第5話 色々

深山睦月みやまむつき視点】


「そろそろ暗くなってきたし帰る?送るよ」


「帰りたくないわ。ビーズクッションが私の体を沈めて離さないから」


「いや、明日まで休みはあるし睦月泊まっていってもいいんだけど」


「え」


 予想外の答えを貰い固まる私。


「その、別に変な事は考えてないって言ったら嘘になるけど変な事はしないから。泊まるなら、だけど」


「泊まるわ。パジャマ貸してね」


 私はバリバリ変な事を考えてるけど。特に今とか襲いたくなったけど。


「分かった」


 ―――




「やっぱりバリ辛カレーうまい」


「同感」


「というかカレーが最強なのよね」


「明日の朝はカレードリアにするね」


「最高」




 ―――





「お風呂沸かしてるけど、その、どうする?」


 悠月がカレー作ったので私は洗い物をしていると卑猥な言葉が聞こえてきた。


「……一緒に入りたいって事?」


「先に入るか後に入るかって事を言いたい。ていうか睦月も言いながら顔真っ赤になるの……」


「……だってしょうがないじゃない。実行しようとするのは全然違うのよ」


「……」


「……バカップルになると決めたのだから一緒にお風呂くらいはなんとも無いくらいになりたい。という事で一緒に入りましょう」


「……分かった」


 悠月とお風呂とか嬉しすぎるんだけど。


「タオルは無しで」


「え!?」


「家なのにタオルつけるとか馬鹿らしくない?悠月は家のお風呂でタオルつけるの?」


「……いや、つけないけど」


「決定で。丁度洗い物終わったし、一緒に服を脱ぎましょう」


「え!?」


「いちいち顔を真っ赤にして驚かないで。一緒に脱いだ方が恥ずかしさも薄れるでしょ」


「……睦月も顔真っ赤だけど」


「……私も初めてだからドキドキしてるの」


「……ごめん」


「気にしないで。お互い様だから」


 あぁ、もう可愛いわね。


 ―――













「……ねぇ、背中流す?」


 じーっと胸を見られてる。


「……え!?」


 遅れて反応がやってきた。


「ふふ、体見すぎ」


「……ごめん」


「好きだから嫌じゃないわよ」


「……睦月の方が男らしいよ……俺は情けない……」


「私は男らしくなんかないわよ。もういっそ楽しんだもん勝ちだと思ってるだけ。彼氏との裸の付き合いを」


 やけくそとも言える。


「……楽しんだもん勝ちか……じゃあもう楽しもう!」


「そうしましょ」


 お互い感覚がおかしくなってきてる。


 この後とある体勢で湯船に浸かって色々とあった。




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