいたろかマジで。『逃れ得ぬ運命(9999ダメージ)』まで、あと2ターンやで。)

彼女ソフィの心の声が関西弁になって聞こえてきた所で、流石に居心地悪くなってきた (命の危険も出てきた) ので別の所に行くこととした。



「闇に落とすのは諦める、その代わりヤマネコを――――もっとエグイところの上に呼び出してやる。」


アルド達は、古代にあるナダラ火山の奥深くまでやってきていた。

「ここには手頃な―――端に溶岩があるようなポイントがある!」

と言って奥まで進んできた。

ここのアッツアツの溶岩の上にヤマネコを召喚し、立たせてやる算段なのだろう。


どうでもいいが、山脈を歩きとおして溶岩たぎる火山の洞穴内に入ったものだから、すっかり汗だくだ。

アルドだってそれは同じだろうに気が削がれる様子も無く進んでいく。

薄着のエルガですら暑いというのに、どこからその根性が出てくるのか。


「ヤマネコををハメられるのならば……そう、奴を灼熱の溶岩の上に立たせることが出来るのならば、この程度の熱さに耐えることなど造作もないさ…」

(どうしてその情熱を世のため世界の平和のために使えないんだお前は……)



アルド達は目的の火山の奥、ヤマネコをハメられそうな場所に到達した。

溶岩の流れる河と、人の歩ける所のギリギリの境界だ。

そこでアルドは溶岩に背を向けてじっと待つ。

サウナ状態の火山内でじっと……………待つ。

後ろの溶岩河川にヤマネコを出現させるために。


熱気が漂う火山内では、あちこちで炎の精霊・サラマンダーのエレメンタルに満ちた溶岩が流れている。

あらゆるものが溶岩の中で気化されて、ガスの泡沫を造る。

当然アルドの背面でも、ぐらぐらと溶岩が煮えたぎるような膨らみを造っている。

アルドの後ろで膨れ上がった溶岩が弾ける。



万象全てを焼き尽くす、灼熱の飛沫が上がる。



そしてそれが。



その熱い飛沫が――――――



























―――――アルドの尻まで到達した。














ボッ






「――――――熱ちいいいぃぃlっあちあち熱あっつああつぅ――――――!!!熱い熱い熱いっ!! 尻いいいいいっっ!!!!尻に!!! 火が!!! 燃えてる!! 燃えてる!! 尻!!燃ゆ!!」




「………おーし、ぼけなすアー公。 いっそこのまま、盛大に燃え尽きちまえ。」

「っちょおいいいい!!!! 熱ち熱ち熱ち熱ち熱ちやばいやばいやばい!!」


叫びながらバタバタ反復に駆けずり回るアルドを、あきれ返ってしまったエルガは助けようともしない。

勢いよく(尻が) 燃えているアルドの事を見放して、もう帰ろうと彼女は思った。

だが、その直後。


『ぐがああああああああ!!うがあああああああああああああ!!!!何故!!我まで!!!アルドおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!あああああああああああああああ!!!!』

もう一つ、悲鳴が上がる。


「熱つ熱つ熱つあああああああああ!! って!!ああ―――――っ!!オーガベイン!!オーガベインまで!燃え!!ああっ!!!」

「―――――?! ばばばバッカヤローッ!! 消せ!! 早く消せぇーっ!!」

看過できない事態の発生に、エルガまで悲鳴を上げた。










ほどなくして。

何とか一命 (と尻肉) をとりとめたアルドたちは下山していた。

服の一部が燃えたせいで表れた尻を、山風が悲しくさらっていく。


「俺とオーガベインは一蓮托生。そう……俺の命が燃える時、オーガベインも共に燃え尽きる。それが運命。」

「お前の尻の運命に、オーガベインを巻き込むな!」


ヤマネコをハメる。そんなバカげたことのために、アルドの尻と一緒に燃え尽きたのでは流石にオーガ族が全くもって浮かばれない。

一族の成れの果てが……エルガにとっては多分、クソ親父達同然の存在だがいくら何でも―――――――怨念と化し、聖剣に憑りついて、3000年の時を経て、その終わり方はないだろう。

「あんな目にあってまで挑戦したというのに、ヤマネコはハメられなかったか。……だが、見てろ。次こそは、必ず!!」

「いい加減にしとけって。」


たまたま近くにいたガリユが悲鳴を聞き駆け付けて、助けてくれたおかげで事なきを得たというのにアルドは全く反省してない。

火を消すという、ガリユの矜持に反するであろう作業であったのに、彼は懸命になって助けてくれたのだ。

まあ、仲間の尻から盛大な火柱が上がっていたら、いくら傍若無人なガリユでも流石に手を尽くすだろうが。

……………懸命な消火の後、どうしてこうなったのか、その目的と経緯を聴いたガリユは露わになったアルドの尻と無残に焦げたオーガベインを、ただただ無言で見つめていた。


火焔の申し子たる青年ガリユが見せた、まるで凍てついた炎のような――――――――――――侮蔑とも哀れみともつかない、冷めた瞳。

あんなに切ない目をしたガリユは、一生の内に一回見れるかどうかも分からない。

盗めない宝石みたいに貴重なものを見た。

(というか、こんなバカげたことが二度とあってたまるか。)

虚ろな目でエルガは、前を歩くアルドの尻を見ながらそんな事を思った。







◆◆古代 人喰い沼◆◆



「火山の次は、沼か…」

ガシガシガシ、とオーガベインに鞘ごとついた焦げを削り取りながら、エルガが言葉を漏らす。

彼らは今、かつてパルシファル王によって落とされた人喰い沼、その入り口の所にいる。


「それにしても…思い出すなあ。ここを攻略するために、夢見館で仲間を呼んで――――――そしてお前が来てくれたんだよ。」

唐突にアルドが、かつて彼らが邂逅したその瞬間について語りだした。


「覚えているかい。さっき通ってきた場所―――アクトゥールで――――エルガが、俺たちの仲間になったんだよな。」

「アー公…………」




忘れるわけがない。


あの頃のエルガは、3000年前、雷心王の時代から現代に飛ばされた孤独な身の上だった。しかも全ての記憶……大切な人とその思い出まで失って、あてどもなく現代のミグレイナ大陸をさまよっていた。

自分が何者なのかも分からない中、たった一人で賞金首を捕まえて糊口を凌ぐ。

そんな身も心も擦り切れていた日々。

その中で突如現れたのだ。

彼女を呼ぶ、夢見の扉が。

エルガを導く、アルドの想いの扉が。


星の夢見館を介してアルドが居たアクトゥールまで繋がる金色の扉。

エルガは唐突に現れたその扉をくぐる事を躊躇していたため、扉が開くまで間があった。

それ故だろうか。エルガが扉を開けた時、待ちくたびれたアルドは扉に背を向けて、目の前の景色を眺めていた。

エルガは扉を開けて、遠くの水面を見つめる少年の元へ近づいていった。

振り向いた少年の顔は、エルガにとって大切な人の……失くしたはずの面影をしていて、不意に泣きそうになった。

そして少年は……アルドは、そんなエルガを救うように手を差し伸べた。

エルガを見つめる彼の瞳に、吸い込まれていきそうになって――――。


太陽の光が波間で弾かれ、微かな無数の輝きを群れ成していた。

夏の日差しのように眩しい煌めき、そして穏やかな風と、水の流れる音が心に入り込む。

灰色だった彼女の日々が、青空と、その景色を吸い込んだ水の青さで塗られていく。

運命がクロスしたその瞬間を。

エルガは決して忘れない。



「―――――――ま、まあ、ほどほどには覚えてるぜ。あの時の事。」

照れ隠しをするように、エルガが答えた。


「それに…うん、あれだ。そうそう、あの時はそれだけ俺達の事を、凄く頼りにしてたって事はしっかり覚えてるぜ。」

共に滅びの未来を救うために、夢見館を通して彼女たちを呼んだんだろう、とエルガはそう認識している。

自画自賛するわけではないが、水属性で物理攻撃しか持たないサイラス相手に、地属性で物理攻撃に強いVCを持つエルガは絶大な力を発揮する。

事実この人喰い沼の攻略で、エルガは八面六臂の活躍を見せた。



「エルガ………それなあ……この人喰い沼は、落とされたら攻略しない限り脱出不可能と聞いていたんだよなぁ……」

「ん?」

………………何か話がおかしくなった気がするぞ。

「もしかしたら、もう二度と出られないかもと思ってたんだよなあ (クロノスの石を消費しての再挑戦も、リタイアで体制立て直して再突入できる事も知らなかったし)。」

「……………んん?」


「――――――どうせずっと閉じ込められるんなら、一人でも『道連れ』は多い方がいいと思って、落とされる前に呼んだんだよね (10連で)。で、出てきたんだよなエルガが。」

「お前本っ当にサイテーだな、アー公!!」

(※ これが事実だから本当に申し訳ない。)


浸って感傷的になっていた自分が嫌になる。しょうもない後悔がエルガを襲う。

少しでも、こいつにまともな精神を期待した自分が馬鹿だった。

このアルドはあまりにも混沌としている。


そもそも今、こいつはその彼女エルガたちを呼ぶためのクロノスの石を、毎日せっせせっせと運んでくれたヤマネコをハメようとしているのだ。

元・猫のくせに後足で砂をかけるような事をしやがって。



―――――――思い出話はそこまでにして、アルドはここに来た目的を果たさんと動く。

「さあ、行こう、エルガ。ここの草生えてる辺りの端、あそこがいい!いくぞ!!」

そう言って元気よくアルドは駆け出していく。

今度は沼の水面の上にヤマネコを呼び出す腹づもりなのだろう。


だが。

湿気を含んだ沼の草は。

……………………滑りやすい。









ズルッ


「あ。」

「あ。」






ドッボオオオオオォォォォン





アルドは、ものの見事に沼に向かってダイブした。



「ちょっ、助、ゴボゴバブゴボボボボゴバゴブボボボボボ。」

「………………」

もう何も知らん、と言わんばかりにエルガは、溺れるアルドから目をそらしてそっぽを向く。

…………念のため、オーガベインをアルドから没収しておいて正解だった。


(もしかして……このまんまコイツ、沈めといた方がいいんじゃねぇかな…)

その方が明るい平和な未来が待ってるのかもしれない。こいつに巻き込まれる被害者も減ってくれる。

元・名無しの少女ソフィも彼女の開発者も、きっと大喜びだ。

アルドが溺れ死ぬせいで、A.D.2000年で滅ぶ揺らぐ世界と、そうでない世界の二つに分かれたとしても、その方が平和な未来が訪れる。

……………少なくとも、ヤマネコの平和は保たれる。

混沌から贈られて来たようなこのアルドは、ただ沼の水のように濁る混沌に返っていくべきかもしれない。

そんな思いを脳裏に走らせながら、エルガは沈みゆくアルドを見つめていた。






◆◆現代 ガルレア大陸 妖魔殿◆◆



当然のように人喰い沼でもヤマネコをハメるという事はうまくいかなかった。

彼らは今、現代ガルレア大陸までやって来て、雪山を超えて妖魔殿にいる。


「ふ~~~~っ。 さっぱりしたあ。」

霊水房の甕に入った水を浴び、沼の泥を洗い流してアルドはひとごこち着くような台詞を吐く。

彼は何とか自力で沼から這い上がってきたようだ。世界に平和は未だ訪れない。非常に残念だ。


さっぱりしたのもつかの間、すぐにアルド達はこのまま駆け出した。――――――霊水の力で小さくなった、その体で。



ここには泥だらけの体を洗いに来たわけではない。

ヤマネコをハメるためにアルド達は小さくなり、そしてその状態でしか入れない穴の中まで入りこんでいった。


「で、だ。今度は何でここを選んだんだよ、アー公。」

ヤマネコをハメるための場所として妖魔殿の中、かなり特殊なこの穴の中に来た理由をエルガは問いただす。


「前に、ちらっとあのヤマネコは、アナダンには出てこないと話したよな。」

「そういえば、(冒頭あたりの説明で) そんな事言ってたな。それが何かあんのか?」

「俺調べだが……あいつは仮想空間的な所に入ってこれない。現実的な、事象世界……そう、(ドイツ語で言う所の) ヴェルトールにしか現れないんだ。逆に言えば、奴は事象世界ヴェルトールならばどこでも出てくる。」

アルドが何故か急にドイツ語で世界を表現しだした。ちなみにエルガのアナザースタイルのスキル、ヘルシュナイデンで蓄積される『ハイラート』も結婚を意味するドイツ語である。

まあ、散々引きずり回されている今、エルガはアルドに離婚エルボーを一発ぶちかましてやりたい気持ちでいっぱいだが。


「ここは入口が小さすぎて、連れている猫たちもこの中に付いてくることはできないんだ。」

アルドの言う通り、この狭いスペースにヴァルヲをはじめ、普段彼らが連れている猫達がついてくることは無い。


「だから、ここは『現実世界にも関わらず、ヤマネコが入れない場所』になるんじゃないかと思っているんだ。……くくく、入り込めなくて小さな穴の前でうろつくヤマネコの姿はさぞ滑稽だろうなあ。」

「暗いなあ、お前。」

逆転の発想。

アルドはヤマネコを『変な場所に出現させる』ではなく『出現条件には合致するのに、出てこれない』状態にして、ハメるつもりなのだろう。


「それと……あそこの猫を見てくれ。エルガ。」

そう言ってアルドは、この狭い通路内を近くをうろついている猫 (FEAR) を指し示す。

この穴の中ににアルド達が連れている猫は入ってこれないが、今のアルド達から見てかなり巨大な姿の猫が、先住民の如くうろついている。

ここにいるという事は、現実的なサイズで考えると小さな仔猫なのだろうか。


「もし仮に、ヤマネコがここに入ってくるとしても、アイツみたいに超巨大猫と言うべき感じで出てきて、ぎっちぎちに通路に詰まってしまうんじゃないかと思っている。もしそんな姿で出てきたら、ヤマネコの事を思いっきり嘲笑ってやる。」

「そうか。どうでもいいけどよ、あの巨大猫には見つかんねぇようにしとけよアー公。」

「そうだな、あの猫につかまると、ここから追い出されちゃうもんな。…………………因みにアイツ、目に傷があってプライそっくりだから、俺はプライキャットと呼んでるんだ。」

「勝手に、リィキャットみたいな名前を猫に付けるな!!」

勝手気ままな名前を付けられる猫と、引き合いに出されるプライの気持ちを少しは考えて欲しいものだ。



「……それともう一つ言っとくけどな、アー公。お前、現実世界以外の所にはヤマネコは現れないって感じの事、言ったよな。」

「うん、そうだけど。何か?」

「あのヤマネコ、ヒミカ・マドカの記憶の世界の竜神池 (二部後編・転より)にも入って来てたぞ。」


エルガが言うのは、時の娘たる彼女たちがツブラの玉を造ることを決意した時の話、それをアルドたちに見せた時の事だ。


「あー、あれか。いや、あれ実は不思議パワーで過去の記憶の世界に飛んだんじゃなくて、周りの時の娘たちの協力で竜神池のセット用意してくれてたんだよ。だからあそこは、実際には教会内のまんま。」

「あん時、そんな涙ぐましい努力があったのかよっ!? 何故そこまでして再現したっ!!!」

(※ 嘘です。そんな設定はありません。念のため。)




そんな話をしながら彼らは、霊水の水溜まり近くの壁際に背を向けてヤマネコが現れる時間を待つ。

そして、0時01分。


ヤマネコは、至極普通にいつもの様に現れた。

アルド達が連れている猫のように、この狭い空間に入ってこれない、という事も無い。

また、近くをうろついているFEARの猫のように、無駄にでかくなる事もない。

期待が外れてアルドの顔が曇る。


さて、ここで今のヤマネコとアルド達とのサイズ差について語ろう。

今のアルドは霊泉の力で小さくなっている。

この状態でのヤマネコは、アルドの2倍の高さ、体長(横の長さ)は3倍位はある。

普段のアルドの身長を仮に170~180cmとしたならば、感覚的に高さ3.5m程の獣が急に後ろに現れたようなものである。

………因みにこれは、世界記録級の大きさのクマが、4~5体並んで現れた感覚に等しい。

それを考えると、FEARのプライキャット (上述の通り勝手に命名) に迫られる恐怖は想像を絶する。


そんな威圧感に溢れるヤマネコが、いつものようにクロノスの石を渡すため、アルドの元に駆け寄ってきた。

しかも今はキャンペーン期間中(4周年記念)だ。

ヤマネコは赤い風呂敷に大量のクロノスの石を包んでいる。

今のヤマネコと同じくらいの大きさになるクロノスの石の山を。


「お……おいおい………ちょっと待――――――」


ヤマネコはアルドに渡すためにクロノスの石を頭上から投げ渡す。

今のアルドの大きさは虫けら同然であるが、サイズ差なんてお構い無しだ。

………100個のクロノスの石が、雨あられと無慈悲にアルドの上から降り注ぐ。







ガラガラガラガラガラガラガラガラ………


ぷちっ









「まあ、そうなるよな……」

帰っていくヤマネコにぶつからない様に通路の端に寄ったエルガは、クロノスの石に潰されもがくアルドを見つめ呟く。



「ああそうだ、アー公。そういえばヤマネコはLOMにも煉獄界にも出現してたぞ……って聞いちゃいねえか。」





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る