第8話
俺の名はシュライク・バースディ。敵の処置をし終えた所でそいつらを助けに来たらしき奴等が襲撃して来た。うんそれはまあ、解る。そいつらにやられた奴等が軒並み体機能不全に陥って居る。体機能を破壊する系の能力なのは解るが、まともな身体を持つ奴には全員効いてやがるな……。色々な能力を持つ奴らのはずなのだが……そして被害者を更に調べると、原因が解った。要するにこれは免疫の過剰反応を誘発させられた事が原因の様だ。被害者の負傷は全て対象者自身の抗体の過剰作用に依る自壊の結果と思われる。つまり、対象者の抗体に対象者の通常の細胞を病源菌だと思わせ大量に攻撃させたのだ。……自分の身体機能を強化なり使うなりする奴は居ても、自分の身体の抗体迄事細かに操る能力なんて少なくともメジャーな物では無い。抗体の性能が高ければ高いほど効果は甚大だろう。そりゃ大抵やられるわな……。通常生物と似た系統の身体をして居る奴はそりゃあやられるだろう。……相手自身の力で相手自身を壊して居るだけだから、前提と成る騙しさえ通れば後は勝手に相手が自壊する……えげつないにも程が有る。まあ攻略にはロボットとかそもそも抗体をもたない存在をぶつければ良いだけでは有るが、……うん。該当の場所にロボットとか別に居なかったからね……。理屈上一応は攻略出来る存在は居るが、そうじゃないと能力を通されたらヤバイタイプの奴って事だ。犯人は監視カメラの情報を見るにアサグと言う悪魔だと思われる。さて倒しに行きますかね……。ちなみに今回の物の現象は多分サイトカインストームと呼ばれる現象を相手に意図的に起こさせる物だと思われる。これだけじゃ無い気もするけども……。
☩
そしてロボットの代わりにゴーレムを大量に用意する。念の為防衛機構は出来る限り取り除いて置く奴もある程度含ませる。自衛機構の暴走が能力ならそうでないとゴーレムもまた前に同じで自壊する事に成るだろうし。だがまあ、ひたすら近接不可能な場所からひたすら遠隔攻撃がベターな攻略だろう。居場所を探り当てゴーレムを大量に送り込む。するとAIで行動しているゴーレムの動きが通常よりも悪くなり軒並み弱体化して、簡単に狩られて居る……やっぱり他にも有ったか。さて、仮にアサグならアレはなんかの病気ベースな物なはずだが、アレは何の病気だ?アサグに向かわせていたゴーレムの内の一つを此方に呼び寄せるとそのゴーレムに攻撃されたのを無理矢理制御して防ぐ。……うん、……認識する事関連の病気だな、これは。だから動きが悪いし、判断を間違える。……んー、あ、ゲシュタルト崩壊、か?認識が崩壊して認識に疑いを持つことで思考が鈍化して居る的な意味で。……見た者を強制ゲシュタルト崩壊化とかクトゥルフ神話みたいな奴だな。……意思すら持たない物で距離を詰められない様にひたすら遠隔攻撃すれば倒せるだろうから対策自体なら一応は不可能では無いが……認知を条件にそれだけでゲシュタルト崩壊なら俺も既に不味いはずだし効果は近接限定だろう。だよな?そうじゃ無いなら念の為に倒した後は暫くの間誰とも話さない様にして無いとなんか誤爆しそうだ。まあ、それは良い。病気と言う物に成らないタイプの非生物の奴なら攻略は可能。それで良いはずだ。一先ず、アサグは膨大なゴーレムに依る大量な投擲物で削り殺したが、……なんか倒せてない気もするのだよな。認識干渉されているなら倒されたふりとか普通に出来そうだし……。まあ、良い、今は暫くの間誰とも会わない様にしておこう。それが無難だな……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。