氷の記憶 3
表情は氷龍らしく、一切動くことはなく淡々としているが、その言葉は不思議と穏やかで柔らかな雰囲気を纏っていた。
「このヨトゥンヘイムは絶対零度の地。時すらも凍るこの場所は、彼が再び戻るまで永遠に変わることはないだろう。・・・時の流れる世界の中で育つお前に、再び会えるのを楽しみにしている。」
鋭く伸びた氷の爪を持ちながら、その側に控えているのは、傷一つついていない天翼族の巫女と赤子。伝え聞いている龍の残虐さなど、どこにも無いように見えていた。
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