領域の外 3

トールの言葉に、近衛兵長は軽く頷いてから踵を返し背を向け、街へと戻っていく。

「・・・早く行け。我々天翼族の猛攻に、そこまで時間は残されていない。私は「創世神<ユグドラシル>様の守護者である天翼族を守る」という、私の仕事をするだけだ。街の守護は任せておけ。」

「ああ。頼んだ。」

「僕らの行動で「変え甲斐がある」天翼族であり続けてくれよ。」


トールとロキはそう言って、龍族ムスプルの地がある南方へと続く虹の橋ビフレストへと足を踏み出した。

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