第7話 高校時代の寄せ書き
皆さんは寄せ書きをもらったことがあるだろうか。私は高校3年生のクラス企画で寄せ書きをクラスメイト全員に書いてもらい、逆にクラスメイト全員の寄せ書きを書いた。寄せ書きを貰うのはなかなか嬉しいもので、3年経った今でも机の前の壁に飾ってある。
そんな寄せ書きの一部をご紹介しよう。
「ねぎは、面白いのでそのままでいてください」小林
これはクラスでそこそこ仲が良かった友人のものだ。小林君の寄せ書きに何を書いたかは覚えていない。
「一年間ありがとう!!人を笑わせるのがうまいね」ゆい
これはほとんど話したことがない鈴木さんからだ。彼女との唯一の思い出は、机に落ちていたゴミを貰ったことだ。彼女の寄せ書きに何を書いたかは忘れた。
「本当に尊敬しています。面白かった!!」中野目
これは今でも交流のある友人からもらった言葉だ。彼に送った言葉は覚えている。「胆汁」だった。高校時代の自分の面白さ、どうなっているのだろうか。たぶん、クラスメイト40名に対してそんな言葉ばかり送っていた気がする。
さて、友人からの寄せ書きを紹介したが、次は担任からの言葉を紹介しよう。
「手帳を読むのが毎日楽しみだった。言葉のセンスが抜群です」
手帳とは「どれくらい勉強したか」「一日を振り返ってどうだったか」というような項目を記入し担任に提出するものである。私はこの手帳を通じて先生を笑わせようとしていた。こうやってエッセイを書いているのも、この手帳がきっかけだ。担任は現代文の先生をしている。そんな先生から「言葉のセンスが抜群」なんて言われてしまったら調子に乗ってしまう。読者の皆様(たいてい1人だが)言葉のセンスは抜群だろうか。
長々と私の寄せ書きを紹介してきた。「面白い」と書いくれたクラスメイトがほとんどだ。この言葉は私の原動力になっている。はたして今も面白いだろうか。
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