第3話青菜の朝は早い(下書き)

喫茶店青葉の朝は早い。

店長は日が昇る前に起き、在庫を確認する。

そして、娘の朝ごはんをつくりお店のお掃除を始める。

娘は日が昇る頃に起きお掃除を手伝い、お料理の仕込みをする。

娘が起きると店長は飲み物の仕込みを始める。

この店の飲料はすべて店長が淹れているそうだ。




そんな忙しい朝に取り残された私である。

私も何かをしたい、しなければならないのだけれど。

こういうことは、初めてでとても手持ち無沙汰です。

そんな私に気付いたのか、


「あっ、アヤは机をふいといてぇ!」


と、布巾を投げてきた。

え!?投げてきた?

「わっ!おっとっとっとー」


なんとかキャッチ。


「あ、それとお客さんが来たら私と接客をお願いね」

「はい、わかった」

「でも私お台所にもいなきゃならないから任せることになりそう」

「はい、わかった」


しかし今まで二人でよくやってこれたなと思う。


二人だけで調理と接客を回して成り立たせる、なんて私ならできる気がしない。

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〇〇の〇〇 望月朔菜 @suzumeiro

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