氷の記憶 2
「これこそが脅威だ。我らのように強靭な身体も、強力な魔法が生身で使える訳でもない連中が、世界を守るなどと大それた事を言える理由の一つなのだ。」
周囲を取り囲む氷龍の巨躯からは想像も付かないほどに小さい、天翼族に似た同素体の姿をした氷龍の長ラーフェイが、その洞穴の中から出てきた。
その腕には、生まれたばかりの赤子が抱かれていた。
「この子は氷龍と天翼、どちらにも属し、そして同時にどちらにも属さない、永遠の孤独の中にいる子だ。世界を守るという大義名分を掲げる連中が、彼をどう扱うのか、実に見ものではないか。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます