第3話 深刻なんだぞ?
あの日から親父は、俺たち2人を鍛えてくれることになった。
剣の扱いを中心に槍や弓、ナイフや小太刀、刀まで教わった。
もちろん、ミオネも全て扱えるように鍛えられる。
そして、魔法に関してはハイネさんと母さんが教えてくれることになった。
2人が言うにはこの世界で魔法の扱いが出来るのは魔法使いと魔法士、魔術師、賢者だけど言われているけどこれは間違いらしい。
「魔法とは、本来誰でも扱えるものだ。何故使えないのかと言われれば魔力を感じず、イメージが弱いからだ。ちなみに見た感じ、ユウダイは、魔力制御が甘く、ミオネは、魔力制御が出来ているが想像力が弱い。なので、ミオネはハイネの魔法を見てイメージを付けなさい。ユウダイ、お前はやることがあるから着いてきな」
「ミオちゃん、ママと一緒にしましょう!」
「はーい!」
「うっす」
ミオネ、元気があって可愛いなぁ〜。
なんて見てたらゲンコツが降って来た。
「痛いなぁ〜、もう!」
「今からやることがあるって言っただろ。ちゃんとついて来ない方が悪い。ほら、行くぞ」
そういうと、母さんは手を差し出して来た。
あの日の夜に母さんやハイネさん、ジンさん、ミオネにカミングアウトした。
ジンさんがミオネに変なことしたら殺すってすごく脅して来た。が、ミオネが「ミオネね、ユーダイくんのお嫁しゃんになったの〜。もうちゅーしちゃった♡」なんて言ってジンさん、撃沈させてた。恐ろしい子・・・いや、天使。
回想にふけてたらいつの間にか家の中で水晶の前に座らされた。
「この水晶なに?」
「これは、昔、母さんが教会のやつと飲み比べで勝った時にもらったものさ。成人の儀でスキルを発現させる神具だ。旦那様に聞いたが女神に会ってスキルもらったんだろ?なら早めに発現させて使えるようにしよう」
母さんは、それだけ言って俺の手を水晶に乗せた。
水晶が光り紙をかざすと、文字が書かれていた。
えぇ〜、プリント式ですか。
そして、それを俺に差し出して来る。
「まずは、本人が確認だ。自分が望んだスキルに間違い無いか?」
そこに書かれていたのは
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ユウダイ
人族
職業:伝承者
スキル:【異界伝承】【
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あれ?あの時、【異界伝承】【世界記録】の効果が強過ぎるから3つ目取れないって言われたのにな?何でだろ?
スキルの効果も確認した。
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【異界伝承】
異世界の伝承や物語の能力を使用することが出来る。スキル使用後、12時間以内に発情する。発情後、6時間以内に発散出来ない場合、代償を支払う。能力が強力であればあるほど、肉体的ダメージもしくは、性欲が増大する。
【
【異界伝承】で使用したスキルを記録、昇華させ、オリジナル技もしくは能力として以降、使用することが出来る。特殊能力をスキルで使用後、12時間以内に睡魔、空腹が生じる。
【覚醒】
条件を満たした場合に自動的に発動する。
職業を上位に覚醒する。
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待て待て、使用後の代償でかくない!?
まだ俺の聖剣、鍛えてる途中だよ!?
「母さん、俺の作ったスキル、制限がキツすぎて今は使えないよ」
「ん?どう言うことだ?見せてくれ」
そう言って母さんに紙を渡した。
すごい眉間に皺寄って、哀れんだ目で見られた。
「旦那様、これを見てくれ」
「あぁ?あぁ〜スキル確認したのか、どれど〜・・・・・・ぶぅわぁはははははっ!!!哀れ、哀れだわ〜。日頃の行いが悪いからだ」
「何だよ、親父。深刻なんだぞ?」
「くっくっくっ、悪い悪い。あと最低、5年すれば何とか自己処理出来るだろ。それまでは、技術を上げることだな。そうだなぁ〜、その時まで俺が生きていたらいいところ連れてってやんよ」
クッソ〜〜〜、ムカつく。
初めては、ミオネとするんだよ、この野郎っ!!
けど3歳で発情しても聖剣は、鞘から抜けないから発散しようがない。
もしかして、ノーリスクでいけるのか?
それともこのときなら抱き締めたり、ちゅーしたりだけでも治るものか?
どっちにしろ、使えんな。
そう結論付け、結局、封印することとなる。
この時は安易な考えだったけど5歳のとき、集落でミオネが魔物に襲われかけ、初めて【異界伝承】を発動させるのであった。
本当の代償が残酷なものとは知らずに。
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