第3話 人は気づいたら好きになっているもんだ
あれから課題を取りに行った俺はそのまま適当に一日をゆるりと過ごし、家に帰った。宮園が2回も夢に出て来たことが何か腑に落ちない。
なんでなんだろうか?
「まひにぃ、なんかあったの?」
まひにぃと呼ぶのは2個下の妹、
「あのさ、夢に誰か出てきたらその人のことどう思ってるんだと思う?」
「難しい質問だね〜。前TVで男子高校生の好きな人にしちゃうことランキング的なのやってて、好きな人の夢見ちゃうとかあったよ」
「え、あ、そーなのか」
「そうらしいよー。もしかしてまひにぃのその夢の人って女の子?!」
菜美は目をキラキラさせてきて、返答に困る。正直に言ってもいいが、こんなことを言われた手前言えないよな……
「ちげぇわ、友達の話」
「友達の話って言った時は本人の話だって
「まきちゃん?」
「そ!新しいおともだちー」
「あ、そう。そう言えば母さんがお使い頼んでたぞ」
「あ、話しそらしたな。進展あったら教えてね!」
「だから違うって!」
逃げるように菜美はお使いに出かけて行った。転ばなきゃいいけど。ちょっと心配。
好きな人を夢に見る……か。好きなのかな、あいつのこと。確かに夢で見た時はすげぇかわいくて、癒された。でも、それは夢の話で。でもでも、クラスでちょっと目で追っちゃってたのも確かなんだよな。普通に話してるのも楽しいし。
多分それに宮園は俺の事そういう意味では好きじゃない。あくまで友達としての好きだろう。いくつかいる友人の1人。そりゃそうだろう。俺フツメンだしな……
考えんの疲れた。寝よ。
********
「あ、宮園」
「花宮くんだ!」
宮園が犬のようにこちらに駆け寄ってくる。しっぽがあったらぶんぶん振り回してそうだな。
「花宮くん!大好き!」
ドキッ!
宮園から放たれたその言葉に俺は不意に胸を打たれた。なんなんだこの感覚。
俺が戸惑っていると、急に宮園は手を絡めた。女の子の肌が触れ、その美しさに驚いていた。妖艶な装いにいつもとは違う感情を抱いていた。
「花宮くんは?どう?」
「俺は……」
********
見えるのは白い天井だけ。また夢か。
心臓がバックンバックン言って破裂しそうだ。壊れそうなくらい脈拍が早い。
(ああ。好きになってるわこれ。
宮園に恋?しちゃったのかな?)
原因は話してて楽しいから。
きっかけは夢の中。
──────────
真人!好きだと自覚!
多分恋愛って好きになるタイミング基本曖昧ですよね。好きになる要因はあっても気づくのはほんとに些細なこと。
そんな当たり前を書いてみたつもりです!
てか、1話ごとの分量少ないかな?
どうなんだろ
ご意見あったらお願いします!
あとはモチベになるのでレビューお願いします!
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