第14話 結局
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やはり習慣というのは1度身についたら中々離れないもので結局悠月より早く起きてしまった。
「すー……すー……」
目の前に寝てるのは無防備に胸元をさらけ出して、可愛く寝息を立ててる悠月。女の子みたいだ。
流石の私と言えど昨日の今日で約束は破らない。寝起きの現段階で襲いたくなってるけど。
「テレビ体操でもして落ち着かせよう」
NHKのテレビ体操は6時25分からあっているのでこれを機に習慣づけるのもいいかも知れない。健康にも良さそうだし。
そう。悠月が起きてから頭を撫でてもらえばいいのだ。
顔を洗い、悠月の頭に顔を突っ込んですぅーっと匂いを吸い込んでデコにキスする。
「よし」
甘えるのはノーカン。性的な事さえしなければいい。
『おはようございます!テレビ体操の時間です!』
軽い運動で発散させよう。
「……ん」
「ん?」
後ろから微かに聞こえた声で振り向く。
「あ、おはよう……睦月」
目ごしごしとを擦る悠月。
「ちょっとこっち来なさい」
「……うん?」
首を傾げながらもこっちに近づいてくる悠月。
「ぎゅーっと」
「ちょ、睦月」
微かに体をビクッとさせるも抵抗はしない悠月。
悠月をチャージする。
「それで、何で体操してるの?」
顔を洗ってきた悠月が不思議そうに聞く。
「体操で発散させようと思って」
「何を?」
「欲望」
「……あー」
「悠月も一緒にやらない?」
「いいけど」
「ていうか寝てる悠月を見てたら危なくなってくるから習慣づけない?」
「協力は惜しまないよ」
「ありがとう」
「飛ぶ系は近所の迷惑になったらいけないし音があんまり立たない系のやつだけで」
「わかってるわ」
そんな感じでテレビ体操第二を一緒にしていく。
―――
「最近全然体動かしてなかったからスッキリしたよ」
「……あら、昨日は?体動かしたわよね?」
「……そういう事言ってるんじゃない」
ふんわりチョップされた。
「冗談よ」
「……欲望発散できてる?」
「私もスッキリしたとは思うわ。肩とか軽い気がするし。でも、欲望は発散できなかったわね。だから今から満たすわ」
「え」
悠月をソファに軽く押し倒す姿勢。
「……少し甘えるだけだから」
「……少しだけなら」
もちろんその言葉は無視して甘えまくった。
一限にはギリギリ間に合った。
__________
短くてすいません。
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