第6話 復讐者Ⅱ


 § 1 §



 


 オレが少しの間、考えに耽って目を離したせいで小僧が“顔”を晒してしまった。そのせいでオレらの周りだけちょっとした騒ぎになっている。困惑した視線たちの注目の的になっている当の本人は混乱で頭が正常に働いていないのか、呆然と地面に座り込んで微動だにしない。


「バルドルさま、か?」「よく似てるなぁ」

「いや、でも」「そんなわけないわ…」


 小さな騒ぎの渦は少しずつ野次馬を集め、やがて大きな渦巻きのようにその中心を取り囲み、その視線の先が一点に集中する。その騒ぎにようやく周囲に配置されていた警備兵たちが異変に気付き、駆け足で近づいて来ていた。その気配に気づいたニドは咄嗟に少年の腕を掴んで立ち上がらせた。


「やっべ! おい、逃げるぞ!!」


 未だ放心状態の少年の足が縺れるのも気に留める余裕はなく、周囲の雑踏を掻き分けながら背中に刺さる警備兵らの制止の声を振り切り、2人はその場から走り去る。しかし騒ぎを聞きつけた他の警備兵たちが方々から集まり始め、2人の追手は続々と増え続けた。

 少年の腕を引きながら増える追手を一瞥したニドは、思った以上に危機的状況に小さく舌打ちした。


「くそっ、数が多いな。おい、二手に分かれるぞ」

「え…、そ、う、うん」


 状況が未だ理解し切れず、「それはちょっと」という返答すら喉をつかえて出てこず、戸惑った様子で頷き返すのが今の少年には精一杯だった。そんな様子に少し不安もあったが、その頷きを合図にニドは掴んでいた手を離して、真っ直ぐ走り続ける少年とは逆の路地裏へと入り込んだ。


「おい! 二手に分かれたぞ!?」

「俺達はこっち、お前たちはそっちを追え!」


 兵士達も二手に分かれて追ってくるのを尻目に、複雑に入り組んだ裏道をまるで自分の庭のように軽い足取りで走り抜けていけば、やがて追手は目の前の標的ターゲットを見失った。まるで煙のように消えた人影に目を白黒させながら焦ってその場から走り去っていく兵士達を高い屋根の上から俯瞰するニドは、その足音が遠のいていくのを聞きながらようやく一息つく。


「ハァ…、ったくよ、メンドーなことになったなァ」


 こうなれば少年のことはこの際見捨ててトンズラした方がいいかもな、なんてそんなことをふと考えついていると、非常識にも自分のように屋根の上を歩く足音が背後から迫って来ていた。その音はニドよりも軽かった。


「なーにしてんの、ニド?」


 今、聞きたくない声がした気がした。

 だ、。十中八九だ。なんでここにいるんだ。お前暫くこの辺で“仕事”しないって言ってただろ!?

 そうだ、気のせいだ。これは幻聴だ。そう自分に言い聞かせようとしているニドに追い打ちをかけるように、幻聴は未だ声を掛けてくる。


「おーい、もしもーし? 無視ですかーい」


 幻聴。幻聴っ幻聴!!


 ——…仕方ない。覚悟を決めろ。


「よ、よォ、ひ、久し振りだな、“ラスタ”」


 腹を決めながらもぎこちない動きで振り返ると、後ろに立っていた少女――ラスタがニカッと八重歯を見せて笑った。その愛嬌ある笑顔を貼り付けたまま、早足で距離を縮めてきたラスタはゼロ距離になったその瞬間、ニドの右頬を抓んでグイッと引っ張った。


「イタタタッ!?」

「あんた、何してんの? こんなトコで! 一人で!!」


 頬が引き千切られるのではないかというほど伸ばされ、悶えているニドに容赦なくラスタの怒号が叩き込まれる。


「さっき、一緒にいた奴はどーしたのよ!?」

「だ、だいじょーぶだって! アイツならひとりでも逃げ切れるってェ!」


 必死に言い訳するニドにまったく、と呆れた表情で渋々手を離したラスタは、兵士たちが騒いでいる街の外れの方を見つめ、今の少年の状況を思い浮かべて哀れな嘆息を漏らす。


「あんたが珍しく“仕事”してると思ってきてみれば、やっぱりテキトーなんだから」

「…ウルセーよ。オレだってしたくてしたワケじゃねぇって。偶々そうなっただけだ」


 思いっきり引っ張られて赤く腫れた頬を庇いながら言いたい放題のラスタに反論すると、今日はやたら多い3度目くらいの溜め息が吐き出された。


「はぁ、まぁどっちでもいいけど。でも拾ってきたのはあんたなんだから、あんたが責任を持ちなさいよね」

「……あぁ、わかってるよ」


 仕方ねェな、と渋々立ち上がったニドは喧騒の声が響く方を睨みつけた。



 その喧騒の中心を満身創痍で走り抜ける白い肌の少年。ただがむしゃらに動く手足のように、彼の頭の中もあらゆる感情が駆け巡っていた。


 悲しみ  怒り  戸惑い


  嘆き  焦り



 あらゆる感情がぐるぐると脳から身体の中を駆け巡り、まるで情念が形を成して臓器をぐちゃぐちゃにかき回しているようだった。


 どうしてこうなったのか。いや、こうなったのは、だ?


 疑問は一向に解消されないまま、いつの間にか目の前の光景が一気に開けた。

 走り続けていつの間にか街の外に出てしまったらしく、開けた景色と、高く聳えた白い壁が目の前に立ちはだかり足を止めた。

 必然的に足が止まったことでようやく息を整えることのできた少年は、酸素が十分に脳に行き渡った途端、ニドと分かれる際に大事なことを確認し忘れていたことを想い出した。


「どこで合流するか、聞くの忘れた…」


 どうしよう、と呑気に困惑しているうちに、気が付けば周囲は兵士達に包囲されてしまっていた。既にローブのフードは取れてしまっており、“バルドル”とよく似た顔の少年を間近に捉えると、物怖じする者が多かった。それでも少年を威嚇するようにリーダー格の男が声を上げた。


「お、大人しくしろ! バルドル様の!」

「に、にせもの…」


 “偽物” 

 その言葉が心に深く突き刺さる。その言葉が来ることがわかっていたが、実際に聞くと正直に傷つく。

 その傷を更に抉るように、記憶の奥底で聞き覚えのある男の声が近づいて来る。


「――そうだよ。お前は父上にとって、世界にとって、必要のない、“偽物”なんだよ、小僧」


 大勢の兵士たちの間を縫って現れた男のその姿、声、その全てが、閉ざされている記憶の箱の蓋を刺激する。


 目の前に現れた男に少年は、“” と呟いた。



 § 2 §



 観衆の中、“ホヅル”が見つけた。あの、忌々しい顔を。


 それは、オーディンが嫡男バルドルを民衆の前で堂々と“後継者”として紹介した直後だった。魔術式のかけられた強化ガラスの向こう、模型人形のように蠢く観衆の中の一部分の人間が引き、円を描くように、その部分の地面の石畳が剥き出した。その中心、ぽつり、と残された人影が2つ。その内の1つが曝け出した横顔を、、ホヅルがはっきりと目視した。

 異変に気付き、オーディンは警備兵に事情を聞く。


「何事だ?」


 オーディンの声に、1人の兵士が近づき膝を着いて答える。


「はい。下の兵からの報告によりますと、騒ぎの中心に、どうやらバルドル様の御顔と瓜二つの少年がいたようでして、仲間と思われる男と逃亡したため、我が兵士達が全力で追っているところでございます」


 兵士の話を聞きながらホヅルが外を見下ろせば、少年の手を引いて逃げる男の姿が、広場から大分離れて小さく見えた。

 その姿を見送り振り返れば、兵士の報告に“オーディン”、“フレア”、“バルドル”、“ウィリ”、“ヴェーイ”、そして“仮面”で細やかな表情は読み取れないが、“ロキ”が動揺の色を見せた。特に動揺していたのは、フレアだった。


「…恐れ多くも、我が子“バルドル”と同じ顔とは。きっと整形か何かでしょう。即刻捕らえて、事情を聞き出しなさい」

「母上。どうか、御慈悲を。その者にも、何か事情あってのことでしょう。


 困惑を怒りの色で隠すフレアを、息子のバルドルが柔らかな笑みを湛えて宥めるが、逆にその言葉に困惑した表情を浮かべた。まるで、バルドルのその言葉をまったく予期していなかったように。


「え、えぇそうね。とにかく、どういうことなのか、その者に直接聞かなくては」


 そこで、ホヅルが動き出した。

 ホヅルは、フレアとオーディンの前に膝を着いて自ら名乗りを挙げる。


「父上様、義母上ははうえ様。わたくしめが、あの者を捕らえて参ります。無傷とまではいかないかもしれませんが」


 お任せを、と志願したホヅルは今まさに、その少年の前に立っている。


 少年は、見れば見るほど今のバルドルの少し幼い頃の顔に瓜二つであり、ホヅルの表情が曇る。彼の表情を映したように空には暗雲の垂れ込めはじめており、早々に引き上げるため、ホヅルは宙に文字を刻む。


「≪N《ニイド》 + A《アンスール》 混合術式 “秘密の卵”≫」


 皮の手袋に覆われた指先が、空中に【N】と【A】の文字を描くと、文字は光となり、少年とホヅルを囲む結界を作り出す。まるで、卵の殻のような円い結界を見上げた少年が、ぽつりと呟く。


「ルーン魔術…」

「そうだ。これは、内部にいる者たちの会話を、外にいる人間に聴かれないようにする結界術式の一種。お前なら、それくらい知ってるだろ」


 終始、高圧的な態度に戸惑いを隠せない少年に、白々しい、と舌打ちすると、少年は恐る恐る口を開いた。


「ホヅル。これはどういうことだ。何故、父上の隣に、私と似た男が立っている?」

「似た男? 違うな。父上と共にいる者こそが“本物”で、それ以外は“偽物”ということだ」

「ち――っ」


 “違う”

 その言葉が出かかって、喉の奥で止まる。少年はあのバルドルの姿を見てから、“なにか”、確信があった。自分が、ということを。


「なら! 私は一体、誰なんだ!?」


 混乱の中ついにすべてをぶちまけるように叫び声を上げた少年のなんと無力な有様に憐みを込めて溜め息をつくと、ホヅルは左手に【光り輝く弓】を出現させ、矢を持っていない右手で、まるで今まさに矢を持っているかのように構えた。

 そして、ホヅルはその唇で少年に冷たく残酷な真実を語る。


「お前の正体は、今から30年前に“バルドル”の代用品。つまりは、造られた複製体コピーの1体だ」


 無情に残酷な真実を告げた後、続けてホヅルは自身の胸の内にずっと溜め込んでいたありったけの怒りを、の憤りを、無力な少年にぶつけた。


「あの日、呆気なく死んだお前が、いつまでも俺の目の前で存在するな!」


 身に覚えのないその激しい怒りは、それまでどうにか踏ん張っていた少年の心を完全に折り、呆然と立ち尽くしてしまった。もはや微動だにしない少年は、ただの“的”であり、ホヅルの右手はグッと弓を引き、その手の中には光る矢が浮かび上がる。


「≪我が敵を穿て 異端者ノ矢ミスティルテイン≫」


 弓の弦を限界まで引き寄せ、的を少年の心臓に絞ると、躊躇いなく矢を放った。

 しかしその瞬間、幸か不幸か絶望で少年の膝が崩れ、狙いが外れて左肩を貫いた。少々骨ばった肉体に矢が食い込む痛みから苦しげな声を上げ、左肩の傷を押さえた。

 苦悶の瞳が見つめる渇いた地面と、そこに一滴ずつ落ちては染み込む、汗と、血。


 自分の血。 とめどなく流れる血。

 その光景を、


 自身の付けた傷の痛みで動けなくなっていると思ったホヅルは、第二射目を構えた。次は確実に急所、狙いやすい頭を狙う。


「“バルドル”を名乗る者が2人存在すれば、世界に歪みをもたらす。そしたら、父上が決死の思いで引き止めた、“世界の終焉”が、訪れてしまう」


 だから、と引き絞った弦をピタリ、と止める。


「ここで、もう一度死んでくれ。世界の為に」


 放たれた第二射の矢は、一直線に一切のブレもなく、的に目掛けて飛んでいく。あと1センチで矢尻が少年の頭を貫こうとした、その瞬間。


 横からどこからともなく飛んできた“何か”が矢に当たり、矢の形に収束していた光が霧散して消滅した。

 予想外の状況に慌てるホヅルは、“何か”が飛んできた方向に振り向き、自慢の視力で相手を捉えた。


 2人のいる場所から離れた、街中の建物の屋根の上。愛用の小銃ライフルを構えている男の姿があった。その銃口の周りには術式が展開され、ホヅルが予想するに、弾丸の威力と飛距離を向上させる術式であるとされる。

 その人物は、広場から少年と共に逃亡した男“ニド”であった。


「仲間かっ!?」


 睨み合う両者。その端で、少年はユラリ、と立ち上がった。

 その口元に、不気味な笑みが張り付いていたことに、ホヅルは気づかなった。



 § 3 §



 ニドの放った銃弾は、ホヅルの作った【卵】に小さな穴を開け、そこから亀裂が徐々に走り、パリン、とガラスが割れたような音が響き、【卵】が割れて粉々になった。

 自らの術式と矢が壊され、怒りを露わにしたホヅルは遠くのニドを睨みつける。しかし突如として、その瞳の端には映った。


 自分に向かって近づいてくる、少年の姿が。


「っ!?」


 先程とはまるで違う気配の異変を感じ取り、すぐさま反応し弓を構えるも少々弦の引きが甘いまま、咄嗟に少年へ向かって矢を放った。

 しかし、少年は先程射貫かれた左肩の痛みなど忘れたかのように、左腕を振り上げて、手のひらに溜めていた自分の血を目の前の空中に散らした。その一滴が矢尻に触れると、矢は形を歪めやがて光は発散させられた。

 自身の矢が消失したことに驚きを隠せないホヅルに、少年は今まで聞いたことないような、低く無感情な声で話した。


「お前の矢は、お前が的として定めた相手に当たるまで発動し続ける。しかし、一度でも標的の“身体の一部”に触れると、相手に命中したと誤認して、その効力を失う」


 スラスラと自身の術式の効力と弱点を言い当てられ、ホヅルは目の前の少年の得体の知れない存在感に、恐れ慄いて一歩後ろに下がった。


「お、お前は、一体…?」


 怯えるホヅルの姿を見て、ニヤリと笑う少年の唇は、妖しく不気味な三日月であった。


「お前の矢をこの身に受けたのは、これでか」


 その言葉に、ホヅルの顔が絶望に歪む。その顔を嬉しそうに眺め、少年は話を続ける。


「“フォルセティ”のという地位だけじゃ飽き足らず、ついにはバルドル自身にも手をかけるか。全てオーディンの企みであったとしても、手にかけたお前を“僕”は許せない」


 だから、と少年は両足で地面を思いっきり蹴ると、ホヅルに飛び掛かり、倒れた彼に馬乗りになった。

 その状況に、周囲の兵士達が慌てて銃を構えたが、少年のひと睨みで全員の動きは封じられた。そして、それを遠くから観察していたニドも、少年の異変に勘付いていた。

 少年に圧し掛かられ、恐怖で動けないホヅルを見下し、自分の右手の指の腹を噛み切ると、その血を指先からポタポタ、と滴らせる。


「…ホヅル。僕はこの世界に宣戦布告する。“バルドル”を必要としない世界を、僕は許さない。だから、これはその布告の、ほんの一部として、受け取ってくれ」


 冷笑を浮かべて、指先から滴り落ちるそれを、ホヅルの左目に一滴、二滴、垂らす。

 左目の視界が少しずつ、赤く染まっていく。そして、唐突に左目に理由もわからず、激痛が走る。


「がああぁぁぁ!!?」


 少年がホヅルから離れると、激痛に左目を両手で押さえ、悶え苦しむホヅルに、兵士達が駆け寄る。しかし、痛みは治まる気配どころか益々ホヅルを蝕み、のた打ち回るホヅルの姿に、兵士達は狼狽する。


「そんな、“王族”のホヅル様が…」

「“王族”は神に近い存在ではないのか!?」

「早く手当を!」


 混乱する現状で、それを無言で見つめていた少年だったが、激しく動いたせいで、思いの外肩の出血量が酷く、呼吸も浅くなり、その場に膝から崩れ落ちる。失血で目も霞み、指先も震え、自力で立つことすら困難になってしまう。

 その状態に逸早く気づいたニドは忌々しく舌打ちすると、建物の屋根から飛び降り、指先で宙に“文字”を描く。


「≪L《ラーグ》 + I《イース》 混合術式 “霧の惑い”≫」


 ニドの額のバンダナの奥が微かに光ると、空中に描かれた文字が散り、濃い霧を発生させた。そして、走りながら小銃ライフルの下部のレバーを引いて次弾を素早く装填すると、少年の後ろの城壁に向かって撃ち込んだ。しかし、1発では小さな穴しか開かなかった。


「チッ。1発じゃダメか」


 舌打ちを漏らし、次々に弾丸壁に撃ち込んでいく。やがて無数の弾痕から亀裂が走り始めた。6発目を撃ち終えた後、亀裂同士が繋がっていき、ボロボロと城壁の一部が崩れ、大きな風穴が口を開いた。

 穴が出来たのを目視で確認したニドは、一直線に少年のもとへ走り出し、常人より遥かに軽い少年を米俵のように担ぎ上げると、その穴に一切の躊躇いもなく飛び込んだ。その先は崖であり、ユグドラシルの太い根が縦横無尽に絡み合い、地の底は暗闇に包まれていた。

 しかし、ニドは余裕の笑みを浮かべて、奈落の底に姿を消した。


 それを目撃していた1人の兵士の証言により、この日、式典を騒がせた2人の正体不明の男たちの死亡が発表された。


 彼らが飛び降りた場所は、アースガルドの崖であり、その下のミッドガルドの大地までの高さは果てしなく、死体も残らないだろう、と確信したオーディンによって、それ以上の捜索はされなかった。


 この騒動が、のちに起こる世界をひっくり返す大混乱の前触れであったことを人々が知るのは、もう少し未来さきのことである。



 それを、大樹は静かに見守る…。

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