氷の記憶 1
「弱い種族など、生かしておく必要はあるのか。』
「非常食にもならん、酷く痩せた生き物だ。我らが長ラーフェイの寵愛を受けていなければ、ここで亡き者にしたものを。」
「しかし、あの歌声が我らの爪を鈍らせる。我らの知らぬ生き方があると言っているようだ。」
ロキとその母がいる氷の洞穴を、何匹もの氷龍が青白い眼をギラギラと光らせて睨みつけている。しかしそれが牙を剥き襲いかかってくることはなく、薄い氷の織布で出来た仕切りの向こうから漏れ聞こえてくる子守唄に、不思議と聴き入っているようだ。
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