氷の領域 4
谷底を辛うじて照らしているのは、透き通った氷が反射を繰り返して運んできた薄い陽の光だけだ。身体を暖める手段が一切無いこの場所では、動く者がいるとは思えない。
その中で生きている氷龍ヨトゥンたちの息遣いすら感じられないことに気がついたロキは、ヨトゥンの長ラウフェイの玉座の元へ、自然と駆け始めていた。
「そんな。氷龍ヨトゥンだぞ。僕が僕である証・・・僕の強さの根拠だ。トールの隣に立てる強さの・・・根拠なんだ。」
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