第2話前もっていろいろと

前もってこれ以上書き進める前に、現在全国に大勢のお弟子さんをかけて立派に二代目として活躍しておられるために、45年も連絡を取る事も無く疎遠であったことから、管理人に連絡を入れたら、どこでも親子とは言え余り関わりたくない心情は有るだろうし、今になって本など出すのは気が進まないと言う管理人から伝言であった。


そこで題名を『佐々木孝 物語』から『私の佐々木孝ものがたり』に変更し、ネットに公開されているホームページで演奏を全曲聞いてこんな風に感じ取った。


彼がここまでの演奏家に成れたのは、並大抵の努力では無かっただろうと思うと共に、音色、間合いやリズム感と強弱は、持って生まれた血からも来ていると強く感じたのである。


確かに40年も民謡の世界から遠ざかっては居たが、その後も聴く事は好きで、多くの音楽を聴いて来たので、そこそこの聴く耳には自分なりに自信はある。


確かに最近の音響技術は桁違いに良くなっていたとしても、既に親を超えてしまったのかも知れない。


そんな事も重なって、今更親の事などとも思っているかも知れない。

然しながら現にあの時代はレコード会社やテレビ局だけでは無く他の津軽三味線演奏者からも名人としてあがめ建てられていたのが現実であった。

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