世界の主 3
ヘズの身体から、一筋の光が伸びていく。天翼族が使う文字の形へと変化したかと思うと、その形はすぐに解れていく。そしてその一端は、スルトの体を覆う龍鱗を撫でていく。
神の言う『世界の記録』が、僅かな閃光を放ちながら新たな紋様として刻まれていく度に、スルトは歯を食いしばる。灼熱には物ともしない筈の炎龍が、その焼印に苦痛を感じていた。
「スルト様!・・・ああ、なんてこと!お願い、魔法の筆よ。記録をやめて!」
「無駄だ、ヘズ。我らが終わるまで止まることは無いだろう。・・・なんとも哀れだな。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます