36.Round4 Side「かぐや姫」
現在の年月日及び時刻は、2027年9月1日。日本時間、午後7時25分。
月面戦争:Round4、開始35分前だ。
敵の布陣が、予想とかなり食い違っていたからだ。
ざっくりとした説明で申し訳ないが、
設定したKPIは、全23種類。なかでも、
これを、
Round1〜Round3の的中率は99.2%。限りなく完璧だった。
それが、今日に限って的中率は80%。大幅な誤差が生じてしまった。
この誤差は、非常に深刻だった。
開発エリアの防衛は、熱量を防ぐ
しかし、
今までは、
大幅なコストカットを実現できていた。
しかし、敵の攻撃が確実に読めないとなると、
常に敵の最大火力を考慮して、
ざっくりとした説明で申し訳ないが、今回、当初予定の三倍の
これは、非常にマズい状況だった。このままでは「開発エリア」を獲得するどころか、奪い取られかねない。
Side「かぐや姫」は、危機的状況に陥っていた。
そして、
しかし、気づいてしまった。気がついてしまった。
その理由に気がついてしまった
「ねぇ、
そして、目をみはるほどの豊かなおっぱいを、
「ぺしん!」
〜 0『
−
「なんで? なんでイルカちゃんが出てこんの??
なんで隠キャの『
「タロット、もう2枚めくって!」
「ぺしん! ぺしん!」
〜 7『
−
〜 15『
−
「やっぱり……」
と言った。
そして
緊急事態を理解した。そして大声で叫んだ。
「おらんなったんや!
あっちの地球に行ってもうたイルカちゃんと、なんや悪魔の様にズルくてコスイ
・
・
・
そう、今まで
中学を卒業するまで
・
・
・
そう、
そして、その的中精度と適応範囲は、対象となる人物を触ると上昇し、触った場所によって飛躍的に変化する。
心臓に近い場所を触らせると、つまりおっぱいを触らせると、その精度が飛躍的に上昇し、対象はもとより、その対象の知識を、根こそぎ奪い去ることができる技術だったのだ。
そして、その精度が低下したのは、
・
・
・
だが、対象が
さらに、対象が
(余談だが、
さらに余談だが、
そして、これらの事象は、全て、
無意識化の情報に意味を持たせるため、
厳密には、中学を卒業するまで
この2人から、
「セントウカイシマデ アト2フン デス」
宙に浮いたシャチのロボットが、無機質な声で戦闘開始までの時間を報告する。
ずっと、口に手を当てて考え続けていた
「Hey!オルカ! 父さんに電話をつないで!」
「OK…………プルルルル……プルルルル……プルルルル……プルルルル……ガチャリ……どうしたんだい? 私の可愛いイルカ」
「えへ、お父さん、お願いがあるの」
「なんだい? 私の可愛いイルカ」
「私ひとりじゃ、手に負えない!
今日だけ、ウンディーネを操縦してくれない?」
「もちろんだとも、私の可愛いイルカ」
「セントウカイシマデ アト1プンデス」
「えへへ、お父さん、ありがとう!
私は昨日、完成したてのシルフィードを操縦するから」
「了解したよ。私の可愛いイルカ」
「えへへへ、ありがとうお父さん! 大好き」
「ありがとう。私も愛しているよ、私の可愛いイルカ」
「えっへへへへ、私、がんばっちゃう!」
「セントウカイシマデ……10……9……8……」
宙に浮いたシャチのロボットが、無機質な声で戦闘開始までのカウントダウンを行う。
「……3……2……1……ゲームスタート!」
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