冒険者の街-2

 ギルドの受付というのは非常に忙しい。

 しかし、今日はそこまで忙しくなく。何か起こるのではないかと思ってしまう。ーーまぁ、そんなこと今までに1回もないけどね。

 最後に心の中でそう呟き、ギルドの受付嬢ーーアメリア・フローレスは冒険者で賑わう酒場を、カウンターに座ったままぼんやりと眺めていた。


 あぁ…暇だなぁ。


 ここは冒険者登録専用のカウンターだから、この時期に冒険者になりに来る人間はいない。依頼書のまとめは朝のうちに終わらせてしまった。だからといって席を離れれば職務放棄と見なされる。できるわけが無い。トイレだってさっき行ったばかりだ。

 アメリアはカウンターに置かれた羊皮紙を手持ち無沙汰を慰めるために、広げて読む。これを読むのはもう何度目だろうか。ほとんど覚えてしまっている。中身は新人冒険者に向けて注意や、規定などが書かれており、あとは名前を書く欄が空いている程度のものだ。


 酒場で騒ぐ冒険者たちを眺めることしか出来ないアメリアは、ただボケーッとその光景を眺めていた時、扉が物凄い勢いで開かれた。その音はギルド中に響き渡り、アメリアが感じていた僅かな眠気が吹っ飛ぶ。

 外と中の光量の差もあって、アメリアは目を細める。逆光の中、4人の影がギルドに足を踏み入れた。


 4人の先頭をにいるのは、軍人ーーそれも位の高い者が着るのような衣服に身を包んだ青髪の若い男。頭にかぶる帽子には何やら紋章の様なものが金で描かれており、間違いなく高貴な家の者である。

 その後ろには、気品を感じさせる黒いヒラヒラとした異国の服を着こなしている黒髪の獣人。狼なのか猫なのか分からないその獣人は、物珍しそうにギルド内を見回している。

 獣人の男の隣には、獣人の男の着ている服に似ているが少し違う、これまた変わった異国の服を身にまとった、白銀の髪を持つ青年。

 その二人の間に挟まるようにして、背の小さいエルフの少年が立っており、その少年もまた獣人の男のようにギルド内をキョロキョロと見る。


 先頭の男は貴族で、後ろの3人が護衛といったところだろうか。しかし、後ろの3人を見ると、武器を持っている様子はない。


 すると、青髪の男はこちらに向かって歩き始めた。それに続くようにして、3人も歩き始める。


 こっちに来る……!


 アメリアはササッと髪型を整えると、接客時のスマイルを作る。

 すると、獣人の男は何故か感心するようにこちらを見てきた。しかし、アメリアは特に何も思わない。接客スマイルを崩すことなく鼻から空気を少し多めに吸い込むと、青髪の青年に声をかける。


「ようこそ、冒険者ギルドへ。本日はどういったご要件でしょうか? 冒険者……のようではなさそうですし、クエストのご依頼でしょうか? でしたらあちらの受付に……」

「我々は冒険者というものになりに来たのだが」

「ぼ、冒険者の登録……ですか?」

「ここでは出来ぬのか?」

「い、いえ! 問題ありません!」

「そうか? ならば、その登録とやらを頼む。我の後ろの者達もだ」

「か、かしこまりました」


 まさかこんな時期に冒険者の登録をしに来る人が本当にいたとは。しかも4人も。

 アメリアは椅子から立ち上がり、カウンターの上に置いてある羊皮紙を相手に見やすいようにして広げる。


「ではまず、今回ギルドに加入するのは4名様ということですので、必要書類料として銀貨12枚をいただきますがよろしいでしょうか?」

「ふむ……少し待て」


 青髪の青年は後ろの3人に視線を向けると、後ろの3人は首を横に振る。

 それを確認すると、青髪の青年は再びこちらを向く。


「すまぬな。今は用意できそうにない。ここに来る最中、2つの斧を持った化け物に追われてな。その時に落としてしまったようだ」

「2つの斧を持った化け物……ってまさか魂の処刑者ソウル・アンリュゾッドですか?」


 そう質問すると、青髪の青年は再び後ろを振り向き、3人に何かを確認すると、こちらを見て頷いた。


「……あぁ」

「よくご無事で……」


 魂の処刑者ソウル・アンリュゾッド……それを見たが最後、決して逃れることは出来ない。命だけでなく、その者の魂すらも殺してしまうと言われている。特別災害級スペシャルディザスタークラスにも指定されている恐ろしいモンスターである。

 その存在は不思議なことに、獣人やエルフ、ドワーフなどの亜人を襲うばかりで、何故か人間だけは襲わないらしい。ちなみに、魔物や魔獣を襲うこともあるとか。


 青髪の青年と白銀の髪の青年は人間のようだし、狙われたのはエルフの少年と獣人の男だろうか? 私は人間でよかった。と、アメリアは思う。

 もしかすると、この4人が話を合わせて嘘をついている可能性も否定できない。ここはマニュアルに従って……。アメリアは椅子から立ち上がると、青髪の青年に質問する。


「その事をご存知の方は他にいらっしゃいますでしょうか?」

「東の門兵たちが知ってるはずだ」

「分かりました。少々お待ちください、確認してきます」


 アメリアはそう言ってカウンターの奥にある壁にかけられた電話機へと向かう。その横にかけられた受話器を耳に当てると、電話機の横にある黒いハンドルを回す。


「はい、こちらアルダム電話局です」


 と、電話の向こうから電話交換手の声が聞こえてくる。


「こちらアルダム冒険者ギルド。東の門に繋いでくださいますでしょうか?」

「かしこまりました」


 電話交換手がそう言うと、しばらくして男の人の声が聞こえてきた。


「ガチャ。もしもし。こちら東の門ですぁ」


 その男の声は訛りがあり、その喋り口調はおっとりとした優しい感じだ。


「もしもし、こちらアルダム冒険者ギルドですが、至急確認したいことがございまして」

「へぇ、なんでございましょう?」

「先程、とある4人組が魂の処刑者ソウル・アンリュゾッドに追われていたそうなのですが……」

「あー! あの兄さん達ですか? 冒険者ギルドに行ったんですなぁ」

「ということは……?」

「えぇ、事実でございますぅ。あの兄さん達は旅の方々らしくてですなぁ。東の森から逃げてきたんでぇ、ヒューマ王国から来たんでねぇでしょうか?」

「情報、ありがとうございます」

「いえいえ〜。それじゃあ、失礼致しますぅ」


 電話の向こうの男の人はそう言うと、ガチャリ。という音と共に電話が切れる。

 アメリアは受話器を電話機に戻すと、カウンターへと戻る。


「お待たせ致しました。確認が取れましたので、こちらにお名前をお書き下さい」


 そう言って、カウンターの引き出しから羊皮紙を4枚取り出し、それをカウンターの上に置く。

 すると、後ろにいた獣人の男が、青髪の青年の後ろから顔を出して質問してくる。


「それは異国の言語でも大丈夫か?」


 聞き慣れないその質問に、アメリアはしばらくキョトンとする。言語は種族、国ごとに違うのだが、冒険者ギルドはどの言語であろうと、全て対応出来る仕組みになっている。

 これは世界の常識であり、知らぬ者はいないと思っていたが……。この男はその事を知らないとでも言うのだろうか?


「そう……ですね……。問題ないとは思いますが、宜しければ代筆致しましょうか?」

「いや、異国の言語で問題ないのなら構わない。自分で書くことにしよう」

「かしこまりました。ここでは狭いですので、あちらの机でお書きください」


 アメリアはそう言いながら、万年筆を1本カウンターの上に置き、酒場の空いている長机の方に手を向ける。

 青髪の青年が万年筆を手に取ると、4人はアメリアの指示通り長机へと向かい、何かを話し合いながら交代に羊皮紙に名前を書いていく。

 4人全員が書き終わると、4枚の羊皮紙をまとめて白銀の青年が持ってくる。


「これで大丈夫ですか?」


 白銀の青年はニコッと笑顔を浮かべながら、そう言って羊皮紙を渡してくる。

 どうやらこの青年は青髪の青年や獣人の男と違い、初対面の人に対する常識を知っている様子だ。


「確認しますね」


 アメリアは渡された羊皮紙を1枚1枚確認して、目を見開く。アメリアは、全てではないとはいえ、ある程度の言語を読み書きできる。しかし、渡された羊皮紙に書かれた言語は、どれもが初めて見る言語であった。


「……」


 アメリアはどうしたものかと、しばらく悩んでいると、白銀の青年がそれを察して話しかけてくる。


「あの……やっぱり読めませんよね」

「……! す、すみません! どれも初めて見る言語でして……。えっと、皆様のお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」


 その質問に白銀の青年が頷くと、4人はそれぞれ、自分の名前を書いた羊皮紙をアメリアに見せながら、名前を言った。

 アメリアは羊皮紙に書かれた名前の上に、振り仮名を書いていく。4人全員分の振り仮名を書き終えると、アメリアは確認のためにそれを読み上げる。


「コバルト様。ケモ丸様。ツキミ様。こびとん様。で間違いないでしょうか?」

「うん! 大丈夫だよ」


 アメリアの名前の確認に、こびとんが頷きながら返事をする。それを見て内心アメリアはホッとする。


「では冒険者について説明はいりますか?」

「お願いします」


 ツキミがそう言うと、アメリアはコホンと咳き込み、冒険者の制度や決まり事について簡単に説明を始める。


「冒険者はS、A、B、C、D、Eの6段階でランク分けがされております。初めはEランクからとなります。Eランクでしたらひとつ上のDランクまでの依頼クエストを受けることができ、Dランクの依頼クエストを5つ達成すると晴れてDランク冒険者となることができます」

「また、常設クエストというものがあり、薬草採取やゴブリン退治などがそれに該当します。もちろん、そちらでも昇格することができます。Eランク冒険者でしたら、依頼クエスト同様、常設クエストを5つ達成すればDランク冒険者に昇格することができます」

「あとは自分よりも高ランクの魔物や魔獣といったモンスターを討伐してもランクは上がります。これが最も手っ取り早くランクを上げる方法ですが、オススメはしません。高ランクのモンスターはそれだけ強く、凶暴です。初心者が挑もうものなら、間違いなく死にます。もう一度言いますが、こちらはオススメしません」

「最後に、こちらは冒険者についてでは無く、魔物や魔獣についてですが簡単にご説明致します。魔物とは魔力をもったモンスター。主に、ゴブリンやオークといったものを主に示します。魔獣とは魔物と同様に魔力を持っていますが、見た目が獣であるため、魔物とは全くの別種族と考えられております。それらを総称して、私たち冒険者ギルドはモンスターと呼んでおります」

「ここまででなにかご質問は?」


 何かを読み上げるようにアメリアから流れ出た言葉の濁流に、ツキミは目を白黒させていると、その横からコバルトが前に出る。


「特にない」


 その言葉を聞いて、再びコホンと咳き込む。


「これで一旦、冒険者登録は以上となります」

「そうか!」


 アメリアの言葉を聞いて、青髪の青年が少し嬉しそうな顔をしてカウンターの前に身を乗り出してくる。


「はい。後は試験を受けてもらってですね……」


 冒険者になる為には、まず名前を書くこと、そして試験に合格することが必要なのだ。

 冒険者とは命を危険に晒す仕事である。その辺のことが理解出来てない人間というのは驚くべきことにいたりするのだ。そのため、少しでも冒険者たちが命を落とさないようにするべく、モンスターと戦う力があるかどうかを冒険者ギルドは試す必要がある。もし、試験管に冒険者になるだけの戦闘能力がないと判断されれば、その者は冒険者になることは出来ない。

 アメリアは、冒険者試験をいつ受けるのか4人に聞こうとすると。それを待たずして、コバルトはどこから取り出したのか、カウンターの上に物を置いた。それは赤く、硬い甲羅のようで、棘のようなものが生えている。


「あの……これは?」


 アメリアがそう聞くと、コバルトは首をかしげながら口を開く。


「ベニシュラの甲殻だが? ここで買い取って貰えると聞いたのだ」

「え、えぇ、確かに魔獣や魔物の素材は買い取っておりますが……。これは、あなた達が?」

「いや、こ奴らは何もしていない」


 コバルトは後ろの3人を親指でさしながら言う。その言葉に、こびとんが少し不服そうな顔をしたり、ツキミがハハッと乾いた笑いをしたり、ケモ丸の眉毛がぴくりと動いたりするが、3人はそれを否定しようとはしない。コバルトはそんなことはまるで気にせず、今度は自分に親指を向けて言葉を続ける。


「我が倒した」


 彼は、当たり前だろう? と言わんばかりの顔でそう言い切った。


 赤鎧熊せきがいゆう。別名:ベニシュラ。ランク:C。

 この辺り一帯に住まう、熊の魔獣である。その性格は非常に凶暴かつ獰猛で、全身が装甲のような堅殻で覆われている。大きな個体ともなると、Aランクの冒険者パーティでさえも苦戦するほどと言われている。


 目の前に置かれた甲殻を見るに、恐らく非常に大きな個体だったと思われる。彼は、そんな魔獣をたった1人で倒したという。非常に疑わしいが、後ろの3人が否定しないところを見るに、それが事実であると言わざるを得ない。


「それでこれは売れるのだな?」

「は、はい。問題ありません。ただ……」

「ただ……?」

「その……冒険者になる前に魔獣を倒して、さらには素材まで持ってくるという事例がなくてですね……。ましてや、Cランクの赤鎧熊せきがいゆう。ベニシュラを倒したともなると、あなた様のランクをEランクにしておくというのは、ギルドとしてもあまり良くないと言いますか……」


 アメリアは対応に困っていると、アメリアの後方の扉が開いた。奥や上の階に通じる扉から出てきたのは、冒険者試験の試験管であり、アルダム冒険者ギルドのギルドマスターでもある男性だ。


 ナイスタイミング!


 アメリアは椅子から立ち上がると、コバルトに「少々お待ちください」と言ってギルドマスターの元へと駆け寄ると、アメリアの慌てた様子に、ギルドマスターが問いかけてくる。


「アメリアちゃん、どうした? 何だか困った様子だけど」

「あの、実はですねーー」


 アメリアはやや早口で事の経緯を説明すると、ギルドマスターは「分かった」とだけ言って、4人のいるカウンターへと向かう。


「貴様は?」


 突然、対応する人物が変わったのだ。コバルトのその問いは当然である。


「俺はここでギルドマスターをしてる。ガッツだ」

「なんか元気に満ち溢れた名前だね」

「お! 少年、分かるか?」


 と言いながらガッツは、こびとんに向けて筋肉を見せるポーズをとる。


「して、そのギルドマスターとやらが我々に何の用だ?」

「ん? あぁ、実はあんたのことについてなんだが。あんたが"1人"で、ベニシュラを倒したってのは本当か?」


 ガッツは、僅かに疑いの目を向けながら"1人"という部分を強調して聞く。


「紛れもない事実だ」

「ほぅ……?」


 ガッツはコバルトの後ろにいる3人を見ると、3人はガッツの視線に気づくと何度か頷いた。

 ガッツは再びコバルトをじっと見る。


「我を疑うか? 筋肉ダルマ」

「いや、どうやら本当のよう……ん? おいあんた、今なんつった?」


 ガッツは思わず、再度聞き返す。それと同時に、後ろから微かに笑う声が聞こえてくる。


「我を疑うかと聞いたのだが?」

「いや違う、その後だ」

「筋肉ダルマ」

「それだよそれ! なんだよ筋肉ダルマって!」

「貴様を見た目にあった呼び名をつけてみたんだが?」

「……」


 ガッツは内心、苛立ってはいるものの、まるで悪意のなさそうなコバルトを見て、大きく息を漏らす。


「はぁ……分かった。呼び方は好きにしてくれ。それであんたの事だが、あんたは冒険者試験なしだ。ランクはベニシュラを1人で討伐ってことでCランクから。それでいいな?」


 ガッツの異例の対応に、それを聞いたその場にいた全員の視線がコバルトに集まる。ケモ丸達は当然集まったその視線に思わず、周囲を見る。

 こちらに視線を向ける者達の顔は、そのどれもが驚きの表情を浮かべていた。


「ふむ? まぁ、よく分からぬが問題ない」


 コバルトはやや小首を傾げながらそう言う。

 ガッツはそれを聞くと、今度はカウンターの上に置かれたベニシュラの甲殻を見る。


「それでこれの買取だが……もしかして他にもベニシュラの素材があったりするか?」

「ん? あるぞ?」


 ガッツは試しに聞いてみると、コバルトはカウンターの上に黒い渦を発生させる。すると、そこからドタドタと、まるで蛇口から出る水のようにして次から次へとベニシュラの素材を出す。


「これで全部だ」


 コバルトがそう言った時には、カウンターの上はベニシュラの素材で覆い尽くされていた。

 これには思わず、ガッツも目を見開く。もしこれが一体のベニシュラから取れた物だとしたら、推定でもこのベニシュラは5mはあったと思われる。

 そんなことを知る由もないコバルトは、「肉は売らぬからな?」と言う。


「あ、あぁ、分かった」


 ガッツは頷くことしか出来ない。


「それじゃあこれの買い取りだが……しばらく待っててくれないか? この量は流石に時間がかかりそうだ」

「仕方あるまい」

「あと、3人の試験だが、鑑定が終わったあとでいいか?」


 3人は視線を軽く交えると、ケモ丸がガッツの提案に「問題ない」と短く答える。


「それでは適当なところに座らせてもらうぞ」


 コバルトはそう言うと、空いている長机へと向かう。こびとんとケモ丸は話しながら、コバルトの後に続いて歩き出す。

 そんな3人とはやや遅れて、ツキミは「すみません」とペコペコと頭を下げると、3人が座る長机へと駆け足で向かった。


 ツキミが座るのを見てから、アメリアはギルドマスターの隣に来て話し出す。


「あの人たち、何者なんですかね?」

「さぁ……。とりあえず、これ鑑定するかぁ」

「そ、そうですね」


 アメリアは後ろにある棚から人一人入れるくらいの大きな袋を取り出すと、ガッツと2人してカウンターの上に置かれたベニシュラの素材を袋に入れる。

 素材の入った袋をガッツは肩に担ぐと、2人はカウンターの奥の扉から鑑定部屋へと向かった

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