第12話 待っ

深山睦月みやまむつき視点】


 家に帰って来た。


「命令1つ目。今夜私のする事に一切抵抗しないで」


「はい」


「まずは……」


「んぅ!?」


 悠月の唇を塞ぐ。


 そのまま5秒ほど。


「……ぷはっ、ふふふ……可愛い」


「い、いきなりキスはビックリした……」


「お腹減ったし先にご飯食べましょうか。今日の夜ご飯の当番は私だから。悠月はお風呂洗ってきて」


「う、うん……」


 ヤバい……あの赤面した顔でご飯5杯はいけるわね。


 ―――



「今日はアサリとタケノコの炊き込みご飯とレバーに、ローストビーフの野菜巻きよ」


「美味しそう……」


「精のつくものだから残さず食べてね?」


「はい……うまっ」


「良かったわ」


 美味しそうに私の作ったご飯を食べてる悠月を見ていると思わず頬が緩む。


 その後は一旦平和に美味しく夜ご飯をいただいた。


 ―――



「お風呂一緒に入るわよ。無論お互い全裸で」


「はい……何で赤くなってるの」


「……黙りなさい。孕ますわよ」


「はい。黙ります」


 やはり、緊張するわね。





「まずは……私の体洗って」


「はい」


「優しくね」


 ボディソープを出し、ニュプニュプ、と手で馴染ませる悠月。


「じゃあ……」


 ヌルゥ……、と悠月の手が私の腕を這う。


「んっ」


 思わず変な声が出てしまった。


「……」


「……何固まってるの、あ」


 雄の象徴が起き上がっていた。


「いや、睦月が変な声あげるから自己暗示解けちゃって……っ、ごめん見苦しいモノを」


 見苦しいなんて事は全然ない。てか真っ赤になってる悠月可愛い。下半身とのギャップがすごい。


「りっ、立派じゃないの?他の知らないけど」


「いや、俺も他人のモノを考える事は無いけどさ……」


「って、何よこの話。早く体洗いなさい」


「はい」








「湯船はこの体勢で浸かるの……」


「当たり前じゃない」


 私はこの体勢に味を占めていた。


 悠月の体の中に私が収まるってお湯に浸かる体勢である。


 背中とお尻と太ももが悠月に当たって最高なのだ。抱きしめられてる感じも良い。


「やっぱり当たるんだけど……」


 耐えてる悠月可愛い。ゾクっと来る。


「ふふ、耐えられなかったら別にシてもいいわよ?」


「……すみません」










 ―――









「のぼせたわ……」


「そりゃあお風呂だからね……」


「悠月〜牛乳〜」


「……はいよ」


 悠月が冷たい牛乳をコップについで持ってきてくれた。優しい。


「ぷはー!」


「睦月、なんかとろけてない?」


「そりゃあお風呂でシたし……は〜セックスって凄いわね……」


「……いきなりダイレクトな表現来たな」


「距離の詰まり方が早くなるわ……」


「いや、まぁ今までお互いにチキってただけだしね……」


「この調子でドンドン詰めるわよ」


「生々しいな」


「のぼせたから少し休憩してから開始するわ……今夜は寝かせないわよ」


「ぷっ……くくく……」


「な、なんで笑うのよ」


「いや、キメ顔で今夜は寝かせないわよキリッとか言ってるのかツボって……」


「……キレたわ」


 悠月をソファーに押し倒す。


「待っ」


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