第8話 ショートショートを書いていて

 私は短編ばかり好んで読む。BOOKOFFに立ち寄っては適当な小説を手に取り、短編かどうかをパラパラと確認し、短編だとわかった瞬間に購入を決定する。それを繰り返し3冊程度集まったらレジへ進む。これが私と古本屋の付き合い方だ。

 短編の良さは何といっても読みやすさにある。私は賢いわけではないので、長編を読んでしまうと、どっと疲れてしまったり、この人物はなんだっけ?、と読み返してしまう(集中力がないのか?)。短編だと丁度良く読み終えることができるので長らく長編は読んでいない。本棚は短編集でほとんど埋もれいる。

 今年からショートショートを書くようになった。400字くらいならなんとか書けるだろうと思っていたが、なかなか厳しい。10日に1篇ほどしか書けない。これまで、のほほん、と小説を読んでいたが、小説を書くようになってから1行を丁寧に読むようになった。どうしたらこんな面白い表現が出来るのだろう、と食い入るように文字を追っている。小説は読み手としても1から世界を作るのに疲れるのに、書き手として作ると、また別の苦労が加わる。この表現で伝わるのだろうか……と何度も心細くなった。

 私は今エッセイを書くことにドはまりしている。さて、次の短編はいつ書くことやら。

 

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窓際の物思い ねぎ @negi_hayaoki

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